バレンタインデーを、愛と思いやりであふれた日にするためのアイディア

いよいよバレンタインデー!チョコも悪くないですが、せっか

くの「愛の日」なら、愛や思いやりをいろんな人に広げる日に

するのも良いかもしれません。カナダ人ブロガーのリサ・ソー

リベンに、バレンタインがもっと素敵になる方法を教えてもら

いましょう!(清田)
https://www.we.org/stories/mom-grows-love-for-valentines-day-through-spreading-kindness-as-a-family/

 

 

リサ・ソーンベリーは、自分が納得いくまでとことん突き進む

タイプのひとです。元教師で、その後フリーランスのライター

として独立。二人の子どもの母親でもある彼女は、ブロガーとして

日々の暮らしについて発信しており、子育て真最中の親御さんを

中心に大勢のファンを持つ人気ブロガーです。

 

ブログでは、愛の大切さを日々発信しているリサですが、実

は、世界中の人たちが、「アモーレ!」(なんかどこかで聞い

たことある台詞のような)と熱烈に愛を誓いあうバレンタイン

デーは、かつてのリサにとってはそれほど重要な日ではあ

りませんでした。それどころか、「バレンタインデーなんか大

嫌いだったんですよ。素直じゃないひねくれ者ですよね(笑)」

とリサは冗談交じりに話してくれました。

 

そんなリサに、やがて子どもが生まれました。

 

リサに生まれた二人の子どもたち(セバスチャンと、セバスチ

ャンの妹のエイブリー)が、バレンタインデーに敵意を抱いて

いたリサの心を少しずつ溶かしていきました。リサは、バレン

タインデーを、子どもたちと共に「いろんな人に愛を届ける日

として受容していったのです。いまでは、毎年チャリティーケ

ーキを作って販売しています。(この記事の最後に、ケーキ

のレシピも紹介しますよ!)

チャリティーに熱心な母に育てられた14歳のセバスチャン

は、ケーキを焼くのが大好き!チャリティー用のケーキを

焼くのは、一家にとっての恒例行事です。販売したケーキ

の代金は、フリー・ザ・チルドレンが開発途上国で行ってい

る食糧支援の事業に寄付しています。

 

実は、リサはケーキ作りよりも、セバスチャンが作るケーキ

をお客さんとして毎年食べることを楽しみにしています。何

を隠そう、セバスチャンにおいしいケーキの作り方を教えた

のは、リサのお母さんなのです。「セバスチャンは『世界を変

えよう』と思ってケーキを焼き始めたのでなくて、私の作るま

ずいお菓子に耐えられなくて、自分で焼き始めたんですよ。」

とリサは笑いながら話します。ケーキ作りでは、妹のエイブリ

ーも助手として兄を支えています。

 

ケーキ作りを通じて、毎年世界中に愛を届けようとしている

リサたち。今年のチャリティーケーキはラズベリーレモンパ

ウンドケーキです!

 

 

 

それでは、リサに「バレンタインデーを家族でアクションを起

こす日」にする方法と、ケーキのレシピを紹介してもらいまし

ょう!

 

バレンタインデーを家族でアクションを起こす日にするため

のリサからのアドバイス

 

商業主義的なバレンタインデーからは脱却を!

 

正直にいえば、私自身はいまでもバレンタインデーが好きで

はありません。でも、子どもたちと楽しめることはとことん楽し

みたいとも思っています。私もそれほど頑固ではないので、こ

のバレンタインデーに便乗して、子どもたちと一緒に楽しもうと

思っているんです。私は、バレンタインデーを、思いやりや愛、

共に支え合って生きていくことの伝える日だという風にとらえて

います。それも、プレゼントをもらうことで愛を感じるのではなく

て、何か自分からアクションを起こすことで、愛や思いやりを伝

えようと考えるべきです。まず、自分を労わって、自分を愛し思

いやることからはじめて下さい。そしたら、その愛や思いやりを、

他の人に伝えるために、アクションを起こしましょう。友達のため

に、家族のために。できれば、完全な赤の他人のために何かで

きることはないのかを考えて、アクションを起こして下さい。チョコ

レートやプレゼントに執着するのではなくて、自分ができることを、

誰かのためにやる日がバレンタインデーだと思えるようになったら、

素敵なバレンタインデーになりますよ!

