世界83か国から、20万人の若者が一堂に会した、WE Day Connect!!


これまで北米などで開催されてきたWE Dayですが、先日、会場をスタジアムからネット上に移した、「WE Day Connect」が開催されました。

参加者はネットを通じてつながった83か国の若者たちです!今回はその時の模様をお伝えします!(清田)

 

https://www.we.org/en-CA/we-stories/we-day/digital-technology-brings-we-day-inspiration-to-students-around-the-world

 

 

 

 

 

この日のために何カ月もかけて準備をしてきた世界中の人たちが、今や今やとその瞬間を待ちわびていました。

 

トロントのダウンタウンにあるWE(フリー・ザ・チルドレン)の本部では、観客も大盛りの状態でその時を待っていました。

Wi-Fiもパンク寸前に!そ一方、83カ国の先生たちが、WEのウェブサイトへのログインを済ませていました。

 

WE Day Connectが幕を開けようとしていたのです。

 

ことの始まりは、10年前の最初のWE Dayまでさかのぼります。

始まったその瞬間から、このイベントはまさに神がかっていました。

きらびやかな照明の下で行われた歌やパフォーマンスやスピーチは、本当に最高でした。

しかし、このイベントのパワーの源は、ステージ上にあったのではなく、観客にあったのです。

大歓声から、あふれんばかりのエネルギーがわき出ていました。そのエネルギーは、自分たちは普段生活している場所よりも、より大きな世界で生きているんだということをかみしめた若者たちから発せられたものでした。

 

この10年で、WE Dayは拡大を続け、北米の各地やイギリスでも開催されてきました。その規模は、スタジアム19個分に相当します。

 

しかし、WE でアクションを起こしている生徒は100カ国以上の国に居ます。彼らもまた、集う場を求めているのです。

オタワとアトランタは午後1時。昼休みを終えた生徒たちは配信が始まるのを待ちます。

 

夜6時のイギリス・ウエールズ。職員室で教師がライブ配信が始まるのを待っています。

 

午後10時のインド・ハリヤナ。生徒たちにはあとで録画を見せる予定ですが、教師たちはライブ配信が始まるのを待っています。

 

 

「世界のどこであろうと、生徒や先生たちとつながれる方法はないか?」WE Day Connectはその問いへの答えのひとつなのです。会場をステージからネットへと移し、 世界をより良くするアクションを称える双方向性のイベントです。世界中の教室をネット回線でつなぎ、23万人の生徒たちと共に、ゲームをしたり、歌手のパフォーマンスや、マーティン・ルーサー・キング3世の感動的なスピーチの動画を配信したりしました。

 

しかし、このイベントの真の主役は生徒たちです。マイクロソフトのテクノロジーを活用して、WE Day Connect では若者たちのストーリーを丁寧に共有していきました。

彼らが、社会問題を解決したいという情熱を、どのようにして啓発活動やファンドレイジングの成功に結び付けていったのかということを共有しました。

WE Schoolsでは、教室の内外で教師や生徒が国際社会や地域社会の問題解決に取り組むことができるようにするために、万全の支援をしています。

 

「当校の生徒も物凄く集中していました。」社会科の教師であるディオンヌ・グルードは言います。普段は騒がしいイーグルス・ランディング中学校の生徒たちは、イベント中ずっと静かに聞いていました。

「世界中の子どもたちと、共に変化を起こしているということを知り、とても嬉しいでそうでした。」

 

それもそのはず。実はこの中学校、一日でフリー・ザ・チルドレンへの支援金を100ドルも集めたのです。

生徒たちは、他の学校が起こしたアクションをとても知りたがっていました。

WE Day Connect は、このような成功談を通じた学びの分かち合いにあふれていました。

 

カリフォルニアのウッドレイク小学校では、地域のホームレスに物品支援を行いました。

 

トリニダード・トバゴとブラジルの学校では、フラッシュモブと児童労働への沈黙の抗議を行いました。

 

オンタリオのピン・グローブスクールでは、共生社会の理念に沿った言葉の使い方をゲームや動画で伝えるアプリの制作を行いました。

 

ジュネーブのインターナショナルスクールでは、SDGsに沿ったアクションを一年間実行しました。

 

グルードによれば、このようなアクションの分かち合いは、普段様々な困難に直面するイーグルス・ランディング中学校の生徒たち生徒たちに強い印象を残しました。

「多くの学びがあったようです。生徒たちはこのイベントを通じて変わりました。視野が広がったのです。」

生徒たちがグルードのところにやってきて、起こしたいアクションを話すようになったそうです。

親御さんたちも、子どもたちが意欲的に物事に取り組むようになった変化を感じていました。

「想像以上に、忘れられないイベントとなりました。」グルードは興奮気味に語ります。

 

「私と私の生徒にとって重要なことは、私たちのアクションのインパクトと、アクションを起こしている他の子どもたちを知ることです。」

マナー・パークで教師をするジョアナ・ハーベイはこう語ります。ハーベイは毎年、生徒たちをWE Day に引率していますが、如何せん人気イベントのWE Day。

ハーベイの学校のWE club,には毎年80人が参加していますが、WE Dayに引率できる生徒は20名しかいません。

 

「WE Dayに行った子どもたちは、そこで人生の転機となるような瞬間を迎えますが、WE Day Connectの良い点は、誰でも参加できるという点にあるでしょう。人数を問わずだれでも参加できます。多くの生徒たちが、より身近にインパクトを実感できます。変化を起こしている一員だということをより強く感じられるでしょう。」ハーベイは語ります。

 

ハーベイはWE Day Connectをビューイングパーティー形式にしました。お昼休みに潜り込んできた他のクラスの生徒たちに、一緒にWE Day Connectを見るように促しました。

「子どもたちはイベントで共有されるストーリーに感動していました。」と語るハーベイ。

しかしそれよりも、多くの子どもたちが、アクションを起こしてみたいと語ったことの方が、重要なWE Day Connectの成果でした。

「世界中の子どもたちの様々な活動を知ることで、行動を起こしてみたいと思うようになったようです。」

 

イギリスの教師のデイヴィッド・チャーチは、画面上に流れる世界中の教師からのコメントに釘付けになっていました。

配信される映像を見ながら、生徒を称える教師のコメントや、自分たちの学校で行っている活動などに言及する教師のコメントが流れてきました。それを見ながらチャーチはメモを取っていました。

