フィリピンミンダナオ島西部マラウィ避難民緊急支援へのご協力お願いいたします。


フィリピンミンダナオ島西部 マラウィ避難民緊急支援を開始します。


現在、フィリピン南部ミンダナオ島の西部にある南ラナオ州のマラウィ・イスラム市ではフィリピン軍と過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力「マウテグループ」の戦闘が激化し、47万人以上の市民が避難しています。

 

多くは、近くの町の親戚や友人宅に身を寄せていますが、2万人以上の人たちが避難所生活をしています。避難所にすら行けない住民も大勢います。

これらの人たちは、現在、食料、飲用水、衣服、医薬品、寝具、台所用品等の生活必需品を早急に必要としています。

 

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは加盟しているネットワーク団体日比NGOネットワーク(JPN)を通じてフィリピンミンダナオ島西部のマラウィ避難民への緊急支援を実施します。

 

みなさまご協力どうぞよろしくお願いいたします。    

 

※今後フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの現地パートナーのローカルNGO団体を通じて紛争地域に住む人々への支援も緊急支援として実施予定です。支援内容など詳細は追ってご報告いたします。

 

 

 

■避難民の状況(7月9日午後7時現在)
フィリピン社会福祉開発省によると、避難民47万224人(10万13世帯)のうち2万3,339人(4,227世帯)が避難所(87ヵ所)に避難しているほか、38万7,118人(8万5,312世帯)が知人や親戚宅に身を寄せています。

 

■支援活動の概要
日比NGOネットワーク(JPN)の現地カウンターパートナー団体「バライ・ミンダナオ財団」(BMFI)と協力し、避難所に行くことができず、政府等の援助が十分に届いていない避難民を優先的に支援します。

 

「バライ・ミンダナオ財団」(BMFI)による避難民支援活動について
【対象地域】イリガン市、南ラナオ州(ラナオ・デル・スル州)、
カガヤン・デ・オロ市の5-10バランガイ* *バランガイ:フィリピンの最少行政単位
【受益者数】1万人以上(2,500世帯)
【支援内容】食料、飲料水、衣服、生活用品の提供、トラウマ等に患っている子どもや大人の心理ケアなどのサポート

 

 

ご寄付は銀行振込・郵便振替・クレジットカードで受け付けております。

 

■クレジットカードはこちらからお手続きください。(VISA/MASTER)

http://www.ftcj.com/donate/emergency/credit.html

 

■銀行振込

三菱東京UFJ銀行 上野支店 普通5360502
特定非営利活動法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン トクヒ)フリーザチルドレン

・ご寄付の使途として通信欄にフィリピン緊急支援として明記ください。

・寄付のご指定がない場合は活動全体へのご寄付として受けさせていただきます。

 

■郵便振替

 00120−5−161532 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン
他金融機関からの振込用口座番号  

 〇一九(ゼロイチキュウ)店 当座 0161532

・ご寄付の使途として通信欄にフィリピン緊急支援として明記ください。
・寄付のご指定がない場合は活動全体へのご寄付として受けさせていただきます。

 

ご支援・ご協力どうぞよろしくお願いいたします。


盈進中高等学校での共生社会を考えるワークショップ

スタッフの石田由香理です。6月5日、広島県福山市にある盈進中高等学校に講演に呼んでいただきました。
生徒さんたちから感想をいただきましたので、当日の写真と共に一部ご紹介します。

 

最初は団体の活動紹介と自己紹介

 

共生社会について考えるパズルのワークショップをやる生徒たち

 

ワークショップの後は共生社会をつくるためにできることを生徒の皆さんが発表

 

◆生徒の感想


 (前略)今回の講演会の中でもっとも興味を持ったことは、石田さんが言われていた『give and take』の考え方です。一方的な支援ではなく、お互いの違いを認め合うことが大切だということが心に残りました。この気持ちがないと、ボランティアなどの活動を行っても、相手の人を悲しませてしまうのではないかと思いました。(以下略)
(高校3年生 女子)

 

 今回の石田さんの講演会の中でもっとも印象に残ったのは、パズルを使ったワークショップだ。(中略)
私たちは、「支援」という表現をすることがある。しかし、それは一方的で傲慢な視点だと思った。そうではなく、変わるべきは「パズルの枠」である社会であり、私たちであると感じた。社会的マイノリティーの方々と共に生きられる社会を作っていく責任が私たちにはある、と気付かされた。

(高校2年生 男子)

 

 (前略)ワークショップでは、障がいのある方やトランスジェンダーの方、日本語が分からない外国人の方など、いろんな立場の方の視点に立って考えました。すると、日本人の考え方や、普段当たり前に使っている設備などについて、これまで気付かなかった視点に気づくことができました。
 私はこの講演会を通じて、まず相手のことをよく知ること、次に相手の立場に立って考えることが大切だと感じました。そして、様々な立場の方々と積極的に触れ合い、その中でお互いの違いや個性を認め合い、理解していくことが大切だと思いました。
(高校2年生 女子)

 

今回の講演会に参加して、とてもよかったと思います。なぜなら、日常生活の中で、障がいのある方のことを考えることはありますが、実際に話を聞いたり触れ合ったりすることは少ないからです。また、他の人と一緒に意見を交流させる機会はなかなかないからです。(以下略)
(高校1年生 男子)

 

 私は障がいのある方を見ると、助けようとか、何か手伝えることはないかなとか思っていました。しかし、それは少し間違っていると分かりました。特別視をしたり、一方的な支援をするのではなく、まずは相手のことをよく理解し、お互いのことを認め合い、お互いに助け合える社会を作っていかなければならないと思いました。
 フィリピンでの話もたくさん聞きました。障がいを持った子どもたちが存在自体を消されてしまうこともあると聞いて、信じられないと思いました。
今回の講演を聞いて、共生社会を作るためには、施設の整備など目に見えるバリアフリーだけでなく、人の心や見方を変えていかなければならないと思いました。
 (高校2年生 女子)
  

お招きいただきありがとうございました!