 

日々の生活の中で、子どもたちに愛や思いやりの大切さを伝えていく

 

全ての子どもたちに、とにかく自分のことばかり考えて自

己中心的になりがちな時期はつきものだと私は思ってい

ます。そのような時期から子どもたちを救い出し、人のた

めに行動したり、考えたりすることの大切さを伝えるのは、

私たちおとなの責任です。

 

障害のある人たちと接すると、戸惑ったり困惑してしまう人

が少なからずいます。エイブリーは、染色体欠失症の診断

を受けています。ここだけの話ですが、私が会った中では

最も思いやりと愛にあふれた人です。また障害児の兄弟

は、弟や妹(あるいは兄/姉)を不親切な言動や差別的な

言動から守るために、強い思いやりのある子に育つ傾向

があるように感じます。その家族への思いやりが、成長す

ると他の人にも広がっていくのです。

 

子どもの興味を、家族との絆を深める機会として利用する
 

有り難いことに、私の母と息子には、料理が好きという共通

点があります。ですから、我が家の味が私の代で途絶える

ということもなさそうです。フリー・ザ・チルドレンのためのチ

ャリティーケーキ作りは楽しいだけでなく、このような気軽に

できる活動でも、世界を良くするための行動が起こせるのだ

ということを教えてくれます。作ったケーキは、子どもたちがF

acebookを通じてネット販売しています。私たちは、ケーキの

売上金を、フリー・ザ・チルドレンだけでなく、心臓病患者や

家族を支援する財団にも寄付する予定です。私たちの家族

にも、当事者がいるので、できるかぎりのことをやりたいとい

う想いがあるんです。

 

ラズベリーレモンパウンドケーキのレシピ

常温に戻したバター120g
 

砂糖 3/4カップ
 

卵 2個

 

牛乳1/2カップ
 

薄力粉 1と1/2カップ
 

ベーキングパウダー 小さじ1
 

ラズベリー1カップ
 

レモン1〜2個(レモンの皮をすりおろし、レモンの果肉を絞

る。ジュースでも可)
 

粉砂糖1/2カップ

 

オーブンを170〜180度で温めておく。
 

パウンドケーキの型に油を塗っておく
 

ラズベリーの3/4に粉砂糖を振り置いておく

 

卵を溶き、砂糖とバターを混ぜ合わせる。
 

薄力粉とベーキングパウダーを入れてよく混ぜ合わせふる

いにかける。

 

牛乳とレモン汁もいれてラズベリー3/4も入れる。
 

スプーンで型に入れ、布巾を敷いて何度か型をトントンと落

とし、空気を抜く。
 

55分(きつね色になるまで)オーブンで焼く
(中心を串でさしてなにもついてこなくなるまで)

 

串で刺してくっついてこなければ粗熱をとるために10分

冷まし型からはずす。
 

残りの1/4のラズベリーとレモン汁と粉砂糖をまぜ裏ごし

する。
 

それをパウンドケーキにかける。

 

※好みでラズベリーを増やしてもいい。

 

(原文記事執筆:サラ・フォックス  翻訳:翻訳チーム 浅

田紀子 本文翻訳&文責:清田健介 レシピ翻訳監修: 

 松下里司さん)

 

 


勇気100%で、自分の世界を切り開け!

一歩前に踏み出すのがどうしても怖い時って、誰にでもあり

ますよね?でも、持てる限りの勇気を出せば、怖さを克服で

きるどころか、これまでの自分には見えなかった新たな扉が

見えてくることもあるかもしれません。13歳のエクアドル人のルシアは、勇

気を振り絞ることで、自分の世界を大きく広げました。(清田)

 

 

https://www.we.org/stories/ecuadorian-girl-conquers-fear-of-public-speaking-as-member-of-girls-club/

 

汗ばんだ手、速い脈拍、込み上げる吐き気、これらの症状

は人前で話しをする時、不安を感じた時に現れる一般的な

症状です。

 

4年前、新設された教室で聴衆を前にして、ルシア・ヤサカ

・ダキレマは緊張を落ち着かせようとしていました。父親が

彼女に言った通りに、深呼吸をして、目の前に映る聴衆た

ちをしっかりと見据えました。

 

彼女はこの聴衆の前でスピーチをしようとしていました。

 

このスピーチがうまくいけば、13歳の少女は彼女の住むサン・

ミゲル村にあるガールズクラブで、最年少メンバーとなるでしょ

う。クラブ加入条件の年齢は15歳以上でしたが、彼女は例外と

して加入させてもらえるように頼んだのです。

 