「多くの人がたくさんのアイディアをシェアーしていました。『うちではこんなことをやった』『うちではこういうことをやった』と。うちの学校でもできそうなことを書き留めていました。」

 

といってもこの先生、実はただの勉強熱心という訳ではなく、結構重要なアクションの担い手となっているのです。

これまで、社会を変えるためにアクションを起こしているチャーチの生徒5人が、その功績を認められWEのインドへのスタディーツアーに奨学金付きで派遣されました。

これはチャーチの教育活動の賜物であるということは言うまでもありません。

スタディーツアーが生徒にもたらしてきたインパクトを目撃してきたチャーチは、イギリスの他の教師に向けて、スタディーツアーに申し込むように呼びかけるコメントを書き込みました。

 

一方、イギリスから遠く離れたインドでは、教師のRiya JainとNeetu Dhimanは、他の生徒に拍手を送りつつも、自分たちの生徒が誇らしくて仕方がありませんでした。

彼らの生徒は独特な状況にいました。

「開発途上地域の支援を目的とした募金活動」という場合、多くの生徒たちにとっては遠く離れた外国を支援するとことになりますが、インドの生徒たちは、地元から数キロしか離れていない村を支援する活動を行っていました。

生徒たちは、このイベントを通じて、自分たちがインドのみならず世界中のチェンジメーカーとつながっていることを知り誇りを感じました。

「世界中に広がるネットワークの一員であるということを知ることができた訳ですから。このような体験はWE以外では不可能です。」 Riyaはこう語ります。

 

「テクノロジーは生活を便利にしたが、人と人とののつながりを希薄にした」このような主張が、今の社会にはあふれています。しかしこれは、別に世界の真実でもなければ自然の摂理でもありません。

WE は、マイクロとソフト社との協力のもと、人と人をつなげるために、テクノロジーの活用を進めています。

そしてそれは確実に成果をあげているのです。

 

何年もの歳月をかけ、多くの生徒がWE Day に集ってきました。

そんな時を経て、この度初めて開催されたWE Day Connectでは、20万人が集いました。

これはWE Dayの1年分の参加者に相当する数です。

マイクロソフト社のご協力により、WE movementは夢にも思わなかったことを成し遂げることができました。

マイクロソフト・エデュケーションの副社長であるAnthony Salcitoは、アクションを起こそうとしている世界中の人たちが集う場ができたと考えています。

「テクノロジーは、人類を退化させるモノだと思われがちですが、本来は、人と人とのつながりをより良いモノにするために、この世にあるべきモノなのです。」

 

WEはあなたがどこにいようと、いつもあなたのそばにいます。

 

(原文記事執筆: ジェシー・ミンツ )

 

 


この世界の素晴らしき多様性を発信しているシカゴの高校生たち

100か国以上の生徒が通っているシカゴのマザー高校。

この学校の生徒たちは、在校生の肖像の制作を通じて、世界中の人たちが共に手をつなぎあえるということを伝えようとしています。(清田)

https://www.we.org/en-CA/we-stories/we-day/chicago-high-school-students-promote-beauty-of-diversity

 

カチッ。カチッ。ピカッ。

 

「そう、いいよ。笑って、君、笑って」

 

カメラの後ろで背を丸め、マザー高校の生徒ミゲル・ディアスは、カメラ越しに仲間の生徒が入れ替わるたびにシャッターを押します。

 

 

ミゲルとWE(フリー・ザ・チルドレン)クラブの他のメンバーは、美術と写真の教師カマラ・スミスの指導のもと、生徒の肖像を撮って学校中に貼ることで、マザー高校の多様性を楽しみ祝っています。

このシカゴの高校には100以上の国の生徒がいて70の言語が話されており、アメリカでもおそらく、もっとも多様性のある高校のうちの一つです。

 

 

 

マザーWEクラブは、オールステート財団の支援によって運営されているWEボランティア・ナウのプログラムを通して、差別問題に取り組み、共生社会を促進することに力を入れています。

WEボランティア・ナウは、クラブのメンバーが気にかけていることの原因を解決するのに強いインパクトを与えることのできるブレインストーミングをする手助けをしています。

 

みんなが見られるように肖像を飾ることで、スミスは、生徒たちがマザー高校の一員であると感じられるようにする手助けをしたい、そして、人種、宗教、あるいは性自認にかかわらず、マザー高校ではだれもが歓迎されていること表現したいと思っています。

 

「お互いが戦争している二つの国から子どもたちが来ることもあります。でも、マザー高校では、彼らは友だちなのです」とスミスは言います。

 

 

 

その学校の多様性により、生徒たちはすでに、他の文化や国に対して深く共感できるようになりました。

スミスは、写真を見た人たちが他者との違いをさらに受け入れ、認めることができるようになることを望んでいます。

 

「私たちの学校を訪れただれもが学校の平和な様子を見たとしたら、これがこの世界があるべき本来の姿だとわかるでしょう」とスミスは言います。「世界の一部の地域の人たちに会ったことがないからといって、その人たちを恐れるのは悲しいことです。ただ、もっと広い心をもって、私たちが毎日、目にしていることを見ることができれば、きっと多くの人たちの考えを変えることができるでしょう」

 

マザー高校での多様性は、お互いの違いにより寛容に、より共感することによって、生徒たちが安全な場をつくる助けとなりました。

どこの出身であろうと、またどんな経験をしてこようと、それは市民権の手続きになりますが、戦争を逃れ、英語を学び、同じことを経験した人がいます。もし経験を共有できなかったとしても、お互いの葛藤に耳を傾けることができます。

 

このプロジェクトをお祝いするため、オールステート財団は、新しい写真展を見せるためにWEクラブをシカゴ文化センターに招きました。

センターに着いたとき、生徒たちはギャラリーが自分たちの肖像でいっぱいになっていることに気づいて驚きました。

 

ミゲルは、自分の写真が展示されているのを見て大喜びしました。

彼は、よりよい世界をつくるためには多様性の美しさを人々に見せて、それがもつ力をみんなに確信させたいと思っています。

 

 

 

「それは本当にすごいことでした。このプロジェクトのために写真を撮ったとき、どこかに展示されるなんて思いもしていませんでした」とミゲルは言います。「とても誇らしいです。このことで何かしらの変化が起きるでしょうし、マザー高校での自分たちの活動を見せることができますから」

