緊急支援現地パートナー団体 プレダ基金 シェイ・カレン神父 からのメッセージ

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緊急支援現地パートナー団体 プレダ基金 
代表 シェイ・カレン神父 からのメッセージ

2013年11月12日


史上最大の破壊力と言われる今回の超大型台風30号「ハイヤン」(フィリピン名:ヨランダ)により、多くの人々が命や家を失い、怪我を負いました。中でも、親を亡くした孤児は最も弱い立場にあります。町も村も家も無くなり、両親もいない。彼らは、栄養不良、誘拐、拉致の危険にさらされています。こんな風に考えるのは恐ろしいことですが、これが自然災害時の厳しい現実です。子どもを人身売買業者や小児への性的虐待者から守るには、子どもへの細心の注意と直接的な介入が必要です。人身売買業者は、子どもを助けるという口実で彼らを拉致し、小児への性的虐待者に「花嫁」として売っています。また、非合法の養子縁組や、もっと酷い場合には、性的虐待や性的搾取の目的で子ども達を引き渡して、何十万ユーロ(ポンド)をも稼いでいるのです。


フィリピン社会福祉開発省では、救援団体に緊急要請をして、今回の台風で最も被害が大きかった地域での子どもの人身売買に対する警戒を行っています。超大型台風は、フィリピン中部の町や村を完全に壊滅させ、多くの死者を出しました。それらの町や村の子どもは、「ヨランダの失われた子ども達」と呼ばれています。時速315キロもの強風による厳しい試練は、ヴィサヤ地方の住民に傷跡を残すことになるでしょう。そして、私達もまた、どのような対応をどれほど速やかに行ったか、評価されるでしょう。


テレビ報道では、被害の状況が伝えられ、苦痛、飢え、野外での生活が今後数カ月は続くだろうと言われています。熱帯低気圧「ゾライダ」が暴風雨と共にフィリピンに接近しています。あなたがこれを読んでいる頃、フィリピンでは暴風雨にさらされているか、あるいは、度重なる被害にショックを受けて立ち尽くしているかもしれません。


この台風により、1万人以上が亡くなった可能性があります。これほどの殺人的なサイクロンになるなど、誰が予想できたでしょうか。人々は、今、全てを失いました。彼らが頼りにできるのは、寛大な寄付と、できるだけ短時間に救援物資を届けようとする政府の機能だけです。いつか彼らがまた元気を取り戻し、自立できる時が来るでしょう。しかし今は、他のあらゆる災害と同様に、助けが必要です。私達は、最も助けを必要としている人々にそれを与え、還元し、共有するよう求められています。


道路や橋が崩落したり、地滑りで土砂に埋もれてしまったため、人命が救出できずにいます。瓦礫の下で死体が腐敗しており、共同墓地に埋葬されたものもあります。救済支援者が山奥の村に到着するまで、このような状況があと数週間は続くでしょう。

しかし、この悲劇にはもう一つの危険が伴います。自宅と親を失ってさまよう孤児の存在です。1万5千人もの死者が出たら、多くの子どもが孤児になるでしょう。栄養不良の危険だけでなく、最悪の場合は、非合法の養子縁組や性的搾取を目的とした誘拐や人身売買に巻き込まれる可能性もあります。


 多くの人々は、このような残酷で痛ましい現実から目をそむけますが、実際に起きている事実であり、これを防ぐためにあらゆる行動を取らねばならないのです。プレダ基金では、寄付の呼び掛けや、荒廃した地域に訓練を受けたソーシャルワーカーを派遣し子どもたちに食糧の提供や、家もなく身寄りもいない子ども達が誘拐されないよう保護するなどの活動を行っています。

私達は目の前の困難に対して、精神的な強さを奮い起こして立ち向かい、打ち勝たねばなりません。フィリピン人はとても我慢強い人々です。1年間で20回もの台風に耐え、強い地震も1、2度ありました。環太平洋火山帯に位置するフィリピンでは、火山が噴火していない時でも、様々な自然災害が起こります。


私が宣教師として、貧しく困窮したフィリピンの人々と過ごした44年の間、数々の自然災害を経験しました。大嵐、洪水、地滑り、地震、火山の噴火。火山泥流「ラハール」は止めどなく流れ、全てのものを破壊します。


フィリピンの人々には、すばらしい精神的な強さと回復力があります。困難な状況にあってもユーモアのセンスで乗り切り、カメラに向かってほほ笑み、自分達の苦難を笑い飛ばすことができる人々です。ただ今回の状況は、これまでとは比較できないほど過酷です。しかし、彼らの生きようとする意志は、フィリピンの人々を突き動かす原動力であり、彼らは勇気と機知に富んだ方法でそれを行います。彼らは復興、再建、種まきや収穫といった仕事を、何年もかけて進めていける人々です。


彼らには、希望を持って生き、あらゆる災害や苦難を乗り越えるすばらしい能力があります。多くの人々が食料、水、避難所を必要としています。また、子ども達には、保護や栄養、世界中のコミュニティからの善意が必要です。人生最悪のこの時期を乗り越えるために、誰もが助けを必要としています。彼らは、愛を与える神が、信仰、愛情、善意を持つ全ての人の中に生きていると信じています。この永遠に消えることのない善良さの力は、他者への愛を通して、困窮している人々の元に届くでしょう。