10歳の時、ルシアは胴体から下半身にかけてひどい火傷

を負いました。負傷した当初は、あまりの痛みで歩くことが

できず、兄の自転車の後ろに乗って学校へ通いました。

 

身体の傷は無事に回復しましたが、彼女の自尊心は傷つ

いたままでした。

 

「ものすごく怖かった」と、ルシアは回想します。「私は誰に

話しかけるにも、ものすごく内気でした」火傷のトラウマが、

彼女の自信に大きな暗い影を落としていました。

 

ガールズクラブのプログラムが、エクアドルの山々を渡り彼

女の村にきたとき、ルシアの父親は、末っ子の娘にとって良

いチャンスなのではないかと感じました。

 

クラブはWEビレッジ(フリー・ザ・チルドレン)の支援事業で

す。少女たちが継続して学校の授業に出席できるように

支援しています。生徒の家庭に対しては学費工面の収

入を得る機会を提供したり、少女たちにはリーダーシッ

プのスキルを教えたりします。

 

 

ルシアの3人の姉は誰も高校に進学しませんでした。「父の

夢は、娘のうち少なくとも一人を高校まで卒業させることで

す」と彼女は言います。

 

ルシアは、クラブへ加入できる年齢になるまでの2年間を待

って過ごしたくありませんでした。クラブに例外的に13歳で加

入するために提案された条件は、スピーチをしなければなら

ないということでした。「父は私に『これをきっかけに強くなりな

さい』と言いました」と彼女は振り返ります。「父の言葉は、瞬

時に私を勇気づけてくれました」。

 

彼女の先生や村のリーダー、そして今後仲間となるガール

ズクラブのメンバーに視線を向けると、ルシアは他の少女た

ちと一緒に活動したいと訴えました。彼女は若いながらも、周

囲の予想以上にコンプレックスを克服していました。

 

ルシアは、無事にクラブの設立メンバーになりました。4年

が経ち、彼女はクラブのリーダーになり、自信を持ってグ

ループの活動を説明します。また、この地域で高たんぱく

の主食となるモルモットを健康的に飼育する方法を堂々と

語ります。ルシアは少女たちが髪におしゃれな楽しみを持

てるようにと、チンタスという綺麗なテープを編むことを始

めています。そして、財政面では、グループの支援金の工

面状況を公開しています。

 

ルシアがガールズクラブの活動でのこれまでの経験を話す

時、彼女には新たな自信が溢れています。それは、かつて

人前で話すことを恐れていた自分を克服できた証です。

 

ルシアのガールズクラブ以外の友人たちの中には、かつて

の臆病な自分を思い起こさせるような人たちがいます。そん

な時、彼女はお互いに自己紹介をする練習をしてもらいます。

新しいリーダーとして彼女は、友人たちが自分でコンプレックス

を克服できるように、自分のできる限りのことをして、友人たちを

応援しています。

 

(原文記事執筆:ワンダ・オブライエン  翻訳:翻訳チーム 

山田あさ子 文責:清田健介)

 

 


社会の転換期をリードする映画監督、ジェニファー・シエベル・ニューサムへのインタビュー

今回の「世界のWEニュース」は、映画監督のジェニファー

・シエベル・ニューサムへのインタビューをお届けします。自身の活動

や子育て、「#metooムーブメント」など、幅広い話題について語っ

ています!(清田)
 

https://www.we.org/stories/filmmaker-and-mother-jennifer-newsom-pushes-for-female-representation/

 

 

 

ジェニファー・シエベル・ニューサムは、文字通り常識にとら

われない生き方をしています。

 

ニューサムが脚本、プロデューサー、監督を務めた初の長

編映画、「Miss Representation」は、女性がどのようにメディ

アで描かれているのかを探るドキュメンタリー映画です。(ネ

タバレ注意:メディアでの女性の描かれ方は、良くないと映

画では結論づけています。)

 

2011年のサンダンス映画祭で初上映されたこの映画は、

女性の若さや美しさ、性的魅力がもてはやされている一方

で、女性が社会のリーダーになる可能性を削いでいる現代

社会の風潮について探っています。この映画への世間の反

応は、「この問題に関する教育の支援を強化して欲しい」「社

会もこの問題に取り組んで欲しい」そして「少年や成人男性も

この問題を解決するために行動して欲しい」といったような叫

びでした。

 