 

新しい子どもたちがクラブに参加することを想定して、スミスはこのプロジェクトを毎年続けていくことを計画しています。

ミゲルは、他の学校がこのプロジェクトを見て、まねをしたいと思ってくれることを望んでいます。

 

WEクラブの一員であることにより、ミゲルは、自分がより大きな世界の一部であり、そして他の人の経験が重要であることを学びました。彼はマザー高校を卒業したら歴史の先生になりたいと思っています。

そうすれば、自分の先生たちがそうしてきたように、生徒の手本となる人になることができるからです。

そして母校に戻ってきたとき、自分が生徒として経験した多様性のお祝いを目にし、自分の写真が学校のレガシーになっていることを望んでいます。

 

「僕はこれからも、30の異なる国から来た30の異なる人たちが仲良く一緒に座って学んでいる教室を見たいんです」と彼は言います。「5~6年のうちに、他の30校が同じことをしているのを見ることを望んでいます。なぜなら、そのような教室の風景は、人類の社会の素晴らしさを示す象徴となるからです。」

 

(原文記事執筆:ゾーイ・デマルコ 翻訳:翻訳チーム  鈴木佳寿美 文責:清田健介)

 

 


プログラミングでより良い世界を創ろう!

骨形成不全症のため、車いすを使用しているアンナ。

社会にある様々な困難や不公正に憤りつつも、誰もが参入できるプログラミングに、世界をより良くするための希望を見出しています。(清田)

https://www.we.org/en-CA/we-stories/we-day/sixth-grade-student-codes-for-a-better-world

 


もしあなたが携帯電話の音声認識技術に、今の天気を尋ねる、昼食の写真をSNSでシェアーする、あるいは夜の退勤時に信号で車を停めるよう頼んだことがあるのなら、あなたはプログラミングで開発されたテクノロジーに助けられてきたことになります。
 
アプリ、ウェブサイト、そしてソフトウェア開発に使用されるコンピュータ言語は、私たちの日常生活に影響を与えるだけでなく、私たちの世界をより良いものへと変える道具となり得ます。
 
これは、11歳の骨形成不全症という障害があるアンナ・ミラーがよくわかっていることです。

彼女は遺伝性の病気による障害で骨が壊れやすく、あちこち移動するには前腕支持松葉杖か車いすを使わなければなりません。

その境遇は、自分が得意なプログラミングを活かして、バリアフリーな入口や公共設備を探すのに苦労している人たちを助けたいという想いを持つきっかけにもなっています。
 
アンナは社会のバリアフリーの不備を身を持って経験しています。

彼女がショッピングモールや博物館を訪れる時、母親と建物の周りを周って車いす用のスロープを探し当てなければならないことはよくあります。

バリアフリーな入口が不充分、あるいは設置すらされていないということは、アンナにとって、日常生活を害する不便さを潜在的に作り出しています。そして、それは彼女が自分自身や他の人々のために解決したい問題なのです。
 
アンナは、位置情報をユーザーが入力すれば、周囲のバリアフリーな入口や駐車場はどこにあるか、建物内の車いす用トイレがどこにあるかなどがマップで分かるアプリを作りたいと思っています。
 
不自由な腕や足は、アンナが彼女の目標(たくさん持っている!)を追うのを決して止めはしませんでしたが、人々が彼女の能力を過小評価するのには慣れてしまいました。

 

 


「多くの人は、私が小さくて幼く、車いすを使っているから私にはプログラミングができない、さらには何もできないとさえ思います」と彼女は言います。「でも実際には、私はやりたいことを何でもできると、プログラミングが証明したのです。」
 
アンナは、メリーランド州のDigital Harbor Foundationという、イノベーション、若者の起業を促進する非営利団体でのサマーテクノロジープログラムに入会した時にプログラミングというものと初めて出逢いました。

それ以来彼女はそれを熱心に追い求めました。
 
彼女のプログラミングへの情熱は、不公平なことの多いこの世界においても、プログラミングは公正なものであるという認識からきています。

プログラミングには特別な才能や経験が要らず、学ぶ意欲だけが必要なので、誰もが身につけられる有用なスキルだとアンナは信じています。

彼女はプログラミングが人々を結びつけ、クリエイティブな方法で世界の問題を解決出来るということに惚れ込んでいます。
 
彼女は、プログラミングが社会の境界を越えるために考えを共有し一緒に取り組むことによって、他者の経験をより理解し社会を前進させられると思っています。
 
どんな新しいスキルを身につける場合も、アンナが自分のプログラミングの専門知識を発展させようとする時にはいくらかの難問に衝突しました。

彼女は簡単にへこたれるような人間ではないため、それぞれの課題を学習経験と見なしました。
 

 


 

「男の子か女の子か、車椅子を使っているか違う経歴を持っているかは重要ではありません、なぜなら誰でもプログラミングできるからです」と彼女は語ります。「もし私たちが共同体として一緒に働けば、私たちはみんなで一緒にプログラミングし、世界をまさに変えるかもしれない何かを作れます。」
 
他のこどもたちをプログラミングに夢中にさせるため、アンナはDigital Harbor Foundation でのマインクラフトを用いたプログラミングの授業を主導し、まさにそこで彼女の情熱を発見したのです。

仲間の生徒たちが取り組んでいる時に笑ってお互いに交流しているのを見て、彼女は感激しました。

その経験は、プログラミングが誰でも学べる協同的な技術だという彼女の信念を深める場となりました。
 
彼女のアプリを進化させた先、将来何が待ち受けているのかアンナにはまだ定かでありません。

しかし、彼女は大きな夢を持っています。彼女はコンピュータ科学者、作家、芸術家、そして写真家になりたいと思っています。
 
彼女が将来何になると決めても、アンナのデジタルスキルはそこでの成功に備える助けとなるでしょう。
 
「もし私が自分の考えを世界に表明出来たら、より良い未来を手にします」と彼女は言います。「そして、もし他の若者たちが私とプログラミングを始めてくれたら、始めた時よりも素晴らしい世界になるでしょう。」

 


(原文記事執筆:ゾーイ・デマルコ 翻訳:翻訳チーム 中根葵  文責:清田健介)


