ゴールデンウイーク休業のお知らせ(4/27~5/6)

 

いつもフリー・ザ・チルドレン・ジャパンの活動をご支援いただき、ありがとうございます。

フリー・ザ・チルドレン・ジャパン事務局は、

2019年4月27日(土)より2019年5月6日(月)までゴールデンウイークにつき休業となります。

※なお、5/3-5/5開催テイク・アクション・キャンプ・ジャパン参加者様のお問合せは info@ftcj.com(担当:福井・伊藤)までご連絡くださいませ。追って返信させていただきます。

休業中、ご寄付やお問合せ等の受付やオンラインショップの御注文は通常通りご利用いただけますが、ご連絡や商品の発送が遅くなりますこと、予めご了承ください。

 

2019年5月7日(火)より通常業務を開始いたします。

 

オンラインショップへのご注文は、4月26日以降のご注文および入金分は、5月7日以降入金を確認の上順次発送させていただきます。そのほか、お問い合わせ等も5月7日以降順次対応させていただきます。

 

 

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*****夏のスタディツアー・キャンプ募集開始!*****

      お休みの間にぜひご検討ください♪

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●世界で英語を学び異文化体験!

グローバルチャレンジプログラム

http://www.ftcj.com/get-involved/study-tour/globalchallenge.html

 

●社会問題を学び、アクションを起こす方法を身に付ける!

テイク・アクション・キャンプ・ジャパン夏(8/21-8/25@静岡県 御殿場市)

http://www.ftcj.com/get-involved/workshop/tacj_2019summer

 

●支援のカタチ&ケニアの暮らし・文化を体験!

ケニアスタディツアー(8/7-8/16)

http://www.ftcj.com/get-involved/study-tour/kenya


新しいクリニックから生まれた、未来への希望

 

エクアドルのアマゾンの村に開所した新しいクリニックは、村びとの健康や未来に、新たな希望をもたらしています。

このクリニックで赤ちゃんを出産した女性の体験談をご紹介します。(清田)

https://www.we.org/stories/health-clinic-increases-quality-access-in-amazon-ecuador/

 


妊娠してすぐ、私は出生前の健康診断を行わねばならないことを知りました。私自身と赤ちゃんのどちらにも異常がないことを確かめるためです。

県都のテナにはよいクリニックがありますが、モンダニャ村の私の住むところからはとても遠く、船とバスではそこまで行くのに四時間以上かかってしまいます。

超音波はとても高価で、家事から離れて多くの時間も取られるため、私は妊娠中何とかそこへ行って、2、3度受けただけでした。

私自身や赤ちゃんに何かあったらと本当に心配でしたが、助けてもらうこともできませんでした。

 

私の村には小さなクリニックが確かにありましたが、健康診断のためにそこへ行くときはいつも不安でした。

そこはほこりっぽく汚れていて、建物はシロアリに食い荒されていました。クリニックの設備は実に古くて、電気も安定していませんでした。クリニックの中はいつも本当に暑かったです。クリニックには十分な数の医者がいなかったので、行くときはたいてい長時間待たねばなりませんでした。

それは不安でしたが、他に選択肢など無かったのです。

 

妊娠中、WE(フリー・ザ・チルドレン)は私の村に新たなクリニックを再建しようと取り組み、近所の大勢の人がそれを手伝っていました。

クリニックが建設されるのを見るにつけ、私は赤ちゃんの未来に大きな希望を感じました。

私は彼を古いクリニックに連れていったり、遠くまで行くことを心配したりする必要が無くなるだろうと安心しました。

 

 

 

 

幸いなことに、私は健康な男児を出産できました。ジェムソンです!

私の祖母はテナに住んでいたので、妊娠期間のおわりまで私は彼女の所に泊まり、クリニックで出産することができました。そして今は、定期検診のため彼を新しいクリニックへ連れて行けます。クリニックは本当によいサービスと医者を提供しています。

ジェムソンは必要なワクチンを全て受け、私も健康診断へ行きました。クリニックのおかげで私はジェムソンが健やかに育っていくことがわかり、彼に大いなる夢を抱いています。彼には私とは違う道を歩んで欲しいと思っています。

リーダーになって欲しいです。学校へ通い、何にでもなりたいものになって欲しいです。私が今まで直面してきたような困難に決して遭わないで欲しいと思っています。

 

(原文記事執筆:エッセニア・アグンダ(インタビューをもとに構成)翻訳:翻訳チーム 中根葵 文責:清田健介)

 


ヤギとキスするのはだーれだ?

