インド ベルダラ村コミュニティーレポート

 

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、2012年度、2013年度に渡って、FTCJ大学生メンバーが主となってすすめてきた「インドに学校を建てよう」プロジェクトには、たくさんの方々にご協力頂いたお陰で、目標の175万円が集まり、

2014年度からインドで学校建設事業がスタートしました。

 

現地ベルダラ村より、レポートが届きました!

 

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教育

フリー・ザ・チルドレンは、子どもたちにとって安全で、意欲的に勉強できる学び舎を確保するため、ベルダラ村の学校再建に

現地の人々と共に取り組んできました。

FTCJからの支援のおかげで、ベルダラ村の学校に新しい教室を完成させるために必要な資金を確保することができました。

 

この新教室は旧校舎跡に建てられています。安全で換気も良い新教室で、生徒たちは外部からの余計な刺激を気にすることなく、勉強に取り組むことができます。

 

 この教室は、生徒たちにとって明るく楽しい場、雨や悪天候から逃れられる雨宿りの場にもなることを目指し建設されています。建設素材は、雨音の防音対策ができる素材を選んでいます。また、窓は外の日光や新鮮な空気を教室にも行き渡すことができるように設計されています。また、学校の全ての場所が居心地よく感じられるようにするために、校長室と倉庫の壁の塗り替えも行っています!

 
 私たちは、学校の境界壁の建設を2014年から始めましたが、今のところ、その進捗状況には満足しています!校庭での生徒の安全を確保するため、引き続き境界壁の建設を進めていきます。校庭を改善していくなかで、幼い生徒たちの安全性を確保していくためにも、境界壁の建設は非常に重要な作業です。境界線が建設されることで、学内の生徒や教育者が働き、遊ぶ場が確保されます。このことは、この学校に携わる生徒や教育者の誇りにもなるでしょう。

 
 

 

清浄な水と公衆衛生

 ベルダラ村は、飲料水が汚染され、水や衛生面への意識も欠如しているため、水媒介性の疾病の高い発症率に苦しんでいます。

 

全世帯の約50%が安全な飲料水を入手できず、90%が適切な衛生施設を利用することができませんでした。

しかし、この状況を改善しようと多くの支援活動が行われてきました!今では学校の井戸も完全に回復し、飲料用や調理用に安全な水を確保できるようになり、大変嬉しく思っています。こうして、学生たちも村の人々も清浄な水の入手が可能となり、疾病の事例も減少しています!

 

フリー・ザ・チルドレンが行っている新しいトイレ施設の設置ももうすぐ完成します!学生たちは、男女別々の衛生施設を持てるようになると、とても楽しみにしています。清潔な衛生施設を利用できるようになるということは、非常に重大で影響力が大きいのです。というのも、それにより女子学生の月間欠席率が下がり、出席率と卒業率が上がるからです。

 

 

医療

家庭、職場、台所での換気が悪いため、村の人々は深刻な呼吸器疾患や感染症に非常にかかりやすくなっています。ベルダラ村から約10キロのところには保健センターが2つ、病院が一つありますが、かなりの医療資源が不足し、村人たちにとっては距離も問題となっています。アンガンワディ(政府運営の地域保健資源センター)もありますが、このセンターは村人たちの要求に十分対応しきれていません。

 

フリー・ザ・チルドレンは、医療従事者の訓練を増やし、アンガンワディを回復させ、村人たちに質の高い医療を確実に受けさせると言う究極の目標を掲げて、村や 地方自治体と緊密に連携しています。フリー・ザ・チルドレンは戸別訪問を行い、ヴェンダラ村の女性たちと室内の煙害の影響について話し合い、素晴らしい結果を得ることができました。これまでに、無煙調理用コンロのチュルハ100台を家庭に設置し、家庭内の煙を劇的に減少させ、調理スペースを2つ作り、家庭内の健康全般が向上しました。

 

新たな収入源の確保と生計

ベルダラ村住民の80%以上が一日2ドルで生活しています。通常、男性は、農業と雇用労働に従事しており、女性の方がずっと農業に関わっています。農業生産が不十分なときは、男性は村を出て町に出稼ぎに行き、家族を支えるために働きます。その結果、女性には重い負担が残され、農業活動の維持、その他の力仕事をしています。その間に、家庭や子どもたちの面倒をみています。

 

フリー・ザ・チルドレンは村の住民と連携して、効果的な畜産技術に関する研修や家計収入を増やすことのできる活動についての研修を実施しています。一例は、ヤギの改良種Sirohiの支給です。このSirohi種は、在来種に比べて耐久力に優れ、より強壮です。このヤギは、在来種より多くのミルクや肉を産出し、成長も早い。さらに良いのは、このヤギでは、双子を産む可能性が10%あることです。つまり、ヤギの飼育規模を早く大きくできます。これまでに、計100頭のヤギが、20世帯に配分されましたが、すでに、41頭の子ヤギが生まれています。

 この活動の重要な点は、ヤギへのワクチン接種、寄生虫駆除、ベテラン技術者の定期的な訪問を確実にやってきたことです。村の住民も、貯蓄の重要性、銀行口座の設定、適切な畜産技術について、幅広い研修を受けてきました。

 

 

農業と食糧確保

ベルダラ村の住民は、農業で暮らしを営んでいる地方の農民です。栽培しているのは、主に、飼料用トウモロコシ、トウガラシ類、ナッツ類、コムギ類です。インドで唯一の砂漠地帯の州に位置し、干ばつ、不安定な降雨といった環境条件が、収穫作物の質と量を制限する要因になっています。また、農民は、昔から受け継いできた簡単な道具と農業技術に頼って、農業や家畜の飼育活動を行っています。私たちは、村の住民と連携して活動し、不安定な気象条件に耐え、水を余り必要としない、また、高収量を得るための農業技術の普及に努めています。

 

ベルダラ村の農民は、ある作物の間に別の作物を栽培する間作についての研修に参加する機会に恵まれてきました。それは、とても用途の広い農業技術で、食の安定性を高めることができます。ベルダラ村の中では、最も効果的な選択肢の一つが、食用トウモロコシとダイズを間作することです。これによって、収量性を高め、土壌中の窒素分を増やすことができます。特に、5,6月は、農業活動が低下します。この時期、農民は作物を植え付けませんでした。潅漑の利用が進んだので、農民たちはヒヨコマメの種子を受け取り、今は夏場に新しい作物を加えることができています。

 

また、農民たちは、自分たちの畑に畝立てをするという研修を受けました。これにより、植物が最大限に成長し、光、水、養分の競合を抑えるのに必要な空間が確保されます。 この研修は、とても有益です。伝統的な種まきでは、個体間隔に余り注意を払わずに種子をばら蒔きしてきたため、減収や生産性の低下を招いていました。牛で引いて畑を耕すモールドボードプラウ(すき)も農民たちに導入されました。このすきは、カーブしたすき刃を持っており、土を反転することによって、下層の養分を表層に戻し、収穫残渣や雑草を埋め込むことで、畑の養分レベルを高めます。

 

 

ご支援いただいたみなさまへ


皆さんの継続的な御寄付と御支援に感謝します。フリー・ザ・チルドレンは、ベルダラ村で達成されてきた発展をとても嬉しく思っています。皆さんのおかげで、村の人たちは、 Adopt A Village modelで提供した器具、資材について真の所有権を取得しつつあり、成長を継続して豊かになっています。