思いやりの気持ちを持って、みんなで社会を良くする方法

ドレス・フォー・サクセス・オタワの創設者のマレーネさんは、

二人の子どもたち育てている母親です。今回は、そんなマレ

ーネさんが、親子で地域に変化をもたらしている様子をご紹介します!(清田)

https://www.we.org/stories/dress-for-success-ottawa-marlene-floyd-talks-charity-and-parenting-tips/

 

カナダのオタワ市で初めてドレス・フォー・サクセスの活動が

始まった日、オタワ支局の共同設立者で、多くの支援活動の

管理者でもあるマレーネ・フロイドは、「一年ぶりに社会復帰を

果たそうとしている女性」に出会いました

 

(※訳注:ドレス・フォー・サクセスはニューヨークを本部とし

たNPO団体。DVで苦しんでいたり経済的に困難を抱えてい

る女性たちの自立を目標に、就職活動用のスーツの寄付や

キャリアアップのための様々な支援活動を行っている)

 

彼女は、DVシェルターから店頭に着きました。このお店は、

団体の活動理念である、「女性たちの経済的自立を支援す

る」という理念に基づいて運営されています。来店したばか

りのこの女性客は、このお店について、どのような感想を持

つでしょうか?

 

このお店で繰り広げられようとしていることは想像がつきませ

んでしたが、この女性客について、一つだけはっきりしていた

ことがあります。それは、試着でスカートを履こうとしないとい

うことでした。

マレーネはそこに注目しました。女性客に対し思いやりを持

って接したり、笑いを引き出したりすることで、徐々に2人は

お互いに親しみやすい雰囲気になりました。マレーネは、客

が綺麗にプリーツの整ったカルヴァン・クラインのスカートの

スーツを試着してみようと思うタイミングを分かっていたので

す。スーツを試着すると、彼女は自分の姿に驚きました。鏡

越しでマレーネに背を向けていても、喜ぶ姿を見て彼女は

嬉しく思いました。その女性は、背が高くて大きな声で笑う

人でした。

 

「とても親切に対応してくれてありがとう。」と彼女はマレー

ネに言いました。

 

その瞬間、マレーネは、自分の転職(前職は政府関係職で

す)は正しかったと、改めて感じました。

 

マレーネを政治の道に導いたものは、ドレス・フォー・サクセ

スの活動に彼女を導いたものに似ていました。マレーネは、

若い頃から、自分と同じ女性を応援したいという気持ちを育

んできました。ドレス・フォー・サクセスでは、女性に影響を与

えられるというこことを、直接マレーネ自身の眼で確認できた

のです。

 

「よく私たちは、女性たちが社会で最下層の待遇を受ける

のを目にします。」とマレーネは指摘します。「彼女たちが

ここに来てくれる理由は、とても単純なことかもしれません。

このスーツを着てみてください。自信のなかった彼女たちの

肩が上がっていくのが分かるでしょう。彼女たちは、自分が

美しくなるのを分かっています。彼女たちの心にある心配事

を、スーツによって取り除いて、自分たちの能力に自信を持

つことができるようになるのです。」

 

カナダのノバスコシア州の小さな町で生まれ育ったマレーネ

は、故郷の町で女性が直面する状況に自然と詳しくなってい

きました。その中でマレーネが分かったことは、経済的な自立

ができない状況が深刻であればあるほど、女性たちが搾取さ

れ、そのような境遇から逃れることができないということです。

彼女の両親は、生まれ育った地域に恩返しとして、行動で示

すことが重要だと考えていました(両親は地元の消防活動の

ボランティアに熱心に取り組んでいました)。マレーネ自身は、

自由党員として長くボランティア活動を行ってきた経験がありま

す。そのような経緯のある彼女が、女性たちの生活をより良くし

ようとする組織を設立する転機を迎えたということは、ある意味

でとても自然なことといえるでしょう。

 

(※訳注:自由党:自由主義を党是とするカナダの政党。カ

ナダのジャスティン・トルドー現首相が党首を務めており、

現政権の与党でもある。)

 

「この活動は、単にスーツを寄付するだけではありません。」

とマレーネは言います。「女性たちひとりひとりが、社会的・経

済的地位を好転させて、力強く生きていくことができるよう支援

しているのです」

 

ドレス・フォー・サクセスでは、この考え方がすべて活動にお

いて重要です。活動では服を寄付することとは別に、客のた

めに「ドレス・リハーサル」を行います。ドレス・リハーサルで

は、地域の企業の人事担当者が主導して、就職試験の面接

の練習を行ったりしています。また、地域の企業が主催する

かたちで、ワーク・ライフ・バランスのような問題に関するワー

クショップを行っています。また、 ドレス・フォー・サクセスでは

、ファイナンシャルリテラシーを身につけることができるプログ

ラムも実施しています。

 

このような取り組みは全て、社会復帰を後押しするために

不可欠だとマレーネは説明します。「女性たちを励ますこと

などを通じて、彼女たちに自信を持ってもらうこと、社会人と

して活躍するためのスキルを身につけてもらうことが重要です。」

 

私生活では、2人の子どもの母親であるマレーネは、仕事

を通して得た生活の教訓を、育児にも活かしています。特

に大切にしているのが、地域や社会を良くするために、ア

クションを起こすことの大切さを教えることです。マレーネ

の教育により、4歳のメイルと1歳のエロディは社会の中で

の女性の役割を理解して育つことでしょう。そして、どのよ

うに女性たちをサポートすることが地域全体を支えていくこ

とになっていくのかを理解していくことでしょう。

 

「社会は、人々が手を取り合って行動を起こせば、より良い

方向に変えていくことができます。行動を起こせば、生きや

すい社会を造っていくことができるのです。大切なのは、誰

かを支援したいと思う気持ちです。」とマレーネは主張しま

す。「ドレス・フォー・サクセスは、地域が一体となれること

を示す、素晴らしい事例の一つとなっています。特に、地

域も女性たちが、集える素晴らしい場となっています。」

 