社会を変えていくつながりの輪

人々が分断されているかのように見える現代社会。

今回ご紹介するのは、そんな社会の分断を乗り越え、手を携えて変革を起こそうと訴えるアメリカの教育者です。(清田)

https://www.we.org/en-CA/we-stories/we-day/missouri-educator-builds-bridges-to-inspire-healing

 

 


人々のつながりの輪を作ることはアート・マッコイの人生で最も重要なテーマとなってきました。

彼が初めて自由に意見が言える―そして聞いてもらえることに気付いたのは15歳の時でした。

 

1991年、彼の才能の閃きが現れました。

歴史に残るあのロドニー・キング事件(LAでロドニー・キング〈黒人〉が白人警官4人に取り押さえられ暴行されてけがをし、警官は起訴されたが陪審の最終判決により無罪)の裁判がきっかけで起きたロサンゼルスの暴動の時でした。

1992年の審判の後、一気に怒りの抗議が町中に沸き起こったのです。2000マイルほど離れたミズリー州セントルイスの郊外の自宅からその暴動を見て、マッコイは彼の周りの抗議行動にも、ロサンゼルスと同じく人種による分断が背景にあるというに気づきました。

それが暴力にまでに発展する前に彼のコミュニティーの中の人種の分断に橋をかける方法がないものかと考えました。

 

マッコイは友人と共に若者の仲裁グループを立ち上げ、そして間もなくクラスメートの口論の仲裁に入り、エスカレートしないうちに喧嘩をやめさせる活動を始めました。

「その時、これこそ私の使命と感じ、『そうだ。これが生涯かけてやりたいと思っていることだ』と心の中で言ったのです」。

 

現在マッコイ はミズリー州のJennings School Districtの指導監督者として、8校、数千人の生徒を監督しています。

彼は人を啓発する対話方法や、WE(フリー・ザ・チルドレン)が提供している若者をエンパワーメントするための支援を利用しながら、コミュニティーで繰り返す暴力の連鎖を断ち切ろうと尽力を続けています。

 

「まず、人々を啓発して彼らのコミュニティーの様々な声に耳を傾けるようにしなければなりません」と彼は言います。

「人々の意見を尊重して、彼らが背負っている話題に謙虚に耳を傾けなければなりません」。

 

彼にとってこのことは、人々が率直な対話に参加できる機会を作ることを意味してきました―そして、2014年にこの原則が試練にかけられる時が来ました。

マッコイの関わる学校のうちの1校の元生徒であったマイケル・ブラウンの発砲事件を機に国中でロドニー・キング裁判に続いて起きたのと同様の抗議が沸き起こり始めたのです。

 

マッコイは次の2年をかけて情報の公開に努め、遂にブラウンの母レズリー・ マックスパデンとファーガソン警視庁の間の和解を成功させました。両者は、ブラウンとその兄弟が通っていた学校にコミュニティーガーデンを設置することでも合意しました。

 

誰とも気楽の話せる気取らない先生であるマッコイはまた、教師以上の存在でもあります。

校長として彼は、地元の病院で生徒が医療を受けられよう活動したり、WEの新しいWE Teachersの資料を授業で使用するよう教師を励まして来ました。

 

薬局チェーンウォルグリーンによる支援で運営されているWE Teachersのプログラムは、アメリカの教職員に無料で資料を配ばり、生徒が抱えている深刻な社会問題に取り組めるよう彼らを支援することを目指しています。

このプログラムは、マッコイと教師たちがコミュニティーで起こるいじめ、貧困、共感を生徒たちと率直に話し合える助けとなっています。

 

 

傑出した教育者としての働きに対して、マッコイは、2019年4月にWE Day カリフォルニアの壇上で表彰を受け、彼の地域の教育者が必要な学用品を買う手助けとなるようにと、ウォルグリーンから2万5000ドルものWE Teachers賞が贈呈されました。

 

「WEのカリキュラムの素晴らしい点は、その課程の中にリーダーシップを育てるための奉仕学習の組み入れを考慮していることであり、この組み入れこそが重要なのです」とマッコイは語ります。「奉仕活動に没頭し、地域をよりよくする活動を行うようになると、生徒たちもエンパワーメントされ成長していくのです。」

 

マッコイにとって、エンパワーメントは個人的にも思い入れがある概念です。彼は貧しい家庭に育ちました。両親とも障害者でした。しかし先生たちは、彼の力量を確信して積極的に協力し、必要な時はいつでも学校の特別の援助を用意してくれました。

 

自分が今日あるのは先生たちのおかげだとし、人を変える力というものを先生が生徒に伝えられることを確信して、彼は活動しています。

 

「教師というのは、家庭や地域を変えることができるようにエンパワーメントされた存在なのです。」

 

(原文記事執筆: CHINELO ONWUALU 翻訳:翻訳チーム 松田富久子  文責:清田健介)


【イベント】元子ども兵 ミシェルのスピーキングツアー!

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、コンゴ民主共和国出身の元子ども兵であるミッシェル・チクワニネさんをお呼びして、東京を中心に様々なイベントを開催します。

今回は、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンだけでなく、様々な団体の協力を受けてイベントを開催します。

様々な切り口でMichelと共に世界や社会を変えていくためにできることを考えられればと思っています。

ぜひぜひお近くのイベントにご参加ください。

 

【スピーカー紹介】

Michel Chikwanine /ミシェル・チクワニネさん 

1988 年 1 月生まれ。コンゴ民主共和国出身、現カナダ・トロント在住。5 歳の時に誘拐され子ども兵士として紛争に巻き込まれ、想像を絶する苦しみや試練を乗り越えた経験を持つ。変化への可能性に情熱と信念を持つ人道主義者。紛争の恐怖の中で育ち、政治的信条のもと立ち上がった父親が拷問を受け殺害される現場や、レイプされる母親を目撃した。自身も拷問を受けるなどの経験をしている。彼の父親を含む 58万人以上が命を落とした内戦時代に育ったミシェルは、戦争による死と腐敗で暗黒の少年時代を過ごした。 11 歳の時、難民となって故郷を離れ、以後アフリカ内で避難生活を送り、多くの問題に直面するが、同時に力を合わせて生きるコミュニティの美しさも知る。その後、難民認定を受けカナダ国籍を取得し 16 歳の時にカナダへ移住。フリー・ザ・チルドレン・カナダのモチべーション・スピーカーとして活動を始め、北米の多くの人々、特に子どもや若者に訴えかけ、勇気を与え、今までに 10 万人以上の前で語ってきた。また、途上国の貧しい地域の学校を訪れ、子どもたちに自身の体験談や、変化を起こせる能力を一人ひとりが持っていることを伝え励ました。彼のスピーチを聴く者に希望や変化への情熱を与えている。過去3回来日し各地で講演会を行った。2013年2月日本テレビ「世界一受けたい授業」に出演し、2013 年 2 月に番組が放送された。著書に「ぼくが5歳の子ども兵だったとき‐内戦のコンゴで‐」(汐文社刊)がある。