同年、ニューサムはNPO[The Representation Project]を

立ち上げました。このNPOは、多くの人の可能性を閉ざす

要因となっている、偏った固定観念を社会から無くしていく

ことを目指しています。

 

現在43歳のニューサム自身は、社会の固定観念からは解

放された人生を歩んでいるといって差し支えないでしょう。

 

サンフランシスコ生まれで、スタンフォードを卒業した映画監

督であるニューサムは、役者でもあり、アスリートでもあり、4

人の子どもの母親でもあります。現在は、夫であるギャビン・

ニューサムカリフォルニア州副知事、そして子どもたちと共に、

地元のサンフランシスコ郊外で暮らしています。サンフランシス

コといえば、1960年代に、若者たちが従来の社会にとらわれ

ない、自由な性表現や、多様なライフスタイル(パートナーとの

関係含む)を求めた社会運動「性の革命」の中心地となるなど、

リベラルな風土の土地柄であることが有名ですが、ニューサム

自身は保守的な家庭で育ちました。核家族で、家庭で中心的な

存在となっていたのは父親でした。ですから、家庭内の思想は、

60年代に一世を風靡したフェミニストであるグロリア・スタイネム

よりも、古き良きアメリカを描いた画家のノーマン・ロックウェルに

近いものでした。

 

父親の勧めで、チームスポーツをやっていたニューサムは、

スポーツを通じて、積極性やリーダーシップを身に着けてい

きました。ニューサムは、女子サッカーのジュニアチームの

アメリカ代表の一員として、そしてスタンフォードの女子サッ

カー代表チームとして、プレーしてきた経歴があります。

 

 

大学時代は、環境保護団体「コンサベーション・インターナ

ショナル」のスタッフとして勤務した経験もあります。スタン

フォードでMBAを取得後、役者として芸能界入りを果たしま

すが、その際、当時の所属事務所から、「年齢をサバ読み

してはどうか?(ニューサムは当時28歳になる目前でした。)

 MBAを持っていることも伏せておいた方が良い」という提案

を受けます。「私はその提案を二つとも突っぱねてやりました

よ。」ニューサムは当時を振り返りながらこう言います。


2014年、The Representation Projectは、ハッシュタグを使

ったキャンペーン「#askhermore」(他に聞くことないの?) を

展開します。これは、映画関連の受賞式のレッドカーペット

で行われる、ハリウッド女優へのインタビューをSNS上で判

定してみようというキャンペーンでした。芸能リポーターは、

女優に対して、役者としてのキャリアについてよりも、容姿

やファッションについて質問しがちです。このキャンペーン

は、インタビューの中に見え隠れする「芸能界に存在する

些細な性差別」を検証していこうというものでした。

 

それから3年後の2017年、社会がハリウッドの性差別の

問題に向ける眼はより厳しいものになります。

 

業界に君臨していた男性たちに対して、次々とセクハラや

暴行の被害告者たちから告発が行われます。FOXニュー

スの看板キャスターだったビル・オライリー、NBCテレビの

朝の情報番組の名物司会だったマット・ラウアーなどが番

組を降板します。俳優のケヴィン・スペイシーは、撮影が終

了していた映画を降板します。お笑い芸人、ミュージシャン、

映画監督たちが、次々と失墜していきます。「世間の目が厳

しくなったから、こういう風に慌てて対応しているんだろう。ず

っと前からあったのに」という印象を持っている方もいるでしょ

う。「良い風に解釈すれば、セクハラや性的暴行の問題を社会

が初めて真剣に受け止め始めたということなんです。いま私た

ちは、社会の転換期に遭遇しているのです。」ニューサムは現

状についてこう語ります。

 

「#metooムーブメント」のきっかけとなった、映画プロデュ

ーサーのハーヴェイ・ワインスタインの不適切な性的行為

が告発され大きな騒動となっていた頃、ニューサムの寄稿

文がハフィントンポストで公開されました。ニューサムは、ワ

インスタインとの個人的な経験を綴りつつ、「『公然の秘密』

は、もう秘密にするべきではない」と訴えました。ニューサム

は、「『公然の秘密はもう秘密にするな』は、2017年に語られ

た大きなテーマだったと思います。これを私や社会が語った

ことが、性的暴行を受けたサバイバーたちの告発を後押しし

ていったのだと思います。」とニューサムはふり返っています。

 