世界を良くするためにアクションを起こす方法はいろいろあります。

今回ご紹介するのは、ヤギとのチャリティーキスコンテストを行ったカナダの学校の取り組みです。(清田)
 

https://www.we.org/stories/educator-uses-kiss-a-goat-challenge-to-raise-funds-for-international-development/

 

去年の春、マニトバ州イースト・セントポールのBird’s Hill Schoolで先生をしているクリスタ・ワズニーは、子どもたちがワクワクして募金活動ができるような新しい方法を模索していました。

 

クリスタは、5年生を対象に6年間彼女の学校のSupport People in Need(SPIN)の社会活動クラブを指揮して来ました。

毎年、20〜30人の子どもが、ぜひこのクラブに参加して、いじめ撲滅、ホームレス、環境、貧困と言った関心のある社会問題に取り組んでいきたいと、この彼女のクラブに参加してきました。

 

どのキャンペーンも前の年と比べて違うと確信できることが、クリスタにとって重要な点だったのです。WE Walk for Water(水を簡単に手に入れることができない人々について学ぶためのWE(フリー・ザ・チルドレン)のイベント)の6月のキャンペーンとして、長い道を歩いて水汲みに行かなければならない人々がいることの認識を高めようと、彼女は生徒たちをグループに分けて学校から1キロほどのところにある水溜まりの砂利採取場に連れて行きました。

気温30度のうだる暑さの中、生徒たちはそれぞれ4リットルのミルクポットをくぼみの水でいっぱいにして、砂利採取場から学校まで運んで帰りました。

 

「このキャンペーンの素晴らしいところは、子どもたちにあるのです―低学年の子どもでさえ、私たちがしているキャンペーンによって、SPINクラブのことを知っているのですから」とクリスタ。「だから、5年生になるまでに、このクラブに入ることに関心を持つのです」。


チャレンジ

 

WE Village のパートナーのコミュニティの経済支援をするプログラムの資金を集めるために、生徒たちが余分のおつり集めを呼びかけるWE Create Changeのキャンペーンが、5月にめぐって来た時、クリスタは生徒たちを励まして何か楽しいことをやりたいと思いました。

そこで彼女は、3年前に初めてしたイベント「ヤギにキスのチャレンジ」 をやることにしました。

 

学校集会の期間中に学校の職員のメンバーがヤギの赤ちゃんへのキスを買って出て、また生徒や父兄も1番見たいと思う人を投票で決められると言うものでした。

2015年に8人のメンバーが参加することに同意しました。

クリスタは、地元の農家にお金を払って赤ちゃんヤギを借り受け、この試みは大成功、300ドル以上の募金が集まりました。

 

今年、20人の学校の職員ンバーが直ちに署名し参加しました。

クリスタは参加メンバーの写真を1人ずつ写真室で撮り、「ヤギにキスする候補者」の1枚の写真にまとめて、その写真を何枚か掲示板に張り付けて全校の生徒に誰がヤギとキスする候補者になっているのか分かるようにしました。1票につき2ドルとして、生徒や家族は好きなだけ何度でも投票できました。

 

キャンペーンの支持を集めるために、クラブは無記名投票用紙を生徒たちに自宅に持って帰らせたり、屋外の拡声装置を通して発表したり、だれに投票するかクラスメートと熱心に議論するなどしました。

 

「こうすればキャンペーンがより楽しくなります」とクリスタ。「1ドル硬貨をただ箱に入れるよりも、‘スゴーイ’要素がそれに加わるのですからね」。

 

最も大変だったのは、ヤギを見つけることでした。3年前に協力してもらった農家も、今年は上手く行きませんでした。

クリスはヤギの赤ちゃんを学校に快く差し出してくれる農家を探してイースト・セントポール中の8軒の農家にあたってみました。 

 

ついに彼女は10Acre Woods Farmでタラ・マッキーンに出会い、シェルドンと名付けられた生後6か月の仔ヤギを連れて来てもらうことに同意してもらいました。

シェルドンは生まれつき発育上の難題を抱えていて、誕生と同時に母親が育児放棄したため、タラが引き取り育てていたのです。こんな仔が学校に連れて行ってもらえるとは、タラも感激したようです。


全校集会

 

2週間、誰が投票で1番になるのかと学校中がざわめいていました。

そして5月28日、全校生徒200人が投票の結果を見ようと、この日のための集会にSPINクラブのメンバーを先頭に体育館に列をなして入って来ました。

 

集会は集まった募金の額:414ドルの報告からはじまりました。この募金はヤギを飼育する世界中の農家に経済的な支援をするために使われることになります。次に、

タラが、小さなシェルドンを抱いて登場しました。

体重7ポンドのヤギを見るや、生徒たちはどっと溜息をついたり、あれーとの声を上げました。
「あの子はとても愛らしくて」とクリスタは振り返って言います。「あの集会を完全に独り占めしたんですよ」。

 

何百もの足が床を叩く中、SPINクラブが封筒を開けて優勝者の発表をしました。

校長のリサ・パラマが圧倒的な勝利を収めていました。

 