 

【元子ども兵ミシェルのスピーキングツアー2019 一般公開イベント】

ソーシャルスタンド#76 「紛争に巻き込まれた子どもの現状」を知る、考える

ミシェルを招いて、子ども兵としての体験と社会に声を上げることについてお話をいただきます。

日時  8月23日(金) 19:00-21:00

場所  国立オリンピック記念青少年総合センター(最寄駅:参宮橋)

参加費 一般2,000円、大学生1,500円、中学・高校生1,000円

言語  日本語(通訳有)

主催  ソーシャルスタンド

お申込み・詳細は以下のURLよりご確認ください。(残席残りわずか)

https://peatix.com/event/1246446/

 

ミシェルさんと考える、平和な世の中の作り方〜子ども兵だったミシェルさんの経験から〜

ミッシェルを囲んで、前半はご自身の経験をお話しいただき、後半では昼食をとりながら交流を行います。

日時  8月24日(土) 10:00-13:00(09:40開場)

場所  東京都新宿区新宿1-3-12 壱丁目参番館3F(アポー会議室内)

参加費 3,000円*少人数制イベント(残席残りわずか)

言語  英語

お申込みをご希望の方は、wkupjpn□gmail.com(□を@に変更してください。)までお申し込みください。(キャンセルの場合、キャンセル料がかかる場合があります。)

 

Drawing Hope and Reconciliation from Pain -Story of Michel Chikwanine, the former child soldier-

前半では、社会問題にかかわる中での痛みとそのケアについてWake Up Japan代表理事の鈴木洋一さんの進行で話し合い、後半にミシェル、そして、東アジアにおける共生にかかわるWake Up Japan理事の長川美里さんによるトークセッションを行います。

日時  8月24日(土) 13:30-17:00(開場13:00)

場所  国立オリンピック記念青少年総合センター(最寄駅:参宮橋)

参加費 一般1,000円、大学生800円、高校生500円

言語  英語*通訳はありません。

主催  Wake Up Japan

お申込み・詳細は以下のURLよりご確認ください。(先着順)

https://michelwakeupjapan.peatix.com/

 

Talk and Discussion with Former Congo Child Soldier 人権を考える-コンゴ民主共和国から元子ども兵を迎えて-

ミシェルにコンゴ民主共和国での体験を分かち合っていただきます。

日時  8月25日(日) 10:30-12:00(開場10:25)

場所  NPOセンター大船[たまなわ交流センター1階](最寄駅:大船)

参加費 無料

言語  日本語(通訳有)

主催  (公社)アムネスティ・インターナショナル日本 鎌倉グループ

お申込み・詳細は以下のURLよりご確認ください。(先着順)

https://amnestykamakura.jimdo.com/

 

元子ども兵士ミシエル・チクワニネさん(コンゴ民主共和国)が語る体験 〜子どもの権利条約30周年を迎えて〜

ミシェルをリソースパーソンとして、子ども兵の生活としての人権侵害をお話しいただき、そのうえで、一人ひとりが人権、子どもの権利を守るためにできることを話し合います。

日時  8月25日(日) 14:00-16:30(開場13:30)

場所  かながわ県民サポートセンター(最寄駅:横浜)

参加費 無料

対象  中高生、学生、若者など30代までのユース世代とユース世代を応援したい方

言語  日本語(通訳有)

主催  (公財)アムネスティ・インターナショナル日本 神奈川連絡会

お申込み・詳細は以下のURLよりご確認ください。(先着順)

https://amnesty-kanagawa.jimdofree.com/

 

コンゴの元少年兵が来日!ソーシャルアクションを語ろう!

モチベーション・スピーカーとしても活躍するミシェルを招いて、「社会を変える」その思いについて話し合いを行います。

日時  8月26日(月) 16:00-17:30

場所  CAMPFIRE株式会社(最寄駅:渋谷)

参加費 無料

言語  日本語(通訳有)

お申込み・詳細は以下のURLよりご確認ください。

http://ftcj.jugem.jp/?eid=2191

 


誰もがありのままに自分らしく堂々と生きられる社会の実現を目指して

人は誰もが様々な困難を抱えて生きています。

今回ご紹介する若者は、自分自身の困難と向き合う中で、人を思いやれる社会をつくりたいと思うようになりました。(清田)

https://www.we.org/en-CA/we-stories/local-impact/youth-spreads-positivity-self-acceptance

 

 

ジーク・サンプターイバラが部屋に入ると、まるで部屋中がパッと明かりを灯したように明るくなりました。

彼は自然に笑い、話しながら会話の中に入ってきます。まるで、生まれた時からの知り合いのようです。ですが、その気さくさの裏には、何年にも渡る悲しみ、喪失、そして恥との戦いがあったのです。

 

 2年生にして学校の WE (フリー・ザ・チルドレン)Club の副会長、こころの健康と自己肯定感の大切さを広める活動をしているジークにとって、彼自身の生い立ちはいまの原動力となっているのです。
 

ジークには、はみ出し者である気持ちがよく理解できます。小学3年生の時、両親が離婚し、自分を派手な格好で表現していた時期もありましたが、彼自身自分がどうしたいのかわかりませんでした。

「自分自身が何者なのか、考えることを避けていました」
 
 また、彼は高校生からもいじめの標的にされました。

彼らは放課後、彼を追い詰めジークの名前を叫びながら嫌がらせをし、彼の荷物を車の行き交う車道に投げ捨てました。

彼は通行する車をかいくぐって荷物を取りに行かなければなりませんでした。
 
「最も辛いことは彼らによるいじめではなく、誰も助けてくれないという現実でした」ジークは思い起こします。「自分なんて価値のない人間だと思うようになりました。決してそんなことはあってはならないのに」
 