では、2017年は女性を取り巻く環境が改善した年だったの

でしょうか?ニューサムは、多くの女性が2018年のアメリカ

の中間選挙への出馬を考えていることは明るい兆しだとし

つつも、「やるべきことはまだたくさんある」と指摘します。

「女性は全人口の半分を占めています。そして、全ての子

どもは女性から生まれています。でも、アメリカの女性の国

会議員の数は全体の2割に留まっています。フォーチュン誌

の「世界企業番付」にランクインする企業の内、女性がCEO

を務める企業は5%程度に留まっています。そして、アメリカ

ではまだ女性が大統領になったこともありません。」

 

しかし、「公然の秘密はもう秘密にするな」が、社会の転換

期を象徴する言葉になっているのは間違いありません。「も

う、後戻りすることは不可能でしょう。」(実際、このニューサ

ムへのインタビューを行った数日後に、#metooムーブメント

を起こした、「沈黙を破った人たち」が、タイム誌の「2017年

の人」に選ばれました。) 2018年の元日には、セクハラの撲

滅を目指す団体 「Time’s Up」 (もう時間切れ) が発足しまし

た。この団体の設立にあたって発表された声明に名を連ね

ていた人たちの中には、リース・ウィザースプーンや、ション

ダ・ライムズなど、多くの芸能関係者も含まれています。また

団体が設立した、セクハラの被害者を法的に支援するための

基金では、設立から1週間で、目標金額の1500万ドルが集まり

ました。その基金への寄付金は現在も増え続けています。

 

ニューサムは、社会は確実に転換期を迎えていると確信し

ています。そして、次世代にその望みを託しています。「 WE

Dayカリフォルニア」の実行委員などを務めながら若者たちと

関わっていく経験や、自身のNPOの活動で若者たちと関わっ

ていく経験を通じて、次世代に希望を感じるようになっていき

ました。「子どもたちを励まし激励する社会を造っていく必要

があります。励まし、支え合って生きていくことの大切さ、勇

気を持つことの大切さを伝えていく必要があります。しかし

もっと大切なことは、若者たちに、社会を良くしていくために、

おとなたちと一緒に考え、行動を起こすように促すことかもし

れません。これからの社会を造っていくのは若者たちであり、

またその社会で生きていくのも若者たちなのですから。」ニュ

ーサムは力強く語ります。

 

未来に希望を託すニューサムですが、自身も未来に向けて

歩み始めています。現在は次回作のドキュメンタリー映画を

製作中で、性を重視した価値観が、アメリカの経済的・社会

的格差にどのような影響を与えているかに迫る作品となって

います。タイトルはまだ未定ですが、2019年の上映を目指し

ています。

 

それでは、ここからはニューサム自身の言葉を紹介します。

 

子ども時代の経験が、社会や人のために行動を起こす原

動力に

 

私は5人姉妹の一人として生まれました。私が7歳の頃、

8歳だった姉が事故で亡くなりました。それは事故だった

のですが、私は、姉が亡くなったのは自分のせいだと思

い、自分を責めました。それを母に伝えた時、母から「ジ

ェン、あなたはリーダーになるべきよ」と言われました。も

うはるか昔のことですが、いまもその言葉を鮮明に覚えて

います。

 

父からは、スポーツを勧められました。私はジュニア女子サ

ッカーのアメリカ代表チームに在籍していまいた。女性は男

性と同等にスポーツはできないと思われがちですが、そんな

ことはありませんよ。オリンピックの代表選手レベルだったら

特に。スポーツは、恐れずに前に進むことの大切さを教えて

くれました。姉の死は、命というのは宝物であること、精一杯

生きることの大切さを教えてくれたのです。(その後、言葉を

少し詰まらせて)ごめんなさいね。

 

私は、とにかく人のために生きたい思ってきました。

 

姉の死からそれほど経っていないころ、私たち家族は、ケニ

アとタンザニアに行きました。私は完全に東アフリカに魅せら

れていました。文化や、風景の美しさはもちろん、人々の生き

方に魅了されました。その旅のなかで、路上でぼろぼろの服

を着て、食べ物を求めている子どもたちを見かけました。私

は、食べ物がないとか、着る服がないとかいう状況になるこ

とを考えたことがありませんでした。私は、自分がどれだけ

恵まれているのかを子どもながらに痛感しました。そして、

私の人生には、できること、やるべきことがたくさんあるの

ではないかと思うようになったんです。

 

子どもたちが自分らしく生きていけるようにするための子育て

 

(ニューサムには、4人の子どもがいます。8歳のモンタナ、6

歳のハンター、4歳のブルックリン、末っ子のダッチは2月で

2歳になります。)

 

私は、子どもたちを性で区別することなく、一人の人間とし

て向き合いながら育てるようにしてきました。そうした結果、

モンタナはドレスを着るのを嫌がる子になりましたね。クリス

マスに写真を撮る時ですら、ドレスを着たがらないんですよ!