学校中が喝采し大喜びでした。そのときです。リサ先生がマイクをとって即座に発表したのです。

第2位と第3位の勝者も赤ちゃんヤギのシェルドンにキスしたら、50万ドルを寄付しようというのです。

 

賛成と言うことになり、クリスタ・ワズニーは第2位だったので、このキャンペーンは大成功に終わったことが分かります。

今回のようなイベントを来年もやるのは困難な状況ですが、来年のクラスがこのような普段とは違うチャレンジを主宰しそうにもないとしても、クリスタは生徒たちが考え出すものはどんな案でも、きっと素晴らしいものになると信じています。

 

「多分今日は今年の中で1番好きな日になるでしょう。皆がこのキャンペーンにとても熱心で、応援してくれたことが分かり、それが本当に大きな喜びだったから」と、クリスタは言います。「何事でも、楽しい要素を付け加えるだけでもっと良いものになると、このチャレンジが教えてくれたのではないでしょうか」。

 

(原文記事執筆: Chinelo Onwualu  翻訳:翻訳チーム 松田富久子 文責:清田健介)

 


 

 


【国会議員のための「世界一大きな授業」2019】第2回打ち合わせを行いました!

 

 

 

こんにちは、

 

フリー・ザ・チルドレン・ジャパン事務局インターンの古谷です。

 

 

 

4月21日(日)に、中高生世代による国会議員のための「世界一大きな授業」の第2回打ち合わせが行われました。今回は、授業のテーマやスケジュール、議員会館で行うイベントの内容について初めての話し合いが行われました。

 

 

まずはじめに、「チェックイン」を行いました。中高生世代チームメンバーは、自分が打ち合わせに来るまでの状況や、今の状態について共有しました。

 

「打ち合わせ後に塾に行かなければならない。やるべきことが終わっておらず、焦っている。」「多くの新入生が自分が所属する生徒会に興味を持ってくれて嬉しかった。」など現在の心境や近況についてのシェアが行われた一方で、中には、「昨日の夜、電車を乗り過ごして長野まで行ってしまった!」というハプニングを報告してくれたメンバーもいました。

 

その後、「世界一大きな授業」というキャンペーンがなぜ「国内の教育」ではなく、「途上国の教育」を中心においているのか? について話し合いがなされました。日本国内で「途上国の教育」について発信する声が少ないからこそ、今回の機会に中高生世代チームメンバーが発信することが重要であるというメッセージを受けて、企画に対する考えが深まったようでした。

 

いよいよ授業当日の内容について、話し合いが始まりました。

まず、それぞれが考えてきた企画アイデアを発表しました。前回集まった際に参加したワークショップや活動説明で学んだことを活かしたユニークなアイデアが次々提案されました。

 

次に、中高生による国会議員のための「世界一大きな授業」を通して伝えたいことについて議論が行われました。ポストイットを用いて意見を出し合った後、カテゴリーごとに意見を分類しました。

 

 

生徒役である国会議員の方の立場に立って、どのような授業を行うべきか、白熱した議論となりました。

 

お昼休憩中も、当日の内容を考えるメンバー。午後は、考えた具体的なアクティビティについて意見出しが行われ、当日のスケジュール案もいくつか提案されました。

 

 

議員会館のイベントで行う内容、初等教育、ODA、GPEなどのキーワードの意味、議員会館のイベントを通じて参加する国会議員の方々にどんなメッセージを伝えたいのか?など様々な視点から話し合いは続きました。

 

朝から夕方まで授業の準備を進めた中高生世代メンバー。「人の話を最後まで聞く」「リアクションをとる」など、前回全員で決めたセーフスペース(話し合いの上での約束事)を意識している様子も見られました。

 

 

次回は、第3回の打ち合わせの様子をお伝えいたします。

 

 


ケニアの農村部の女性起業家たち


今回ご紹介するのは、ケニアの女性起業家たちのグループです。

彼女たちは、お互いに支え合いながら、地域や家庭に変革を起こしています。(清田)

https://www.we.org/stories/kenyan-women-build-their-homes-with-financial-literacy-training/

 

 

元炭商人のローズ ・ムタイとTeeh Gaa女性グループの他の15人のママたちが月例集会を開きます。

彼女たちは ナイロビから車で5時間の未舗装道路の先を越えて、フェンスを越え、トウモロコシ畑を通り抜けてホストの家に着きます。
マンダジと呼ばれるチャイやドーナツを通して、女性たちはささやかな貯金を在宅銀行制度の中心であるグループの貯金箱に預け入れます。個人の貯蓄を積み立て、彼女たち自身が起業する際のローンを提供するためです。
 
「これは従来とは異なる考え方です」と、トウモロコシ農家で6人の母親であるローズはこれまでグループがやってきたことを笑いながら説明します。「視野が広がり、自分の小さな土地を耕す以上のことができると気づきました。私は起業できます。」

 