 ある時、仲の良かった家族の一員が亡くなり、ジークは意気消沈し、うつ状態になりました。

彼の両親はその深い悲しみ、アイデンティティーへの葛藤を乗り越えるため、ジークをあるセラピストに引き合わせます。
 
「僕は自分の殻に閉じこもっていました」彼は言います。「自分が誰なのか、人生において何がしたいのか、見つけ出す必要がありました」
 
 その年、社会復帰への過程を経て、ジークはゲイであることを家族と友人に打ち明けました。また、学校の WE Club のメンバーになり、周りと仲間意識を持ち始めることができたのもこの頃でした。

 

 


 

 

「これが僕の本当にしたかったことだと気づきました。人助けです」「僕にはこの人生がある。ちゃんと生きないともったいないですよ」
 
 このクラブを通して WE Volunteer Now のような啓発活動に参加し、彼は人助けへの情熱を育み続けています。

The Allstate Foundation 主催のその活動は、生徒たちが集い、奉仕活動を通して地域社会の様々な問題の原因となるもの、そしてそれを変えていく力を身に付けることを後押ししています。
 
「WE Volunteer Now は地域社会に変化をもたらしたい僕たちに、様々な活動やサポートを提供してくれます」
 
 例えば、「積極的思考への変化」。ジークは学校で、勇気、尊重、愛、受容などの姿勢を奨励するポスターを作成しました。
 
 ジークは思いやりや感情を共有することを受け入れるという選択をした今、家族、友人そして地域社会との間にできた確かな関係を、とても信頼しています。
 
 将来には、カリフォルニア大学サンタクルーズ校でメディア通信技術を学び、新たに手に入れるであろう経験をさらに人々に届けることを目指しています。
 
 「僕の夢は色々な場所を旅し、自分の経験を語ることで人々を触発し、助けとなることです」彼は言います。「僕にとって、やりたい事をやるときに背中を押してくれるこの大きな団体と、この環境があることはとても素晴らしいことだと思っています」

 

(原文記事執筆: CHINELO ONWUALU 翻訳:翻訳チーム 沖野圭真  文責:清田健介)
 
 


【イベント】元子ども兵士ミシェル・チクワニネ氏が来日!!【8/26】

みなさんこんにちは!

WE Day ユースアンバサダーよりお知らせです!!

 

今回は突然ですが、イベントのご案内です。

 

8/26日(月)、コンゴ民主共和国出身で元少年兵の、ミシェル・チクワニネ氏が来日!

 

ということで、

 

ユースアンバサダー企画!

コンゴの元少年兵が来日!ソーシャルアクションを語ろう!

を開催します!!

 

場所・日時はCAMPFIRE 株式会社 渋谷東口ビル5F 16:00~17:30です!

なんと!!参加費は無料です!!!!!

 

(詳細・参加申し込みはページ下)

 

 

 

Mr.Michel Chikwanine /ミシェル・チクワニネ氏

1988 年 1 月生まれ。コンゴ民主共和国出身、現カナダ・トロント在住。歳の時に誘拐され子ども兵士として紛争に巻き込まれ、想像を絶する苦しみや試練を乗り越えた経験を持つ。変化への可能性に情熱と信念を持つ人道主義者。紛争の恐怖の中で育ち、政治的信条のもと立ち上がった父親が拷問を受け殺害される現場や、レイプされる母親を目撃した。自身も拷問を受けるなどの経験をしている。彼の父親を含む 58万人以上が命を落とした内戦時代に育ったミシェルは、戦争による死と腐敗で暗黒の少年時代を過ごした。 11 歳の時、難民となって故郷を離れ、以後アフリカ内で避難生活を送り、多くの問題に直面するが、同時に力を合わせて生きるコミュニティーの美しさも知る。その後、難民認定を受けカナダ国籍を取得し 16 歳の時にカナダへ移住。FTC カナダのモチべーション・スピーカーとして活動を始め、北米の多くの人々、特に子どもや若者に訴えかけ、勇気を与え、今までに 10 万人以上の前で語ってきた。また、途上国の貧しい地域の学校を訪れ、子どもたちに自身の体験談や、変化を起こせる能力を一人一人が持っている事を伝え励ました。彼のスピーチを聴く者に希望や変化への情熱を与えている。過去3回来日し各地で講演会を行った。20132月日本テレビ「世界一受けたい授業」に出演し、2013  2 月に番組が放送された。著書に「ぼくが5歳の子ども兵だったとき内戦のコンゴで(汐文社刊)がある。 

 

 

ミシェル・チクワニネ氏は以前にWE Dayにて、彼の子ども兵士の経験を、力強いスピーチで披露しています!!

まずは、こちらをご覧ください!!

 

 

今回のイベントはユースアンバサダー企画のWE Day Japan プレイベントとして、

 

世界の貧困や紛争に巻き込まれた子どもの現状や、そのような過酷な環境から解放され自立するために必要なこと、そして問題に取り組むために青少年が立ち上がり声をあげることの意義について語ります!

 

イベントの詳細及び参加申し込みはこちら!!

 

タイトル:(WE Day Japanプレイベント)コンゴの元少年兵が来日!ソーシャルアクションを語ろう!
 日時:2019/8/26(月) 16:00-17:30
 場所:CAMPFIRE株式会社〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目22-3 渋谷東口ビル 5F(渋谷駅より徒歩約5分)
 費用:無料
 会場提供・協力:CAMPFIRE株式会社

 

タイムテーブル
 16:00-16:10 スピーカー紹介
 16:10-16:30 ミシェルさんによる講演
 16:30-16:45 グループディスカッション(感想・意見共有)
 16:45-17:00 WE Day Japan紹介
 17:00-17:30 ネットワーキング(質問および交流)

 

参加申し込みはこちらから!

https://ws.formzu.net/dist/S24591823/


 

なかなかこの機会はありません!

 

☑ミシェルの話を聞いてみたい方

☑WE Day Japanへの参加に興味のある方

☑社会問題に対してアクションを起こしたいと思っている方... etc

 

ぜひぜひご参加ください!

お待ちしています!

 


【ユースチーム・クラウドファンディング】フィリピン学校修繕プロジェクト

皆様、こんにちは。

この度、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの

ユースメンバー15名(中学〜大学生)が、

フィリピン・ミンダナオ島の学校修繕に向けた

クラウドファンディングプロジェクトを立ち上げました!