自分の意思をしっかり持った子に育ちました。

 

ハンターは、愛すべき小さなお医者さんですね。私たちは、

彼を「ハンター博士」と呼んでいます。家族の誰かが怪我をすると、

いつも怪我の状態をチェックしてくれます。

 

ブルックリンは、いつもトラックで遊んでいる冒険家ですね。

 

私はできるだけ自宅で仕事をして、子どもたちと過ごす時間

を確保しています。社会性を身につけさせ、愛と思いやりの

ある人間になるように育てていきたいと思っています。男の

子たちには特に。また、女の子たちに望んでいることは、活

発で体を良く動かして欲しいということですね。外見に気を

取られることなく自分らしく生きて欲しいと思っています。

 

 

 

子どもたちにも暴行などの問題について話し、「公然の秘

密」をつくらない

 

子どもたちには、「自分には無理だ」という思いを持っている

人や、「自分には力がない」という思いを抱えながら生きてい

る人たちがいるということを伝えるべきだと思っています。

 

早い年齢のうちから、固定観念に縛られず、ありのままに

生きていくことの大切さを子どもたちに伝えていくことが重

要です。また「合意」の大切さについて伝えていくことも重

要です。誰も勝手に自分の体を触ることは許されていない

し、他の人の体を勝手に(合意なしに)触ってはいけないと

いうような感じで。もちろん、年齢が上がるに従って、踏み

込んだ話しをしていく必要があります。

 

ダイエットやデート、ファッションと関係がない、今年女性が

持つべき目標

 

政治的な活動を積極的に行っていきましょう。自分たちの

社会の状況、社会が抱えている声を政治の場で反映させ

ていくということを真剣に考えるべき時期だと思います。私

たちや、他の人たちの状況を良くしていくために、あらゆる

機会を最大限に有効活用するべきです。それを実現してい

くためにも、女性たちのリーダーシップが必要なのです。

そして、これは大事なことなのですが、社会でリーダーシッ

プを取ることは、選挙で当選したリーダーでなくても、います

ぐ誰でもできることです。家庭でリーダーになることもできる

し、地域でリーダーになることもできるし、学校でリーダーに

なることもできます。

私たちの手で、社会を変革していかなくてはいけません。変

革のための唯一の道、それは私たちが積極的な意思を持っ

て、行動を起こしていくことです。私は、社会が歩むべき道は、

この道しかないと思っています。

 

参考リンク

セクハラの告発を受けて番組を降板したFOXニュースのビ

ル・オライリー氏についての記事(オライリー自身は、セクハ

ラの事実は無いと主張している)
http://www.huffingtonpost.jp/2017/04/19/bill-oreilly-is-out-at-fox-news_n_16119348.html


セクハラの告発を受けて番組を降板した、NBCテレビのマ

ット・ラウアー氏についての記事
http://www.bbc.com/japanese/42176588


セクハラの告発を受け映画を降板した、ケヴィン・スペイ

シー氏についての記事
http://www.bbc.com/japanese/41938609


映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン氏のセク

ハラが告発されてから、「#metooムーブメント」が広まるまで

の経緯
http://diamond.jp/articles/-/146450

 

タイム誌が2017年の「今年の人」に選んだ、「沈黙を破った

人たち」
http://www.bbc.com/japanese/42261257


2018年に始動した「「Time's Up」について
https://rockinon.com/news/detail/171935


多くの女性の立候補者が出馬する可能性があるといわれ

ている2018年のアメリカの中間選挙
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/388125/

 

日本にも広がっている「#metooムーブメント」
https://mainichi.jp/articles/20171228/k00/00m/040/076000c


ニューサムを紹介した、クレイグとマークの過去のコラム
http://ftcj.jugem.jp/?eid=1213


(原文記事執筆: ケイティー・ヘウィット)

 

 


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