プログラミングでより良い世界を創ろう!

骨形成不全症のため、車いすを使用しているアンナ。

社会にある様々な困難や不公正に憤りつつも、誰もが参入できるプログラミングに、世界をより良くするための希望を見出しています。(清田)

https://www.we.org/en-CA/we-stories/we-day/sixth-grade-student-codes-for-a-better-world

 


もしあなたが携帯電話の音声認識技術に、今の天気を尋ねる、昼食の写真をSNSでシェアーする、あるいは夜の退勤時に信号で車を停めるよう頼んだことがあるのなら、あなたはプログラミングで開発されたテクノロジーに助けられてきたことになります。
 
アプリ、ウェブサイト、そしてソフトウェア開発に使用されるコンピュータ言語は、私たちの日常生活に影響を与えるだけでなく、私たちの世界をより良いものへと変える道具となり得ます。
 
これは、11歳の骨形成不全症という障害があるアンナ・ミラーがよくわかっていることです。

彼女は遺伝性の病気による障害で骨が壊れやすく、あちこち移動するには前腕支持松葉杖か車いすを使わなければなりません。

その境遇は、自分が得意なプログラミングを活かして、バリアフリーな入口や公共設備を探すのに苦労している人たちを助けたいという想いを持つきっかけにもなっています。
 
アンナは社会のバリアフリーの不備を身を持って経験しています。

彼女がショッピングモールや博物館を訪れる時、母親と建物の周りを周って車いす用のスロープを探し当てなければならないことはよくあります。

バリアフリーな入口が不充分、あるいは設置すらされていないということは、アンナにとって、日常生活を害する不便さを潜在的に作り出しています。そして、それは彼女が自分自身や他の人々のために解決したい問題なのです。
 
アンナは、位置情報をユーザーが入力すれば、周囲のバリアフリーな入口や駐車場はどこにあるか、建物内の車いす用トイレがどこにあるかなどがマップで分かるアプリを作りたいと思っています。
 
不自由な腕や足は、アンナが彼女の目標(たくさん持っている!)を追うのを決して止めはしませんでしたが、人々が彼女の能力を過小評価するのには慣れてしまいました。

 

 


「多くの人は、私が小さくて幼く、車いすを使っているから私にはプログラミングができない、さらには何もできないとさえ思います」と彼女は言います。「でも実際には、私はやりたいことを何でもできると、プログラミングが証明したのです。」
 
アンナは、メリーランド州のDigital Harbor Foundationという、イノベーション、若者の起業を促進する非営利団体でのサマーテクノロジープログラムに入会した時にプログラミングというものと初めて出逢いました。

それ以来彼女はそれを熱心に追い求めました。
 
彼女のプログラミングへの情熱は、不公平なことの多いこの世界においても、プログラミングは公正なものであるという認識からきています。

プログラミングには特別な才能や経験が要らず、学ぶ意欲だけが必要なので、誰もが身につけられる有用なスキルだとアンナは信じています。

彼女はプログラミングが人々を結びつけ、クリエイティブな方法で世界の問題を解決出来るということに惚れ込んでいます。
 
彼女は、プログラミングが社会の境界を越えるために考えを共有し一緒に取り組むことによって、他者の経験をより理解し社会を前進させられると思っています。
 
どんな新しいスキルを身につける場合も、アンナが自分のプログラミングの専門知識を発展させようとする時にはいくらかの難問に衝突しました。

彼女は簡単にへこたれるような人間ではないため、それぞれの課題を学習経験と見なしました。
 

 


 

「男の子か女の子か、車椅子を使っているか違う経歴を持っているかは重要ではありません、なぜなら誰でもプログラミングできるからです」と彼女は語ります。「もし私たちが共同体として一緒に働けば、私たちはみんなで一緒にプログラミングし、世界をまさに変えるかもしれない何かを作れます。」
 
他のこどもたちをプログラミングに夢中にさせるため、アンナはDigital Harbor Foundation でのマインクラフトを用いたプログラミングの授業を主導し、まさにそこで彼女の情熱を発見したのです。

仲間の生徒たちが取り組んでいる時に笑ってお互いに交流しているのを見て、彼女は感激しました。

その経験は、プログラミングが誰でも学べる協同的な技術だという彼女の信念を深める場となりました。
 
彼女のアプリを進化させた先、将来何が待ち受けているのかアンナにはまだ定かでありません。

しかし、彼女は大きな夢を持っています。彼女はコンピュータ科学者、作家、芸術家、そして写真家になりたいと思っています。
 
彼女が将来何になると決めても、アンナのデジタルスキルはそこでの成功に備える助けとなるでしょう。
 
「もし私が自分の考えを世界に表明出来たら、より良い未来を手にします」と彼女は言います。「そして、もし他の若者たちが私とプログラミングを始めてくれたら、始めた時よりも素晴らしい世界になるでしょう。」

 


(原文記事執筆:ゾーイ・デマルコ 翻訳:翻訳チーム 中根葵  文責:清田健介)