(翻訳協力:FTCJ翻訳ボランティアチーム 大藤千枝)

 


「フィリピン 子ども支援事業〜子どものためのバン(大型車)購入プロジェクト!」報告

「フィリピン 子ども支援事業〜子どものためのバン(大型車)購入プロジェクト!」報告

株式会社ラッシュジャパンさんに助成をいただきました! 2008年夏、「フィリピン子ども支援事業〜子どものためのバン(大型車)購入プロジェクト!」のための資金が集まり、事業のパートナー団体のプレダ基金はバンを買うことができました。 資金は、FTCJ明治学院高校支部からの寄付や、フィリピンの子どものためにとFTCJに集まった募金、また、株式会社ラッシュジャパンのNPO支援助成金により目標の110万円を集めることができました。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。このプロジェクトに関わった明学支部OBで大学生会員の田尻可枝さんからの報告を紹介します。

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こんにちは、2007年3月のFTCJフィリピンスタディツアーに参加した明学支部OGの田尻可枝です。タイトルにもある通り、今回は明学支部がプレダ基金に送ることのできたバン購入支援事業の報告をさせていただきたいと思います。 明学支部とは、東京・白金にある明治学院高校にあるFTC支部です。

フィリピンにあるFTCJのパートナー団体・PREDA(プレダ)基金では、性的虐待を受けた少女や刑務所で虐待されるなど不当な扱を受けたり路上にいる少年たちの救出・保護活動をしています。 プレダ基金には私の先輩たちが送った初代ジプニーがあるのですが、保護する子どもたちの数が増えたため一台では足りなくなったということで、2006年冬から、2代目ジプニーを贈るために、目標金額100万円を定め、募金やフリマでの活動を始めました。ちなみに、ジプニーとはフィリピン特有の乗合バスのことで、米軍のジープを改造して作られ、今ではフィリピンでとても主流になっています。 募金はいつも品川駅前で行い、(ちゃんと記録しなかったので詳しい数はわからないのですが)一年間半で10回ほど行い、募金額は多いときで10万円以上、少ないときで1万5千円でした。呼びかけるメンバーの数は多ければ多いほど、また、夏より冬の方が、募金額が多い傾向にあったように感じます。 フリーマーケットは、原宿の代々木公園で4回ほど、新宿の中央公園で1回行いました。自分の家にある物や、友達からも募り、着なくなった服や、おもちゃなどを売りました。通常フリマで出店する場合は出店料として3千円程かかるのですが、「NPO法人フリーマッケト主催団体協議会」という団体が主催するフリマで、収益が営利目的ではないNPOには出店料を免除してくれました。そのため出店料で差し引かれることなく、2万円前後の収益を得ることができました。 その他にも、巣鴨教会で児童労働やFTCの活動について講演をさせていただき37,500円の寄付をいただきました。 文化祭では、国連の一機構、ILO(国際労働機関)から世界の働く子どもたちの写真パネルを借り、自分たちで調べたことやFTCの活動を模造紙に書き、 教室の半分を借りて展示会を開きました。アンケートでは、「活動にとても興味をもった」、「協力したい」、「子どもは世界の宝。みんながきちんとした生活ができ、学習できる世の中になってほしいと思った。」、などの感想をいただき、励まされました。

以上のような活動を通し、1年間半で約50万円の寄付を集めることができました。100万円に達するにはもう一年かかるかな、と思っていた2007年5月に、保護された子ども(約120人)が学校に通ったり、リハビリのためにアクティビティに行く時に使っていた「バン(大型車)」が老朽化してついに壊れてしまい、すぐにでも新しいバン(購入費110万円)が必要であると現地から連絡が入りました。そこで、明治学院支部の高校生メンバーたちが PREDA(プレダ)基金のために集めていた募金45万円とハンドメイドコスメを販売している株式会社ラッシュジャパンさんに助成を頂いた55万円の計110万円をバン(大型車)購入資金のために現地に送ることになりました。そうして集まった100万円で、PREDAに無事バンを届けることができました。

初代を送ったときよりも物価が急激に高騰し、同じ100万円でもジプニーを買えなくなってしまったため、バンになったのです。その後初代ジプニーも修復され、今では2台とも元気にPREDAの子どもたちを送り迎えしてくれるということで、とてもうれしく思います。 私は明学支部での活動を通して、呼びかければ答えてくれる人がいることを、とても温かく感じました。だからこのバンは、明学支部からというより、協力してくださったさまざまな日本の人々からのバンです☆☆ ご協力頂いたみなさま、ありがとうございました!

以上、明学支部のバン活動報告でした!   (学生会員・田尻可枝/明学支部OG)

▼明学支部の活動紹介 http://www.ftcj.com/kidscan/group/meigaku.html

☆今回、フレッシュハンドメイドコスメを取りそろえている株式会社ラッシュジャパン様よりフィリピン・プレダ基金のバン(大型車)購入に対して55万円の助成をいただきました。この助成は、「ハッピーシェアプログラム」といい、『チャリティポット』(ボディクリーム)の売上全額を社会のために日々活動している団体に寄付(助成)をする取り組みです。


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