4歳のメイルでさえ、周囲の変化に影響する自分の能力に

気づいています。ドレス・フォー・サクセスの活動が小さな

ブティックから大きな店舗に移転することになった時、マレ

ーネはメイルに作業を手伝ってもらいました。その日の夜、

メイルは眠りにつく前に「ママ、私今日、お店に来る女の人

たちを助けたんだよね?」と一日を振り返りました。

 

地域を変えるチェンジメーカーとしての経験を活かして、自

身の子どもたちに、ボランティアや思いやりを持つことの大

切さを、マレーネがどのように伝えているのかを見てみましょう。

 

[私は、子どもたちに『自分たちも社会の一員である」ということを伝えることが重要だと思っています。私たちが持っているものを、みんなが当たり前に持っている訳ではないということも」

 

地域に関心を持つ子どもに育てるために、マレーネが提唱

する5つのポイント:

 

1.「子どもたちに、自分たちは社会の一員であることを教え

てください。」

 

マレーネにとって、社会の一員であるという自覚を子どもた

ちに持たせるということは、子育てにおける重要な目標です。

去年のクリスマスは、マレーネ一家は近所の家を周り食べ物

を寄付してもらい、その集まった食べ物を必要な人に届けると

いう慈善活動を行いました。この活動は、メイルとエロディが「

みんなが食べ物を当たり前に食べられる訳ではない」という事

態を知らせるのに役立ちました。「年齢によっては、自分が地

球という世界の一員であるということを認識するのは難しいか

もしれませんが、小さなことから始めることはできます。」と、マ

レーネはいいます。マレーネは、まずは子どもたちに家族の一

員であることを教えることから始めて、次に近所、その次に地域

、そして国との関わり、世界へと範囲を広げて教えていくことがで

きると提案しています。「やがて、子どもたちは自分たちが世界と

いう大きな枠組みの一員であることを認識するようになるでしょう。

 

2.「子どもたちの年齢に合わせた方法で、子どもたちと話し

ましょう。」

 

両親の会話を聞いたり、メディアを見たりする中でも、幼い

子どもたちが常に様々な情報を得ていることをマレーネは

分かっています。「私たちは親として、子どもたちが理解で

きるやり方で、得た情報を処理できるように手伝わなけれ

ばなりません。」今年の1月にケベックで起こった、モスク襲

撃事件の際は、マレーネは二人の娘を夜通しかけて現場に

連れて行き、目の前の現実を説明する時間を作りました。

私たちは、子どもたちとケベックで起こった事件について話

しました。」と彼女は言います。「私たち家族は、非常に簡単

なやり方で支援を行いました。とても悲しんでいる友達を支

えに行くのは当然のことです。地域の一員として、仲間を思

う気持ちを示すべきです。」

 

 3.「ご自身に合った方法を見つけてください。」

 

仕事を上手にやりくりしたり、子どもをきちんと育てたり、自

分自身のための時間を作ることは不可能であると、マレー

ネは認識しています。「料理をしたくない時は、子どもたち

にはマクドナルドを食べてもらいます。子どもたちは、約束

した時間以上に、動画ストリーミング配信サイト『ネットフリ

ックス』を見てしまいます。子どもたちの歯を磨くのを何日

か忘れることもあります。私は完璧な母親ではありません。」

母親ができることは、子どもたちの大事な時に、必要な選択

をしてあげることです。マレーネは、自身に対するこの質問の

答えを、子どもたちに行っています。それは「私は子どもたち

に何を教えてあげられるだろうか?」ということです。彼女の

場合は、ボランティアイベント全体の管理者としての役割も

あり、その質問の答えは次のポイントに関連しています。

 

4.「可能なら、子どもたちを一緒に連れて出してください。」

 

マレーネによると、これは二つの教訓を教えてくれます。そ

れは、一緒に連れ出すことで、子どもやちが、地域でのボラ

ンティア活動や、変化を起こすためにアクションを、日々の生

活の一部として当然のものと認識するように導きます。また、

子どもと一緒にいることで、団体側も、実質的に、ボランティア

の一員として、家族や子供たちと接するようになります。「確か

に、子どもたちは主要な仕事や活動ができる歳ではありません。

でも、梱包したり、物品を整理整頓したりすることはできます。」と

彼女は言います。「家族で一日がかりの活動は難しいかもしれま

せんが、一時的でも1、2時間なら参加することはできると思います。」

 

 5.「子どもたちにとって必要なものと、子どもたちが望むも

のをはっきり区別して下さい。子どもたちが望むものが彼

らのためにならない場合は、はっきり『ノー』と言って下さい」

最後に一番難しいポイントが残っていました。これが、マレ

ーネが母親として苦労してきたことです。子どもたちが育つ

につれて、求めるもの全てを与えてばかりではいけないとい

う決断をするのは、とても難しいことです。これには試行錯誤

が予想されます。母親としてマレーネは毎日学習し、成長して

いるのです。マレーネ自身の母親との思い出深い経験は、彼

女を目標に向かって動かす原動力となっています。「母はかつ

て、私に謝ったことがあります。」と彼女は言います。「あなたの

欲しいものを全部あげられなくてごめんなさい。」私は「ママ、あ

りがとう。ママは私に必要なものを全部くれたよ。」と答えました。

 

 

(原文記事執筆:サラ・フォックス  翻訳:翻訳チーム  山田あさ子 文責:清田健介)

 


フィリピン バクリン公立高校農業科支援レポート

 

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、

フィリピンのミンダナオ島ダバオ・オリエンタル州バガンガ地方にあるバクリン公立高校農業科の支援を現地パートナー団体を通じて2016年8月~2017年3月末までの期間、支援を行いました。

 