ケニアのナロク郡の農村部の女性たちは長年の夢であった起業のために貯蓄制度を利用します。

この貯蓄システムは、WE(フリー・ザチルドレン)が提供した便利なツールとトレーニングを組み合わせたものです。
 彼女たちは、新米の起業家であり、チャンスの道を切り開き、安定な収入を得る未来を確立するという、ちょっと意味深長な目標を目指します。 

 

女性たちは、互いの夢を支援し、収入を蓄えるために日々切磋琢磨しています。激しい経済的競争は尊重されず、実践もされていません。

 

現在、WEの「収入源の確保」事業は、知識習得に狙いを絞ったコーチングを通じて、ケニアで1,200人を超える女性を支援しています。これまで農村部の農民や若者にスキルと資金を提供していました。(この中には、ME to WE Artisansを通じて追加して雇用された1,400名を超える女性は含まれません。)

 

20の村で、70の女性団体が変化を起こしています。

 

 

2月の会合では、今では立派な起業家となった仕立て屋、店のオーナー、そして山羊飼いらが毎月預恒例の金(100〜500シリング)をしました。書記が会計帳簿にそれぞれの金額を記録していました。
この起業家として欠かせない儀式は、WEの金融リテラシーとリーダーシップ研修から学びました。

 

今やグループの鶏生産者であるローズは、彼女がひそかにに貯めていた数百シリングを追加して預金しました。

彼女は2017年の初めに購入した14羽の鶏のローンをほぼ返済しました。

 

ローズが2013年にTeeh Gaa(キプシギス語であなたの家を建てる)を設立したとき、彼女やその仲間は、普通の家庭の問題を解決することを決めました。

彼女たちは家来客のための十分なカップや皿を持っていないという問題を抱えていました。

 

「来客があるときは、他のママたちにカップや皿を貸してくださいとお願いに行きます」とローズ氏は説明します。
 「そんな状態が持続する訳がありませんでした。私たちはお互いに皿やカップを借り続けることはできません。 自分たちのものが必要です。」

 

Teeh Gaaグループは、食器棚に食器を追加するためのメリーゴーランドシステムを確立しました。
 「私たちは考えました。毎月1人の人に対して何かをするグループを始めたら、どんな変化が生まれるだろうと。」

 

ママたちは毎月少しずつ(カップとプレートは地元の市場でそれぞれ20シリング)貯金しました。村びとリクエストされた品を購入して、各家庭に届けに行きました。

一年も経たずにローズは、ディナー皿のフルセットを手に入れました。

 

 

 

その後、グループの活動は行き詰まりました。

女性たちは、村の新米ママ赤ちゃんが生まれたときに贈り物をするためのお金と食料と水を貯めていたので、新米ママは外出する必要はありませんでした。

しかし、他のものを自分で購入する余裕はありませんでした。

 

「カップとお皿- それが私たちが今までにしたことのすべてです」とローズは言います。

 

グループの設立から2年、その可能性はまだ未開のまま、WEは彼らが復興を手助けしていた村の小学校でプレゼンテーションを行いました。
WEの担当者は、集まった両親が財務管理、予算編成、リーダーシップスキル、さらにもっと学びたいかどうかを尋ねました。
 「Nilifurahi sana,」Roseはスワヒリ語でそう言って、思い出し笑いをします。 「私はとても幸せでした。 『どうぞ、私たちのグループに入って、WEのみなさんで私たちを助けてい下さい』と私たちは言いました。」

 

それは予算編成から始まり、毎月出入りするお金の管理方法を学びます。彼女たちは女性が毎月預金できる金額について議論しました。
 次に、ローンについて学びました。ローンを返済するための期間や決められた金利で(利子は全てグループの貯金箱に戻って、再投資の準備金にします)、集められた資金がどのようにして互いの夢に貸し付けるのかを学びました。
 
会長、書記、会計の選出後、彼女たちは立ち上げの資金で取り組むべきことを決めました。

毎月の会合は、基金へのアクセスの増加とともに、重要な意味を持ちましたが、常に女性たちが女性を対象に「家(生計を建てる」ことを支援していました。
簡単ではありませんでした。女性たちはこれまでそのようなシステム化された方法でお金を貸したことがなく、誰も借りたまま逃げないと信じる必要がありました。
さらに困難なことがありました。ローズは言います。当初の数ヶ月間は貸し付けるにはまだ十分な額ではなく、会計係がしっかり鍵をかけて厳重に「貯金箱」に保管していたことも知っています。しかし、上手くいかないかしれないということを承知のうえでやっていました。

 

 

 

ローズは、鶏舎を経営して、卵と鶏を売ったお金で子どもたちの学費を払い、家で6人の子どもの世話をしたいと考えました。

若い母親にとって炭の売買をしてお金を稼ぐよりも都合が良かったのです。

 

