[ひとりひとりにできる小さなことが、大きな変化をもたらす!」:カナダの子どもたちからのメッセージ

今年、建国150周年を迎えたカナダ。今回は、そんなカナダ

で、地域や世界を変える活動をしている子どもたちを紹介し

ます!(清田)

https://www.we.org/stories/students-from-johnny-bright-school-celebrate-canada-150-with-we-day-x-event/

 

7年前、カナダのエドモントンにあるジョニーブライトスクール

で、生徒たちが小さな活動を始めました。

 

靴下や体臭防止剤の寄付をしたり、いじめ防止啓発ポスタ

ーを制作したり、朝の校内放送で、生徒たちが前向きな気

持ちになれるような内容の話をしたり、食べ物を集めて地

域のフードバンクへ寄付したりなどの活動です。

 

そんな中、一人の教師が世界につながる大きな活動をしよ

うと提案したことをきっかけに、ニカラグアの学校建設に協

力することになりました。その提案を行った先生の名前はロ

ビン・ドリュー先生です。

 

数年間の間、活動に参加していた生徒たちは、卒業を迎え

て巣立っていきましたが、その度に新入生が入れ替わりで

入ってくるというサイクルをくりかえしてきました。ロビン先生

は、活動にずっと関わり続け、ついに生徒たちは南米の学校

建設に必要な65,000ドルを、募金で集めることができました。

 

ロビン先生は、謙遜してこう語ります。

 

「正直に言うと、生徒たちに、『自分たちも、世界の問題と無

縁ではないんだ』という実感を持たせるということは、なかな

か困難なことでした。学校での募金活動が、ニカラグアにと

っても重要であるということを伝えるために、様々な工夫を

しました。」

 

活動にかかわった生徒たちは、世界とつながっているんだ

という意識を持ってアクションを起こすことの大切さを、しっ

かり理解しています。ジョニーブライトスクールでカナダ150

周年を記念して催されたWE Day X(学校が校内イベントとし

て開催しているWE Day)には、そのことがよく表れていました。

 

その日は、地元の有名人たちも参加し、サスカチュワン出

身でアイスホッケーのオリンピック選手ヘイリー・ウィッケン

ハイザー選手からのビデオメッセージや生徒代表たちの力

強いスピーチがありました。観客も盛り上がっていて学校が

いつもと違う雰囲気に包まれていました。

 

WEリーダーシップグループのメンバーたちは、ロビン先生の

力を借りながら計画から運営まですべてを分担してイベント

を作り上げました。学校では様々な文化を持った生徒たちが

お互いを尊重し合いながらともに過ごしています。生徒たちは

そのことをめいっぱい表現し、異なる文化を持つ人々が共に幸

せに暮らせる方法をみんなで考えることができました。

 

「多様性」をテーマに様々な演目が披露されていました。イ

ンドのボリウッドのダンス、フランス系カナダ人のフォークミ

ュージック、カナダ先住民族の太鼓の演奏やアート、ウクラ

イナの伝統的パフォーマンスなどです。

 

「私たちの学校には本当にたくさんの文化を持つ仲間たち

がいます。その素晴らしさを表現したかったんです。」と、学

校のWEグループのリーダーである7年生のエイデン・オル

センは言いました。

 

「私たちはみんなカナダ人ですが、それぞれの文化や伝統

を持っています。今日は、全員の文化や伝統をみんなで感

じたかったんです。一つの国の中に様々な文化を持つ人々

が暮らしている。それがカナダの良さだと思ったからです。」

 

生徒の中には、教科書で勉強したことがあるだけで、触れ

たことのない文化や芸術を初めて見た生徒もいます。一方

で、自分たちの文化が、ステージ上でされるのを見た生徒

はとても誇らしかったに違いありません。

 

WEグループのリーダーである7年生のダラ・フォックスは「こ

の大きなイベントをミスなく運営していくことはたくさんのこと

を私に教えてくれました。また、ジェシー・リプスコムさんの活

動からは最も大きな教訓を学びました。」と言います。

 

ジェシー・リプスコムはカナダのエドモントンのアフリカ系カナ

ダ人俳優で#Makeit Awkward(差別や偏見を言う人に立ち向

かう活動)を立ち上げた人です。
 

ある日ジェシーは町中で通りすがりの人から急に人種差別

的な言葉を言われました。そのときジェシーは怒るのでもな

く無視するのでもなく、相手のところへ歩いて行ってその発

言は人種差別であるとその人に伝えたのです。相手はばつ

が悪くなって逃げて行ってしまいましたが、そのばつが悪くな

る経験を通じて、自分の言った言葉の重みを感じてもらおうと

いうことが狙いでした。

 

そのやりとりを収めた動画は多くの人によって広く拡散され、

この活動が広まっていくことになりました。拡散した人の中に

はカナダのジャスティン・トルドー首相もいました。首相もまた、

人種差別や同性愛者への差別、性差別に声を挙げて反対して

いくこの重要性を、カナダ国民に訴えていたのです。

 

ジェシーの想いを生徒たちはしっかりとWE Day Xのイベン

トで表現しました。そしてよりよい未来を創っていくためにも

、このような過去のできごとから学ぶことが重要なんだ」とい

うことを実感する、ジョニーブライトスクールの生徒たちにとって、大きな学びとなりました。

 

「自分たちの異なるところやお互いの強みを称えあうこと

は素晴らしいことです。」とエイデンは言います。「自分た

ちの国について、カナダ人同士で異なる意見があったと

しても、お互いを尊重して、学び合ってきました。いろん

なできごとから学び、過去の過ちを繰り返さないことが

大切です。」
 
WEスピーカーのミーガン・ボーリューは、生徒たちの学校で

の活動は世界につながっていて、生徒たちはニカラグアにイ

ンパクトを与えたと話しました。そして地道に活動をしてきた

生徒たちに感謝しました。
 

「一人一人にできる小さなことが、大きな変化をもたらすん

です。私たちの学校は今年ニカラグアの学校に7,000ドルを

寄付しました。すごい金額ですが、ここの生徒数は1,000人

です。つまり、一人当たりはたった7ドルということです。小さ

な一歩から、大きな変化は始まるのです。」とダラは言いました。

 

WE Day Xは終わりましたが、ジョニーブライトスクールの生

徒たちにとっては、ただの通過点に過ぎません。今回ジョニ

ーブライトスクールの生徒たちが見せてくれたカナダのスピ

リットを、世界はいま必要としています。多様性を国内では

祝い、国外では、世界中の開発途上の地域をエンパワーメ

ントするための支援活動を行っている..まさに、ジョニーブラ

イトスクールの活動こそ、私たちが目指すべき、カナダとい

う国の姿なのです。

 

(原文記事執筆: ジェシー・ミンツ  翻訳:翻訳チーム 藤

井優美  文責:清田健介)