□背景

バクリン高校のあるダバオ・オリエンタル州バガンガ地方は2012年にミンダナオ島を直撃した大型台風の被害が大きかった地域の一つで、土砂災害や突風、洪水によって農作物や家畜が悪影響を受け未だに住民は収入手段に困っている状況にあり、住民が利用できる資源やサービス、教育は非常に乏しく限られており復興途中にありました。

こういった背景から、バクリン高校に通う生徒50名、教員3名を対象として支援事業を実施しました。

 

□内容

具体的には、教員の研修、農具庫の設置、農具や園芸用品の購入を行いました。

オリエンテーションを生徒だけでなく保護者に行ったことで、

学校で使う農地や農園の整備に保護者が参加し、とても協力的でした。

 

 

その他には、地元の農家や農業組合、現地の有機農法を実施しているNGOのスタッフを講師として招き、教員研修をおこない、研修を受けた教員は実際に授業を実施しました。

 

授業の様子

 

農業で使う道具の特性や使用方法を正しく学び、実際にそれを使って実習をすることができました。また、野菜を植えて育てる授業ができたことで農法について学ぶことができ、それを調理して食べる調理実習を実施することができました。

 

農園で実習の様子


 

調理実習の様子

 

学校や自治体、保護者、現地NGO等さまざまな方にご協力いただき、

バクリン高校農業科において支援事業を実施することができました。

 

農具や農法についての知識だけでなく、農作物、薬草やハーブの知識を学ぶことで、自身やその家族の栄養や健康管理ができるようになります。

引き続き学校が主体となって質の良い教育を提供できるようサポートを行っていく予定です。

 

この事業は、一般財団法人 まちづくり地球市民財団さまに助成いただき、

事業を実施することができました。あたたかいご支援ありがとうございました。

 


本日(7/20) News Zero(日本テレビ 23:00-)にアンバサダーのナタリー・ポート マンが出演します!

WE/フリー・ザ・チルドレンのアンバサダーとして、活動し途上国の女子教育支援を行っている、ナタリー・ポートマンが来日中!昨日、自身がミューズを務めるクリスチャン・ディオールのパーティーに登場しました!

 

そして本日、ナタリー・ポートマンが NEWS ZERO(日本テレビ 23:00-)に出演します。(予告なく内容が変更になる場合がございます。)

 

お見逃しなく!

 



 

 

◆ナタリー・ポートマン/Natalie Portman

アカデミー主演女優賞などを受賞されているナタリーさんは、女優業の傍ら、世界の女子教育や女児の権利擁護のための活動にも熱心に取り組んでおり、途上国の女子教育支援を行っているフリー・ザ・チルドレンの活動や理念に共感し、アンバサダーに就任しました。Diorのミューズを務めるナタリーさんは、169番ルージュの収益の一部をフリー・ザ・チルドレンによるケニアの女子教育支援事業に寄付下さっています。また、2013年秋にDiorから発売になった199番ルージュの収益の一部を東日本大震災によって被災した子どもへの教育支援のためにフリー・ザ・チルドレン・ジャパンにご寄付頂きました。
その他に、教育の重要性や、人々が貧困から抜け出し自立するために、社会がどのようになれば良いのか、人々にできることなどを、フリー・ザ・チルドレンと共に世界に向けて発信して下さっています。


チェンジメーカーとなった娘から、母親が学んだこと

WE Dayのスピーカーとして活躍する、アシュレー・マーフィ

ー。今回はそんなアシュレーを支える、ご家族をご紹介しま

す!(清田)
 

https://www.we.org/stories/mother-of-ten-kari-murphy-shares-mothers-day-lessons-from-daughter/


カーリー・マーフィーは、生後9カ月だったアシュレーを、養

子として迎えました。3.6kgしかなかったアシュレーは、1か

月の余命宣告を受けました。

 

そんなアシュレーも、現在は19歳。両親から、絶え間ない

愛や優しさを受けて育ったアシュレーは、幼い頃から、カ

ーリーから愛や優しさの大切さを教わっていました。

 

思いやりを持って生きるというアシュレーの信念はWE(旧フ

リー・ザ・チルドレン・カナダ)の活動によってさらに強められ

ていきました。アシュレーは12歳の時にWe Dayに参加しま

した。そこでクレイグとマークがステージに上りライトを浴び

た瞬間、アシュリーは、いつか自分もこのイベントで話をしよ

うと決意しました。大勢の人の前に立って、自分の経験を共

有している姿を思い描いたのです。実は、アシュレーは、HIV

を抱えて生きています。(HIVを抱えて生きている人はたくさん

います。特別なことではありません。) しかし、そのようなバッ

クグラウンドを理由に自信を失うようなことはなく、アシュレー

は夢を抱き続けました。

 

アシュレーが、WEに連絡を取りたいという話をカーリー

に話を持ちかけた時、カーリーは四肢麻痺性の息子パ

トリックの世話にかかりっきりでした。カーリーは様々な

障害や病気を抱える10人の子どもたちの母親だったの

です。パトリックはその後2年間通院が続く予定だったの

で、カーリーはアシュレーに、「今は何もできないのよ」と

答え続けていました。

 

それでも、アシュレーは頻繁に、WEに関わらせてほしいと

頼み続けました。「ねえ、そろそろWEにメール送ってくれな

い?おかあさーん!」と。そんなやりとりを続けて三年が過

ぎたころ、カーリーは、アシュレーのためにWEにメールを送

ることにしたのです。

 

16歳になったアシュレーはオーディションを受けるとすぐに

WEから依頼を受け、WEで話すという夢を叶えました。カー

リーはとても不安だったので同行して北米を渡り歩きました。

そして、偏見と闘う、HIVを抱えた大勢の若者の想いを背負っ

て、人前で話す姿を見守っていました。

 

アシュレーがWEで話すようになってからまもなく、カーリー

は、アシュレーが大勢の人々と関わる中で、多くに人に影

響を与え、アシュレー自身も変わっていく様子を目の当た

りにしました。アシュレーはありのままの自分を受け入れ、

勇気をもって自分を表現し続けていくようになったのです。

そして2人はさらに活動に力を入れるようになりました。

 