彼女と夫は農家なので可能なときは、トウモロコシを売って補います。
 
彼女の子どもたちは砂糖なしで紅茶を飲むのが当たり前でした。

ケニアで小学校は義務教育ですが、親たちはPTAによって雇われた教師のために維持費、修理費、そして時には給料を支払っています。
 納入金の額はさまざまですが、小規模農家にとっては、学期あたり平均400シリングでさえ払えない場合があります。

それから、制服や教科書、学用品など、高校は1学期数千シリングかかります。

 

10年近くもの間、ローズは週2回午前4時に家を出て7時間かけてメケニュまで歩いていました。

メケニュでは、女性たちは安く炭を買って村の近くで売っていました。
ローズは午前11時から午後4時まで炭を集め、袋2つを山盛りにしてロバに乗せて7時間かけて歩いて帰宅しました。
1日19時間労働が当たり前でした。彼女が説明するように、「成長する子どもたちを学校に行かせるために学費を稼がなければなりませんでした。」

 

WEから財務や起業に関する知識を得て、ローズは2016年に鶏舎の金網を購入するためのローンを組みました。
 他のグループのメンバーは、山羊や牛の購入、縫製事業を始めるためにローンを組みました。
ローズは屋外全域に広がるであろう羊の群れが鶏に近づかないように金網で周囲を保護し、十分な広さの木の小屋を作りました。

彼女は週に2回、学費、貯蓄、そしてローンの返済のためにお金を使って炭を集め続けました。

 

 

2017年に、ローズは最初のローンを返済した後、14羽の鶏を購入するために別のローンを組みました。

彼女はさらに14羽買うためにトウモロコシを売りました。

 鶏舎経営に本格的に参入したローズは、起業の成功に必要な時間とエネルギーを注ぐために炭を購入するのをやめました。
 現在、彼女の家に来た近所の人たちに卵を売っています。家には庭じゅうを駆け回るにわとりの雛がいます。いつでも売ることができます。
 学費、貯蓄、そしてローンの返済には十分です。ローズは誇らしげに所有地を案内します。

 

「私は自分の家を改修したい、家を建てたいと思いました。」とローズはいいます。

「[Teeh Gaa]は家を建てることを意味しますが、私たちは物理的に家を建てることを意味していませんでした。」
 彼女は身振り手振りで皆に合図します。にわとり、新たに加わった玄関前で草を食べている牛、まもなく学校から帰ってくる子どもたちにチャンスを実際に行動に移すことが夢を実現させるきっかけとなります。
 
「私たちが始めたとき、全員が『家を建てる』つもりだと言いました。だから村の仲間が私たちに続いて行動する姿を見るととても幸せな気持ちになります。」

 

(原文記事執筆 :ワンダ・オブライエン 翻訳:翻訳チームメンバー 文責:清田健介)


きれいな水を世界に届けよう!

世界を良くするためにアクションを起こす方法はいろいろあります。今回ご紹介するのは、清潔な水を世界に届けるために募金活動を行ったカナダの学校の取り組みです。(清田)

https://www.we.org/stories/students-walk-around-british-columbia-legislature-to-raise-money-for-clean-water/

 

大事な用事(例えば期末試験、重要な会議、カナダの寒い冬から逃れるためのハワイへの早朝のフライトなど)の日に寝過ごすことを心配したことのない人はいないでしょう。

そんな悪夢が現実のものになるところでした。ブリティッシュコロンビア州議会でウィー・ウォーク・フォー・ウォーター(水を簡単に手に入れることができない人々について学ぶためのWE(フリー・ザ・チルドレン)のイベント)の開会式のスピーチをすることになっていた朝、8年生のセイリア・エイブラハムスは目覚ましの音に気付かず眠り続け、イベントへ向かうバスが学校を出発するはずの時間の3分後に飛び起きました。セイリアともう一人のスピーカーのフレーザー・ウィリアムズにとっては幸運なことに、バスはセイリアを待ってくれました。

そして、少し急いで開会式に間に合いました。

セイリアはスピーチに間に合わないことをとても心配していたので、話すこと自体については不安を感じませんでした。

いつも時間に正確なフレーザーは、もっと不安を感じていましたが。

 

「とても緊張しました。もしスピーチに間に合わなかったら、ひどくがっかりしたでしょうね」セイリアは予想外の寝坊について言います。

ヴィクトリアのスペンサー中学校での目立ったリーダーシップが評価されて、2人はスピーチへの招待を受けました。

学校のユースアクションクラブの生徒たちは、ウィー・ウォーク・フォー・ウォーターの募金活動のために1303ドルを集めました。

 

「水はカナダにいる私たちが当たり前に思ってしまっている資源です。私には水をいつも手に入れられないとはどういうことなのかを想像することもできません。水は誰かにあげることができるいちばん重要なものの一つです」フレーザーは言います。

 