(プロジェクトページはこちら

 

今回は、プロジェクトの概要とキックオフミーティングの様子をお伝えします。

 

<プロジェクト概要>
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、設立当初(1999年)から、

フィリピンの貧困問題解決及び自立に向けて、

現地のNGOと共に支援活動を行ってきました。

2018年10月より、ミンダナオ島の先住民族が暮らす

コミュニティの学校修繕支援事業も始めました。

本プロジェクトはその一環・更にSDGs-4「質の高い教育を皆に」の一環として、

現地の学校の大規模修繕に必要な資金のうち190万円を、

クラウドファンディング(READYFOR上)で調達するものです。

 

※「ミンダナオ島先住民族 教育支援事業」の詳細はこちらをご覧ください。

※SDGsの詳細につきましては、今年、当団体が事務局を努めた

 教育キャンペーン「世界一大きな授業」の教材をご覧ください。

 

<現地の様子>

現地のコミュニティに学校が建設されたのが約20年前。

築20年を迎えようとしている校舎は老朽化が酷く、倒壊寸前な状態です。

 

土台や床・壁のコンクリートにはひびが入ったり穴が開いたりしています。

更に、柱も白蟻に食い尽くされ、最早柱として機能していません。

うかつに動くと、校舎が揺れ、机や椅子・足が穴にはまり、

事故や怪我に繋がりかないという、危険と隣り合わせな環境下で

子ども達は授業を受けています。

 

壁やドア(木製)も腐食が進み、うかつに触れば外れたり倒れたりして

しまいます。子ども達が壁や扉の下敷きになったら大事故です。

 

窓のブラインド(木製)も腐り落ちてしまい、

晴天の日は木漏れ日どころか熱帯の厳しい直射日光が差し込んできます

黒板が眩しくて見えない事もあります。

トタン屋根も、至る所が錆びて穴が開いてしまい、

雨が降れば雨漏りが発生し、教室が水浸しになって授業を

中断せざるを得ませんフィリピンは一年の半分ほどが雨季なので、

こうした状況は日常茶飯事です。

 

教室はガタガタで穴だらけ、壁も天井もボロボロ、

授業中にはきつい日差しが差し込んできて黒板が見えず、

雨が降れば教室は水浸しで休講に…。

 

皆さんも想いを馳せてみてください。

こうした状況下でミンダナオ島の子ども達は勉強していますが、

「勉強が楽しい!」「もっと色んな事を知りたい!」「学校が大好き!」と、

子ども達は笑顔で私達に語ってくれます。

 

もちろん、この状況を何とかしようと、

現地のNGO等が学校修繕を検討していますが、

資金が大幅に不足しており、修繕したくても出来ないという、

大変もどかしい状況が長らく続いています。

 

<ユースメンバーについて>

中学1年生〜大学2年生の有志15名が集まり、本プロジェクトを立ち上げました。

ページ冒頭の画像(アイコン)もメンバーが自作したものです。

応援メッセージへの返信、READYFORウェブサイトへの新着情報投稿、

リターン(返礼品)のお礼メッセージ等、

プロジェクトの運営全般をユースメンバーのみで行います。

「(当団体のスタディーツアー(※)で)フィリピンやインドの
スラム街・児童労働・若年結婚、出産など、自分達と同世代が学校に行けず、
厳しい状況にさらされている事を目の当たりにして愕然とした。

それをきっかけに、自分でも何か出来る事は無いか考えるようになった。」

「チョコレートプロジェクト(※)で予てからフィリピン支援を行っており、

世界の教育格差についてもっと世間に知ってほしい」

 

「当団体のテイク・アクション・キャンプでファシリテータを担当し、

年下〜同世代が社会問題に対して行動を起こそうとしている姿に感化され、

自分も何か行動を起こしたいと思った」

 

「世界中で子どもの権利が守られるようにする為に行動を起こしたい」

など

きっかけはそれぞれ異なりますが、

「社会を変える行動を起こしたい」という熱意に溢れた

メンバー達が集まりました。メンバーの自己紹介は後日、

READYFORのウェブサイトにて徐々に公開予定です。お楽しみに。

 

※「チョコレートプロジェクト」の詳細はこちらをご覧ください。

※「スタディーツアー」の詳細はこちらをご覧ください。

※「テイク・アクション・キャンプ」の詳細はこちらをご覧ください。

(8月20日〜25日実施予定分の申込は既に締め切っております)

 

<キックオフミーティングを実施しました>

7月22日(月)の19:00〜20:00に、

今回のクラウドファンディングで利用するウェブサイトを運営している、

READYFOR株式会社様をユースメンバーとスタッフが訪問し、

キックオフミーティングを行いました。

 

ミーティングでは、

・支援してもらう為には閲覧者を「感動」させる必要があり、
 とにかく「Why」を以って閲覧者を説得する事が重要である

・プロジェクトに参画した動機・意気込み、FTCJに参画した動機といった、

 いわゆる「原体験(きっかけ)」「熱意」を分かり易く記載する事

・投稿内容は言葉だけではなく、「顔」や「人となり」も載せた方が

 親近感を出せる

・過去の活動やプログラムの体験、見聞を有効活用すること

・動画があると良い

といった、広報に関するアドバイスをREADYFOR様から受け、

ユースメンバーがこれまでどの様な活動を当団体でしてきたか、

どんな想いを持って活動に当たってきたのかといったヒアリング、

寄付募集ページ(ストーリー)公開までのスケジュール確認等を行いました。

 

学期末だった事もあり、ユースメンバーは15名中4名のみでしたが、

実際に顔を合わせ、クラウドファンディングへのイメージが深まった事で、

「目標を達成するぞ」と決意を新たにしたのでした。

※ユースメンバー参加者は左から2〜5人目です。

 

<プロジェクトの今後について>

寄付募集及び情報発信は、8月16日8:00からこちらで行います。

9月30日までの45日間で190万円の資金調達を目標にしていますので、

皆様の拡散・応援、お待ちしています。

プロジェクト公式ハッシュタグ:#FTCJユースを応援しよう

 

ご協力どうぞよろしくお願いいたします!!