当時のことをカーリーはこう振り返ります。「何事にも恐れず

に突き進んでいくアシュレーの姿に私は突き動かされたのだ

と思います。様々なことを経験して成長したアシュレーは、あ

るとき悟ったように、『学校とかで誰に何を言われようが、今

のわたしは、わたしがやるべきことをやっているのよ』と言っ

たのです。」

 

カーリーはー母親として大きな愛を与えて、娘の人生を輝

かせました。一方で、娘から「広い視野を持って勇気をもっ

て行動すること」の価値を教わったのです。アシュレーの自

尊心が高まっていく過程を見ていたカーリーは、以前にも増

してアシュレーに協力するようになり、2人の絆も深まってい

きました。

 

カーリーはこう話します。「娘がWE Dayのツアーに参加す

るまでは、私はここを離れたくなかったですし、子どもたち

の世話を他人に頼むこともできませんでした。か弱い子ど

もたちを、他の人に預けるということに後ろめたさがあった

んです。しかし、アシュレーの姿をずっと見てきて、前に進

むためには、新しい一歩を踏み出すことが重要だと思うよ

うになりました。私自身もね。」

 

行く先々で、満席のWE Dayの会場に立つ娘の姿を見てカー

リーは教えられたと言います。

 

「『絶望の底にいて、もうこれ以上進めないと思っても、掘り

進めてみること。そこには希望がある。』ということを、アシュ

レーから教わりました。」

 

アシュレーは、母親から受け継いだボランティア精神によっ

てWEに繋がり、それは彼女の人生の一部になりました。ま

た、他の9人の子どもたちもそれぞれに、母親のボランティ

ア精神を引き継いでいます。家族全員で、誰しもが人の役

に立つ力を持っているということを証明しています。「四肢

麻痺であろうと、視覚障害者であろうと、関係ありません。

身体障害や発達障害など、どんな病気や障害があったと

しても、ひとりひとりにできることはあるのです。」とカーリ

ーは言います。

 

アシュレーに思いやりの心を教えたのは母親のカーリーか

もしれません。しかし、アシュレーの行動はカーリーに、人と

して大切な教訓を示しました。カーリーは言います。「彼女は

学校での講演で得た報酬を全て寄付に充てています。有名

ブランドの洋服を買ったり、友達とスキーに行ったり、そんな

ことをするような収入には一切なりません。私たちの家庭も、

それほど裕福であるとはいえません。それでも、彼女は得た報酬を

全てを寄付するのです。もし自分だったらあの年齢でそんなことはで

きなかったと思います。」

 

アシュレーは、「カナダの輝く未来に貢献するであろう、素晴

らしきカナダ人50人」に選出されました。アシュレーは母親を

手本に、しっかりと自分の道を歩んでいます。「母が私たちに

教えてくれたことは、常に人の役に立つこと、自分自身に正直

であること、信念を持つこと、そして、いつも前向きな考えを持

つことです。」母親について尋ねられて彼女は力強くこう答えま

した。

 

おまけ

 

アシュレーへのインタビュー(過去記事)

 

http://ftcj.jugem.jp/?eid=1631

 

(原文記事執筆:サラ・フォックス  翻訳:翻訳チーム  藤井優美 文責:清田健介)

 

 

「『絶望の底にいて、もうこれ以上進めないと思っても、掘り進めてみること。そこには希望がある。』ということを、アシュレーから教わりました。」
 

 


◇メールマガジンバックナンバーを更新しました◇

 

 

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*バックナンバー

 

◇リバーウォッチャーからの 「水にやさしい生活」のススメ◇WE FreeTheChildrenメールマガジン◇2017年7月19日発行号

http://www.ftcj.com/mailmagazine_files/mailmagazine_20170719.html

 

◇あまり語られることのない、「もう一つの難民問題」◇WE FreeTheChildrenメールマガジン◇2017年7月5日発行号http://www.ftcj.com/mailmagazine_files/mailmagazine_20170705.html

 

 

◇「水が出た!」ケニアの村に起こった、小さな「奇跡」◇WE FreeTheChildrenメールマガジン◇2017年6月21日発行号
http://www.ftcj.com/mailmagazine_files/mailmagazine_20170621.html

 

◇【6/12は児童労働反対世界デー!】レッドカード+1アクションに参加しよう!◇WE FreeTheChildrenメールマガジン◇2017年6月7日発行号
http://www.ftcj.com/mailmagazine_files/mailmagazine_20170607.html

 

◇文化祭やイベントでフェアトレード商品を販売しよう!◇WE FreeTheChildrenメールマガジン◇2017年5月24日発行号
http://www.ftcj.com/mailmagazine_files/mailmagazine_20170524.html

 

◇フィリピン国立盲学校の生徒たちの表彰式レポート!◇WE FreeTheChildrenメールマガジン◇2017年5月10日発行号
http://www.ftcj.com/mailmagazine_files/mailmagazine_20170510.html

 

◇イオン幸せの黄色いレシートキャンペーンの支援先に選ばれました!◇WE FreeTheChildrenメールマガジン◇2017年4月19日発行号
http://www.ftcj.com/mailmagazine_files/mailmagazine_20170419.html

 

◇【締切迫る!】小・中・高校生対象テイク・アクション・キャンプ・ジャパン参加者募集!◇WE FreeTheChildrenメールマガジン◇2017年4月5日発行号
http://www.ftcj.com/mailmagazine_files/mailmagazine_20170405.html

 

◇※高校生参加者募集※国会議員に向けて世界の教育の現状を伝えませんか?◇WE FreeTheChildrenメールマガジン◇2017年3月22日発行号
http://www.ftcj.com/mailmagazine_files/mailmagazine_20170322.html

 

◇テイク・アクション・キャンプ・ジャパン2017春参加者募集開始!◇WE FreeTheChildrenメールマガジン◇2017年3月8日発行号
http://www.ftcj.com/mailmagazine_files/mailmagazine_20170308.html