 

「水へのアクセスは基本的な人権であり、水は生きていくために必要なものです。水を手に入れられない人がいることは本当に残念だと私は思います。カナダでは、私たちは水をいつも捨てています。茹でたばかりのパスタを水ですすぎます。一日経ったからといって水筒の水を捨てて中身を空にします。その一方で、世界には水を得るためだけに毎日何マイルも歩かなければならない人もいるのです」セイリアは付け加えます。

 

500ドルを集めることを当初の目標として、ユースアクションクラブは学校の全員が参加する競争を企画しました。

いちばん多くのお金を集めたクラスは州議会で開かれるウィー・ウォーク・フォー・ウォーターに参加することになりました。

セイリアとフレーザーは、スペンサー中学校の800人の生徒のやる気を引き出すために集会で話したり教室へ行ったりし、彼らのする寄付がどれほど開発途上国の人々がきれいな水を得る助けになるかを語りました。

 

募金活動への彼女たちの情熱は、学校の生徒たちに影響を与えました。生徒たちはベークセールを開催して焼き菓子を売ったり、学校用品を販売したり、手作り品を競売にかけたりしました。

何人かの生徒はお小遣いを貯めて、誰かの命を支えるきれいな水のために25ドルを寄付しました。

1週間で、当初の募金目標の3倍の金額が集まりました。

ついにウィー・ウォーク・フォー・ウォーターの日が来たとき、セイリアとフレーザー、そしてその50人のクラスメートたちは、何百万人もの女性や女の子たちが毎日水を求めて歩くのを真似しました。

頭の上にはオレンジジュースの容器を乗せ、腕には水の容器を持ち、背中にサイダーの瓶を背負い、生徒たちは議会の周りの芝生を5キロメートル歩き回りました。

 

「社会活動に関わることはみんなをやる気にさせます。例えば体育の授業に出るみたいにしなければいけないから何かをするのではなく、自然にやる気にさせるのです。ウィー・ウォーク・フォー・ウォーターで、私たちは友だちと外に出て、新しいことを学んだり世界の問題について知ったりします。この世界に存在する問題について考えて悲しくなるのではなく、活動をしてお金を集めることで問題の解決に近づくことができるのです」セイリアは言います。

 

「みんなと一緒に歩き回って、世界のためによいことをできて良かったです。私だって、体育の授業で誰かを助けられるのなら、もっとやる気が出ると思います」フレーザーは付け加えます。

 

 

ブリティッシュコロンビア州議会の建物の階段に立って、セイリアとフレーザーは2人の前の群衆を見渡しました。

 

ヴィクトリア中から集まった300人を超える生徒と先生が、よく手入れされた芝生の広場を青いTシャツや手作りの看板、手描きの横断幕でいっぱいにしていました。

たくさんの情熱的な若き変革者たちに囲まれて、2人の緊張はほぐれ始めました。

 

「他の人のために何ができるかを考えてみてください。あなたと同じ権利を手に入れることができない人たちのために」セイリアは参加者たちに向かって言います。

 

「私たち全員が変化を起こすために小さな一歩を踏み出したら、その一歩が世界に与える影響について考えてみてください。私たちは世界を最高の場所にしたいのです。一緒に行動すれば、私たちは大きな変化を起こせます」フレーザーは言いました。

 

募金活動を成功させるための5つのコツ

 

1、学校全体を巻き込もう

クラスやクラブのメンバーだけで募金活動をしようとしないでください。

多くの人を巻き込めば巻き込むほど、たくさんお金を集めることができます。

 

2、気分を上げよう

募金活動をしようとしている問題について前向きな見方を示してみましょう。

問題をただ示すのではなく、その問題の解決のためにどんなことができるのかを提示してみてください。

 

3、みんなをやる気にさせよう

楽しい競争やアクティビティー、賞を取り入れると、周りのみんなは活動に参加したいと思ってくれます。

 

4、助けを求めよう

1人で資金集めをしようとしないでください。必要なときは助けを求めましょう。

助けの手があれば、もっと楽しくなるし成功に近づけます。一緒に活動すれば強い力になります!

 

5、思いっきりやろう
大胆になるしかありません。あなたの開催するイベントについて伝えるために、地元のニュースやラジオ局に協力を求めてみてください。

イベントを学校の体育館ではなく公共の場所(例えば議会など)で開いてみるのも良いかもしれません。あなたの言葉を伝えるためにできることはなんでもしましょう。

 

(原文記事執筆:ゾーイ・デマルコ 翻訳:翻訳チーム明畠加苗 文責:清田健介)


「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン ローンチイベント」のLIVE中継があります!!(4/22(月)15:00~)

こんにちは!

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの宇山です。

 

みなさん、4月22日(月)に子どもの権利条約に関するイベントが衆議院・議員会館で開かれることはご存知でしたか?

