フィリピンの教育制度に変化が!!

今回は、FTCJのフィリピン支援事業を担当する現地パートナーNGOスタッフからの情報をもとに、新しくなったフィリピンの教育制度についてご紹介します。

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今まで、フィリピンの教育システムは小学校6年間、中等教育(ハイスクール)4年間で合計10年間が、大学に入る前の教育制度でした。つまり日本に比べて2年間短かったのです。しかし、2010年からフィリピン大統領に就任しているベニグノ・アキノ3世(通称ノイノイ・アキノ)が掲げている教育改革の実施に伴い、教育制度に変化が起こっています。

◆変化そのいち! 幼児教育(就学前教育/幼稚園)が1年義務化に。
数年前から地域的にはすでに導入されていた幼児教育法(就学前教育法)が、今年の2月28日にアキノ大統領によって署名されたことで、この6月の新学期から適用され、現在施行されています。これは、5歳児に対する小学校にあがる前の1年間の幼児教育を義務化する、というものです。つまり、すべての子どもは幼稚園に1年間通わなければ小学校に入れないということになりました。

なぜ、幼児教育を重要視するのか、については、フィリピンの教育機関などの研究発表によると、小学校前の幼稚園に通った子どもは小学校で中退する確率が減少傾向にある、ということがあるからです。つまり、小学校に6年間しっかりと通い続け卒業できるようにするためには、幼稚園での教育が重要だ、という考えからきているようです。


◆変化そのに! 中等教育(ハイスクール)が4年から6年間に。 
先に述べたように今まで4年間だったフィリピンの中等教育(ハイスクール)が、今年の6月にハイスクールに入学した生徒から、6年間に長くなりました。つまり、大学入学前の学校年数が日本と同じになったわけです。(日本は中学3年ー高校3年の合計6年間)日本は中学までが義務教育ですが、フィリピンでは小学校後の6年間も義務教育なので大学に入るまで、基本的には授業料は無料だそうです。


◆チャレンジ(課題)
さて、このようにフィリピンでは義務教育が、7−6−4制(幼小−中(高)−大)になりました。まだこの制度は今年の6月から始まったばかりなので、実際に子どもたちにとって素晴らしい結果を生み出しているかはわからないのですが、良い点としては、海外の大学にすぐに入学しやすくなるだろう、といことがあげられています。その一方で、教育制度の延長は、フィリピンの教育予算の増加があってこそ、成り立つものです。つまり、多くの生徒を受け入れるためには、教室、教科書、教師などすべてより多く必要となります。その分、予算が必要ですが、残念ながら十分な教室、教師、教科書が用意されていないという現状です。

いくら制度を作っても、実際の学校で狭い教室と少ない教員で、生徒が授業を受けなければいけないのであれば、それは教育の質の低下を招きます。質の悪い授業を受けさせられる生徒は、結果的に授業が楽しくなかったり、授業を受けるのが苦痛だったりして、ドロップアウトしてしまうのではないか、と現場の教育関係者やNGOなどは懸念しています。

まだまだ課題の多いフィリピンの教育制度ですが、少しずつ解決していけるよう、FTCJでもミンダナオ島の先住民族コミュニティに幼稚園を建設することを計画しています!!そこで、現在募金を集めています!目標金額は157万円。現在集まっている金額は、募金が10万弱、地球市民財団から助成金を98万円受けることになったので(感謝です!)、残りの49万円がまだ必要です。

この幼稚園が建設されれば、小学校に入る前の5歳児の子どもへの教育だけではなく、小学校や中等教育に通う子どもへの教育サポートや、村のお母さんたちに対して保健衛生に関するセミナーなどを実施することができます。

ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
↓↓↓ ミンダナオ島の先住民族地域に建設予定のコミュニティセンター(教育センター)設計図↓↓↓

デイケアセンター圧縮
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