 

◇フィリピン障害者支援事業クラウドファンディング目標達成!ご支援・ご協力ありがとうございました。◇WE FreeTheChildrenメールマガジン◇2017年2月22日発行号
http://www.ftcj.com/mailmagazine_files/mailmagazine_20170222.html

 

◇【締切迫る!】フィリピンスタディーツアー2017春◇WE FreeTheChildrenメールマガジン◇2017年2月8日発行号
http://www.ftcj.com/mailmagazine_files/mailmagazine_20170208.html

 

◇1/27J-WAVE(81.3)JK RADIO TOKYO UNITEDに石田が出演いたします!◇WE FreeTheChildrenメールマガジン◇2017年1月25日発行号
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◇おうちに眠っているはがきはありませんか?書き損じはがきを集めています!◇WE FreeTheChildrenメールマガジン◇2017年1月11日発行号
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リバーウォッチャーからの、「水に優ししい生活」のススメ

いよいよ、夏本番!川遊びも楽しい季節です。そんな季節にちなみ、今回はカナダのオタワ川のリバーウォッチャーをご紹介します!(清田)

 

https://www.we.org/stories/environmental-change-maker-and-ottawa-riverkeeper-volunteer-shares-earth-day-tips/

 

「川」とは、ある人にとって週末のキャンプ場かもしれないし

、ある人にとっては散歩道だったり、またある人にとっては

読書する場所かもしれません。パトリシア・テイトのように川

の流れを見ているだけで幸せを感じる人々にとって、川は

「我が家」であり、それを守りたという熱い想いが心の中に

流れています。

 

パトリシアは、オタワ・リバーキーパーという団体に所属し、

ボランティアのリバーウォッチャーをしています。オタワ・リバ

ーキーパーは、世界中の河川流域保護団体を繋げて水の保

全と保護を行う「ウォーターキーパー・アライアンス(水の守り

人連合)」の認可を受けた団体です。団体の活動目的は、オ

タワ川を守り、泳げて、飲めて、魚が捕状できる態を保全する

ことにあります。

 

30年以上オタワ川流域で生活してきたパトリシアにとって、

川との関係は切っても切れないものとなっています。その始

まりは彼女が子供の頃に遡ります。「本当の意味でオタワ

川に出会ったのは、ケベック州側にある美しいビーチ、ノル

ウェイ・ベイに行った時でした。そこにコテージを持っていま

した。6歳ぐらいのとき、泳ぎを教わったのを覚えています。」

 

このほのぼのとした川との出会いが、やがて川と川がもたら

す全てのものへの深い愛情と感謝の気持ちへと変わりました。

現在、パトリシアは幼少期の思い出の場所より上流に引っ越し、

できるだけ川の上で過ごすようにしています。「運動のためにほと

んど毎日カヌーやカヤックに乗っています。孫を連れて行ったり、

夕日を見に行ったり、湾の近くに巣作りしているハクトウワシやミ

サゴの様子を見に行くこともあります。」

 

休息や気晴らしはもとより、実用面においても、オタワ川は

オンタリオに住む人々の生活に欠かせないものです。交通

手段としても使われるオタワ川は、近隣の友人を訪問する

際にはパトリシアのお気に入りの「道」となります。

 

水を愛する人として、パトリシアは自然にオタワ・リバーキーパーに興味を持つように

なりました。オタワ・リバーキーパーの信念は、「川を使うなら、川を不当に扱うべきで

はない」ということです。パトリシアもこれ共感し、通常の河川保護活動に加え、川の

温度と濁り度を測定する調査をオタワ川の3つの異なる地域において行うことにしました。

 

川の上で自然を謳歌したり、リバーキーパーとして働いてい

ない時、パトリシアは水環境の改善を訴える活動をしていま

す。定期的に聴衆の前に立ち、オタワ川が1200キロにわた

って分水界の役割を果たしていることを話しています。2014

年、市は彼女の講演活動と実地活動をたたえ、自然保護活

動家としてシティ・ビルダー賞を授与しました。

 

パトリシアを突き動かしているのは、将来への不安です。若い

世代が彼女の後を引き継ぎ、川のウォッチャーとして、提唱者

として、保護活動家として独自のレガシーを残して欲しいと願っ

ています。

 

変わりゆく故郷の自然環境を見てきたからこそ、未来に対

して責任があるのです。パトリシアは愛するオタワ川の状

態がいい時も悪い時もずっと見てきました。激しい雨で下

水施設から汚水が溢れだして川の温度を変えてしまい、

大量のナマズが死んでしまったこともありました。その一

方、いい時にはコケムシと呼ばれる水生生物を見つける

こともあります。「コケムシがいるということは水質が安定していると

いうことを示しています。コケムシはとても敏感で、汚染された水の

中では生き残ることはできないのです。」

 

パトリシアはこのような思い出を楽観的に捉えていますが、

オタワ川に依存する野生動植物を脅威に晒す様々な問題

があることもわかっています。人工的に作られた岸辺、マイ

クロプラスチック、外来種等も問題ですが、最も彼女が気に

かけているのは放射性廃棄物をオタワ川の川岸に廃棄する

という計画が水面下で提案されていることです。

 

「その計画が進めば、2018年初頭から建設が始まります。

汚染物質の漏洩は、オタワ川に住む水生生物、そして何百

万人というカナダ人の飲料水に壊滅的被害をもたらすことに

なるでしょう。」

 

パトリシアは故郷の川を保全することにより、地球全体の環境に大

きなインパクトを与えることができると信じています。「世界中が問題

を抱えているからこそ地域で活動するのです。みんなが地域の問題

を解決すれば、地球全体がよくなるでしょう。」

 