 

広げよう!子どもの権利条約キャンペーン ローンチイベント

院内集会「子どもの権利条約を普及・実現し、子どもに対する暴力をなくす〜国連採択30年、日本批准25年、第4回国連審査を受けて〜」

日時:2019年4月22日(月)15時〜17時30分

会場:衆議院第二議員会館 第1会議室(本会場)、第9会議室(サテライト会場)

主催:広げよう!子どもの権利条約キャンペーン実行委員会

後援:公益財団法人日本ユニセフ協会、ユニセフ議員連盟、超党派ママパパ議員連盟

 

2019年は日本が「子どもの権利条約」に批准して25周年になります。

それを記念して、今年からFTCJも含めた様々な組織が連携して「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン」を発足します。

キャンペーンの詳細についてはこちらをクリック!: http://ftcj.jugem.jp/?eid=2119

 

 

その記念すべき第一回目のイベントが4月22日に衆議院第二議員会館で行われます!!!

しかし、おかげさまで会場が満席になってしまいました。。。

 

ですが!

今回なんと、YouTubeLIVE放送をすることが決定しました!!!

 

YouTubeLIVEへのリンク:https://youtu.be/TlN_VHicYos

 

実際に会場には来られないFTCJサポーターの皆様も、ぜひYoutubeでのLIVE放送を通じで、今回のイベントに参加してください!!!


世界にきれいな水を届けるために、レッツダンシング!!

世界を良くするためにアクションを起こす方法はいろいろあります。今回ご紹介するのは、清潔な水を世界に届けるためにチャリティーダンスを主催したトロントの学校の取り組みです。(清田)

 https://www.we.org/stories/dancing-clean-water/

 

毎年ある冬の日になると、トロントにあるブライスウッド公立小学校の体育館は、全くご縁のなさそうなダンスクラブへと変わります。

蛍光灯の明かりは落とされ、教師の指示のもとDJが音楽を回します。イベントの支援者はほとんど未成年で、プロムや上級学生の公式行事に参加するような感じの年齢には見えません。

そんなちょっとかわった感じの火曜の午後に、幼稚園から6年生までの子どもたちが、より良い世界をつくるために光ってきしむ床を鳴らします。

 

[踊るのを好きじゃない人っていますか?」と、5年生で学校のME to WE(フリー・ザ・チルドレン)クラブのメンバーで、このイベントを企画したアシュリー・オドリスコルは言います。

 

ブライスウッド小学校のチャリティーダンスは、毎年のファンドレイジングです。

過去にはWE Villages(フリー・ザ・チルドレンのプロジェクト)で、学校やケニアの病院の病棟を建設する資金を調達しました。今年、身体にクリップボードを付けて仮装した子どもたちは、WE Walk for Waterという25ドルで1人の人の生活にきれいな水を支援するという活動のために、最高額の1万2788ドルもの寄付金を受け取りました。

 

集められた金額以上に、その経験は大きなものとなりました。子どもたちは視野を広げ、きれいな水は飲むためだけではなく、いろいろなことに大切なものだと学びました。

 

「水を得るのに毎日何時間も歩くなんて、私たちには想像できません」と、5、6年生の教師で、学校のME to WEクラブの顧問でもあるマイケル・シュナイダー先生は言います。

彼女は、インフラの欠如で水をくみ集める面倒な作業のために通学できない世界の遠隔地の若い少女たちについて言及しています。発展途上地域での天然水としての資源は乏しく、汚れているため飲用には危険です。

 

「この学校の子どもたちは、とても幸運で恵まれています。そのような子どもたちに、ただ単に『海外の子どもたちのために行動を起こしなさい』と言っても、行動するかといえばそんなことはありません。楽しみながらやる工夫が必要です」とも彼女は言います。


一番大変なのは、10歳前の子どもたちに適した音楽のプレイリストを準備することや、資金を調達すること、一日中のイベントを企画しながら授業することでは、と思う人もいるかもしれません。

しかし、最も難関だったのは授業そのものでした。学校に通う3歳から12歳までの子どもたち、みんながきれいな水の重要性と活動を達成することの意義を理解する必要がありました。


実感でき、具体性を感じられるようにすることが大切だとシュナイダー先生は言います。「単にきれいな水を支援するのではありません。子どもたちは25ドルを集める目標がありました。一人の人間の生活を保証するためには25ドル必要なのです」


ほとんどの子どもたちがその目標を達成し、400人の生徒数を上回る511人の人々にきれいな水を届けることができました。授業は彼らに理解してもらえたようです。


「きれいな水はとても大切です。きれいな水がなければ、色々な病気になってします」と5年生のサラ・ボータは言います。「それに、少女たちは学校にも行かないで、川から水を汲まなければなりません」