 


クレイグの父親が、障害のある人たちの尊厳を守る活動を行っていたジャン・バニエから学んだこと

クレイグのコラムの紹介です。

https://www.we.org/en-CA/we-stories/opinion/craig-kielburger-jean-vanier


1964年、フランスの精神病院を訪れたジャン・バニエは、まるで中世のような暮らしを患者がしているのを目の当たりにしました。患者はぎゅうぎゅう詰めになったベッドで寝ていました。暴力が蔓延っていました。そして助けを求めていました。

その瞬間、バニエは急進的な思想に目覚めた人物となったのです。

 

障害のある人たち社会から切り離されていた時代、バニエは彼らの尊厳を守るために、自身の生涯を捧げました。

 

バニエは、「ラルシュ」の設立者です。

ラルシュは、知的障害がある人と、障害がない人が共に暮らし働くコミュニティーのネットワークです。

ラルシュが設立された当時、この取り組みは革命的でした。当時は知的障害がある人たちにとって最善であるとされていた施設での生活から脱却し、社会での共生を目指し、知的障害がある人と無い人が良好な関係を築くことを優先するということを掲げた取り組みだったのですから。

それから数十年たった現在、ラルシュが起こした運動によって、大勢の人が社会に居場所を見つけて暮らすことができるようになりました。

 

「別に計画があった訳ではありません。私は大勢の障害者と健常者との出会いによって覚醒しただけなのです。」バニエは生前このような言葉を残しています。

 

私(クレイグ)の父であるフレッドは、自身が20代の時、特に何の計画もせず北フランスのトロリー・ブレイユ村に住むバニエを訪ねました。

当時、父は教員を目指していたのですが、コンビニのオーナーをしていた祖父が、店を暫定的に閉めて人生で唯一となった長期休暇を取りナイアガラの滝に行くというので、その夏の期間、父はヨーロッパを放浪する旅に出たのです。

父にとっては、人生の重要な節目となる旅でした。

 

父は、何か新しいことをやろうとしているカナダ人が北フランスにいると聞き、バニエのオフィスへと向かいました。

そして、父はバニエのオフィスで住み込みで働くことになりました。ソファーをベッド代わりにして寝て、バニエの母親にチークキスで起こされる生活が始まったのです。

 

ラルシュの始まりに立ち会った私の父ですが、現在ラルシュは世界38か国の150か所で運営されていて、従来の障害者福祉とは異なるやり方で、これまで社会から疎外されてきた人たちが社会の一員として暮らせる世界を体現しようと模索を続けています。

 

とはいえ、父がラルシュに関わっていたのは、1960年代中盤の頃。その当時は、「共生社会を実現しよう」などという機運は社会には全くなく、障害がある人たちを社会の一員として認めようなどという考えは社会の中に皆無でした。

それどころか、ラルシュには水道や電気も通っていないありさまでした。

ですから、その始まり自体は行き当たりばったりだったのです。障害があるラルシュの入居者と共に料理をして、食卓を囲みました。共に菜園活動をし、共に買い物をし、共に遊びました。

入居者たちは工芸品を作り、それらを販売することで、収入を得て、入居者が暮らすグループホームの運営費を得ていました。工芸品の販売は、ラルシュの入居者が社会に貢献する機会の場にもなっていました。

 

私の父は活動家ではありませんが、ラルシュで学んだことは、父の人生のみならず、私の子ども時代にも大きな影響を与えていたことは間違いありません。

バニエの思いやりは、この世界に善をもたらしていました。その善は、父や私自身にももたらされていたのです。

父がバニエと過ごした時間は、私たち家族が、愛と敬意を抱きながらこの世界と向き合っていく、特に弱い立場にいる人たちと向き合っていくための基盤となったのです。

 

今年、バニエは亡くなりました。ラルシュはこの8月で創立55周年を迎えます。

ラルシュのこの55年の歩みは、間違いなく成功談であるといえるでしょう。

バニエはカナダ勲章とフランスのレジオンドヌール勲章の受賞者でもあります。

 

さて、私の父について話をもとに戻しますと、父はラルシュでひと夏を過ごしたあと、トロントに戻り、フランス語の教師となります。やがて同じく教師をしていた私の母と結婚と出会い結婚することになります。

なんだか今日の話題と何の関係も無いように見えますが、父が築いた家庭には、バニエからの教えがしっかりと根付いていきました。

それは、使命感や目的意識を持って日々歩んでいくことで、人は強く優しくなれるのだということです。

 


【報告】グローバルチャレンジプログラム in Toronto【3】

こんにちは!

今回も、テイク・アクション・キャンプ・カナダの様子をお届けする第3弾です。

第1弾:http://ftcj.jugem.jp/?eid=2183

第2弾:http://ftcj.jugem.jp/?eid=2185

 

 

今日は、キャンプのDay4-Day5です。

キャンプ4日目はテイクアクションデーでした。

社会問題について学び・考え、自分のアクションプランを実施するキャンプですが、まずは現場に行ってみることも大切!

実際にトロント近辺のNPO等でボランティア活動を行います。

 

今回は、4つの選択肢がありました。

・障害者サポートをしている団体

・農場

・動物を保護している団体

・フリー・ザ・チルドレン本部

 

障害者のボランティアに参加したチームは、車いすに乗ってバスケットボールをしたり

バレーボールをしました。

 

ボランティアデーが終わった後はCountry Spotligntといって海外の話を聞ける時間があります。

今回は3つの選択肢がありました。

・タンザニア

・ケニア

・エクアドル

 

エクアドルの話を聞いたチームは、エクアドルの魅力やフリー・ザ・チルドレンがどんな支援をしているのか深く知ることが出来ました。

5日目はDay2,3と同様、社会問題を考える時間が2コマある日です。

またそれぞれの社会問題の根源にあるのは何なのかを考え、参加者の興味のある社会問題に対して深く考えました。

午後にはアフリカ大陸最高峰キリマンジャロ登頂に成功した、病気で両脚を失ったカナダ人スペンサー・ウェストが外部の講師として来てくれました。

幼少期からの挫折からキリマンジャロ登頂のサクセスストーリーなどを話してくれました。そのスピーチはとても学びがあり、とても感動しました。

夜はキャンプファイヤーです。

キャンプの終わりを意識し始めて、まだ別れたくない!とあちこちから聞こえてきます。

みんな短い間で大切な仲間を見つけたようです。

キャンプも残すところ、あと2日!

明日は、いよいよそれぞれのアクションプランを考える日です!

 

キャンプの様子をお届けするのも、次回で最後になります。

それでは!


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