地球のことを考えながら、地域で活動して変化を起こすに

はどうすればいいでしょうか?パトリシアのアドバイスをご

紹介しましょう。

水に優しい生活: パトリシアから5つのヒント
 

1. ペットボトルの水を買わない
 

プラスチック、特にマイクロプラスチックを含有する製品には

気を付けてください。なかなか難しいことですが、水筒を購入

して可能な限りペットボトルの使用をやめましょう。プラスチッ

ク製品は我々の生活の一部になっていますが、安いプラスチ

ック製品はひどいものです。人々はプラスチックを求めていま

す。しかし、プラスチックは壊れた果てに海に蓄積されるのです。
 
2. 庭には在来植物を植えよう

 

外来種が周囲の環境に与える影響を直に見てきました。庭

に知らない植物、つまりその地域には元々なかった植物を

植えて飾り立て、結局は周囲の生態系に影響を与えている

のです。園芸用品店に相談して、その土地の在来植物を見

つけましょう。在来植物はお手入れも簡単です。

 

3. 雨の庭(レイン・ガーデン)を作ろう
 

庭の中で低地になっている場所、または家および浄化槽か

ら3メートル以上離れている芝生部分に在来植物を植えまし

ょう。その場所は、日光がよく当たる場所または半日陰であ

る事、水捌けがよい事を確認しましょう。浸透試験をすれば

確かめることができます。穴を掘って水を入れてみてくださ

い。水捌けがよければ、水面に泡が現れます。排水速度が

遅いほど、窪地は深くしなければなりません。通常、8〜28

インチほどの深さになります。

 

4. ゴミを拾いながら歩こう
 

雨水利用装置などを作る庭がない場合、路上のごみの量

に注目してみてください。誰にでも簡単にできる事が見つ

かります。人通りの多い通りには排水溝があります。排水

溝の周囲にゴミがあると、いつかそれが下水溝に入り、下

水処理施設に流れ着きます。そこで処理されるにしろされ

ないにしろ、どちらにしても川に影響を与えるのです。

 

5. 川にふさわしくないと思ったものは報告しよう。
 

誰でもみんな、ウォーターウォッチャーになることができま

す。友達を集めて、入江や川、池のほとりを歩いてみましょ

う。場違いに思えるものや自分なら捨てないというモノが水

の中にあれば、報告しましょう。

 

 

 

(原文記事執筆:サラ・フォックス  翻訳:翻訳チーム 山田さつき  文責:清田健介)

 

 

 


「どうすれば良いの?」:インドで児童労働に遭遇し、葛藤を抱えたジャーナリストの手記

今回の「世界のWEニュース」では、WEでアソシエイトディレ

クターを務めるジャーナリストの手記を紹介します。

https://www.we.org/stories/fight-flight-face-face-child-labour-india/

 

インド、ウダイプルの旧市街―アツアツのジャレビ(訳注:小

麦粉と水をこねてプレッツェル状にし、油で揚げシロップ漬け

にしたもの)の屋台を通り過ぎ、装飾をつけた牛をよけながら

石畳の路地を歩いていて、ある光景を目にしたとき、私は足を

止めました。児童労働を目の当たりにしたとき、あなたならどう

しますか?

 

私は今、旧市街のある狭い路地に立っています。たき火や

脂っこい屋台めし、甘いジャレビやスパイシーなベルプリ(

訳注:インドの屋台めしの一種で辛みをきかせた軽食)の

匂いがしています。路上では荷運びのロバ、モペッド(訳

注:エンジン付き自転車)、野犬、ひっきりなしにクラクショ

ンを鳴らすトゥクトゥクが次から次に通り過ぎていきます。

両側には小さな露店が並び、天幕から垂れ下がる柄入り

のショールと風に揺れる暖簾が通りを縁取っています。寺

院の壁に描かれた、色あせたヒンドゥー教の神々が旅行

者を歓迎してくれます。

 

私にとって今回が初めてのインド訪問です。既に数日間滞

在していましたが、街中を散策するのはこのウダイプルが

初めてです。農村で過ごした週は、スタディーツアーの参

加者のみなさんと一緒で、地元の女性たちとチャパティを

作ったりしました。女性たちは私たちの力作(は出来が良

くなかったようで…)に、まるで「これどうしよう?」と子ども

たちに言わんばかりのしぐさで、やんわりとダメ出しされて

しまいました。開放的な空間、アラーヴァリー山脈のふもと

でのハイキング、日の出を見ながらの早朝ヨガ、熱いチャイ

(訳注:インドのミルクティー)の香り、キャンプサイト近くの静

かな池の風景に、私はだんだんとなじんでいきました。

 

それに比べると、慣れない街中では、牛に近寄らないように

したり、運転手を探すのに首を目いっぱい伸ばしたり、もっと

ピリピリするはずですが、私は目の前の光景にくぎ付けにな

って立ちすくみました。二人の女性が、竹で組まれた足場の

下で作業をしています。彼女たちは「マサラ」を混ぜています。

この「マサラ」という言葉は、西洋では「紅茶」という意味で誤用

されることがありますが、ヒンドゥー語ではより広い用途で「混ぜ

合わせたもの」を意味すると聞いています。なのでこの建設現場

での「マサラ」は、レンガを積み上げるのに使用するセメント、泥、

土を混ぜ合わせたもの、という意味です。

 

その女性は腰をかがめ、原料を小さな火山状にして真ん中

の穴に水を注ぎ、パスタ生地をこねるように端から内側に力

強く練っていきます。道具を使ってはいるものの、骨の折れ

る作業です。全身を使い、道具を斧のように頭の上に振り上

げてから十分勢いをつけて振り下ろし、壁を作るためのレン

ガを固定させるのに適切な硬さになるまで水分を含んだコン

クリートを押したり引いたりして練らなければなりません。

 

 

なぜ詳しいかというと、このスタディーツアーで経験したから

です。街に来る前、ラジャスタン州にある農村アントリのとあ

る小学校で、WEヴィレッジの活動の一環として、教室の増築

を少数のボランティアメンバーでお手伝いしました。自分で混

ぜ合わせてペースト状にした灰色のマサラでレンガの層を積

み上げ壁にしていく作業は非常にやりがいがありました。
 

現場監督は英語を話されない現地の方なので「うまくでき

いますか?Thik hai?」と現地の言葉で聞いてみました。
 

出来がよかったかどうかは教えてもらえませんでしたが、自

分の並べたレンガがまっすぐになっているかどうか時々調整

しながら見て回りました。

その朝、ウダイプルに向けて出発したのですが、そのときは

WEのグループから離れることに不安を抱いていました。でも

インドの最貧地域では、人々を階層に縛り付けている厳しい

カースト制度があり、子どもに結婚や児童労働を強制するケ

ースは非常に多いです。それについて自分の眼で見てこよう

と自分自身を奮い立たせました。もう私はうぶな旅行者では

ありませんでした。週5インドカレーでも平気でしたし、あと、ヒ

ンドゥー語で5まで数えられました。もう覚悟はできていました。

 

初めはその女の子に気づいていませんでした。
 

彼女は小さく、カナダでいえば健康な4歳児くらいの体格

でしたが、栄養失調や発育不全を考えれば、8歳くらいだ

ったかもしれません。彼女の浅黒い肌は泥や白いセメント

粉で白く汚れ、彼女の着ているサリーからたまにのぞく肌

にもその汚れが点々と付着していました。間に合わせのピ

ンク色のサリーは太陽の日差しから守るためのものですが、

ここの日差しは冬でも強烈です。

マサラを入れた底浅で直径の大きなボウルを彼女が器用

に頭に載せ、頭の上でしっかり支えながら後ろに見える階

段を上がって建設中の建物内に入っていくのを見ていまし

た。中にまだ壁を作らなければならないのでしょう。彼女の

身のこなしに子どもらしさはありません。まるでおとなのよう

に、自分の置かれた状況を受け入れ、その歩く姿には芯の

強さを感じましたが疲れ切った様子も見えました。

 

私はこのとき誰かに叫ぶか(でも誰に?)、彼女を抱き上げ、

どこかに連れ去りたい思いに駆られました(母親から引き離し

て?カナダへ連れて帰る?でもそれからどうするの?)。それ

は彼女に対する場当たり的な感情だったと言ってもいいでしょう。
 

通りを歩く商売人、旅行者、交換留学生、手のかかる子ど

もたちを引っ張っていく女性たち…誰一人として、その光景

に歩みを止める人はいません。一瞬、誰も立ち止まらない

ことを気がかりに思いました。でもなぜ誰も立ち止まらない

のかは分かっています。

 

 

その女の子を救い出すという私の妄想は、まったく理性的で

はありません。問題はその女の子を救うことよりもずっと根深

く、他を解決しないことにはその子は救われません。子どもが

子どもらしくいられるためには、結局のところ、カースト制度な

ど構造的な問題に立ち向かわなくてはなりません。

 

その数日前、私はWEヴィレッジのパートナーコミュニティー

であるカルタナ村で、新しい教室のオープンセレモニーを見

てきました。そこでの子どもたちは歓声を上げ、興奮を抑え

きれない様子で、子どもらしく、お祝いに飾られた風船を割

ったり机の間を駆けまわったりしていました。
 

年内にはアントリの教室もオープンし、さらに多くの子どもた

ちが児童労働に従事するのではなく、学校の生徒になること

でしょう。

 

 

私は街の雑踏に戻ろうと、再び歩き続けました。


(原文記事執筆: ケイティー・ヘウィット  翻訳:翻訳チーム 山本晶子  文責:清田健介)

 

 


「共生社会」や「人権」、「障害者理解」などがテーマの出張講演を行っています

 

今年の4月から、アドボカシー事業の一貫として「共生社会推進」の活動が始まりました。担当しているスタッフは私、石田由香理です。

 

 現在メインで行っている活動は二つで、学校や大学・団体への出張講演と、視覚障害者の生活などを紹介するユーチューブ動画の配信です。

 

 文部科学省は共生社会を「誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い、人々の多様な在り方を相互に認め合える全員参加型の社会」と定義しており、その実現を日本がもっとも積極的に取り組むべき重要な課題としています。

 

 具体的にどのような社会のことを言うのでしょうか?

 共生社会実現のため、私たちに何ができるのでしょうか?

 

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの出張講演では、ワークショップを通して「社会参加とは何か」「共生社会とは何か」を考え、共生社会実現のためそれぞれが今始められるアクションを考えます。

 

 

 

 

 

ワークショップの様子

 

 

---------------------共生社会を考えるための出張講演 受付中---------------------

 

社会的マイノリティと呼ばれる人々の視点を体験することを通して、すべての人にとって参加しやすい社会とはどのようなものかを実例を交えて考える機会を提供します。弱者を助けるというような一時的な対処法ではなく、社会そのものをすべての人にとって暮らしやすく変えていくため何ができるか、ワークショップを通して具体的な行動を考えます。

スピーカーの石田由香理自身が全盲であることから、共生社会について具体的エピソードを交えて考えたり、障害者になぜ教育が必要なのか、教育を受けられないと障害者の人生はどうなってしまうのかという事例をもとに途上国における障害者事情を話すような講演も行っております。

地方へも交通費をお出しいただければ何処でもお伺いします!

 

【スピーカー:共生社会推進活動担当 石田由香理】
1989年生まれ。1歳3か月の時から全盲で、高校まで盲学校に通う。大学生時代にフィリピンへのスタディーツアーをきっかけにフリー・ザ・チルドレン・ジャパンと出会う。イギリスの大学院にて教育開発の修士号取得後、フィリピン駐在のNGO職員として勤務後、現在はNPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンにてフィリピン支援事業と共生社会推進活動担当者として勤務。著書:<できること〉の見つけ方(岩波ジュニア新書)

 

【申込みはこちら】
http://www.ftcj.com/get-educated/class_workshop.html#application

 


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