6年生のディラン・オニールは次のように振り返ります。「私たちは500人の人たちに生活のための水を支援しました。私たちは、水を支援できたことだけを喜んではいませんでした。水と関連して、教育や保健についても人々に支援できたことを嬉しく感じました」

 

子どもたちは、単に喉の渇きを癒しただけではありません。人々の時間や暮らし、将来的には命まで救ったのです。

 

サラとディランは、 ME to WEクラブの40人のメンバーの中の2人です。

彼女たちはまだティーンエイジャーになってないかもしれませんが、5年生と6年生は最高学年で、このグループは学校では上級生です。
 

「彼女たちはリーダーです」とシュナイダー先生は言います。また、「私はスケジュールの手助けはします。でも彼女たちが、すべてうまくいくように確認します。彼女たちが下級生を導き、ダンスの動きを教えます。みんなが良い時間を過ごせるようにしてくれます」と言います。


12歳の子が3歳の子に教えるダンスはどんなものが良いでしょう?子どもたちに好まれる曲は何だったのでしょう?

 

 

「チャ・チャ・スライドにしよう」と、少女たちは声をそろえて言います。それは彼女たちが生まれる前にリリースされたDJキャスパーによる結婚式の定番曲です。

 

また、学校のダンスには歯科衛生学にちなんだ「フロス」と呼ばれる独特の動きがあります。
 

「それは腰を、、、。踊り方を説明するのは難しいです」とシュナイダー先生は言います。

 

WE Walk for Water(フリー・ザ・チルドレンの活動)は、長距離を歩くことが多く、少女たちは汚れた川に入ってでも、水資源を得るために時間を捧げます。

ブライスウッド小学校のチャリティーダンスは、ちょうど3月の春休み前の忙しい時期に行われました。冬の終わりに近づき、トロントでは一般的に外出を控える時期でした。

 

6月26日に、学校は水中ウォーキングのイベントを開催する予定で、海外の少女たちとの結束やファンドレイジングの達成を祝う予定です。その旅は資金を調達したのと同じくらい重要なものとなるでしょう。

 

「大切なのは、まず寄付をすることです」とシュナイダー先生は言います。「もう一つは、自分のいまの恵まれた環境に感謝し、他の人の人生に影響を与えたいと思うことです」
 
WEではベテランの活動者であり、トロントのブライスウッド公立小学校で5、6年生の教師でもあるマイケル・シュナイダー先生が、ファンドレイジングにおける5つのポイントを以下の通り伝えます。

5つのポイントは子どもたちに変化を促す上で役立つでしょう。
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1. 具体的な目標を設定しよう
子どもたちが何かに向けて活動できるように具体的な目標を与えることは重要です。子どもたちは理解できます。

例えば、WE Walk for Waterの活動では25ドルを集めれば、生活用のきれいな水を支援できるということです。

 

2. 効果のあるPR活動をしよう
告知をしてイベントを宣伝しましょう。手紙を送ったり、Eメールを利用したり、クラスの係を利用して定期的に知らせましょう。

 

3. 健全な競争を促そう
フードドライブ(余った食品を持ち寄り寄付する活動)の場合、例えば子どもたちは一番食品を集めるクラスになれるように競争できます。

 

4. 視覚的な指示を出そう
進捗状況を視覚的にすると、子どもたちには大きなモチベーションになります。

徐々にいっぱいになっていく箱が子どもたちに見えるように、集めた食べ物を入れる箱をクラスごとに置きます。

また、集められた金額が増えるにつれて体温計が上昇していくようなイメージの絵を置いて、ファンドレイジングの成功を確認します。

 

5. 子どもたちの自主性を育てられる環境をつくろう
私は子どもたちに深く関わってもらうことを強く勧めています。子どもたちはクラスを回って告知を行います。

イベント時、上級生は下級生が充実した時間を過ごせているかを確認します。

小さな子どもたちが関わっていると、みんなはさらに気を配ります。誰もがイベントを成功させたいのです。

 

(原文記事執筆: ケイティー・ヘウィット  翻訳:翻訳チーム 山田あさ子  文責:清田健介)

 


【国会議員のための「世界一大きな授業」2019】第1回打ち合わせを行いました!

 

こんにちは、

フリー・ザ・チルドレン・ジャパン事務局インターンの古谷です。

 

4月14日(日)に、国会議員のための世界一大きな授業2019の中高生世代チームメンバーの初顔合わせが行われました。本日はその模様をお伝えします。

 

 

今回、参加者は首都圏だけでなく、山梨県や秋田県から、13歳から17歳までの多様なメンバーが集まりました。まず、お互いを知るための自己紹介を運営スタッフも含めて行いました。そして、その後、簡単なアイスブレイク(ゲームを通じてお互いを知るアクティビティ)を行い、緊張がほぐれてきたところで、セーフスペース(年齢や所属が異なる中で、どのようなコミュニケーションをとっていくのかというお約束事)について考える時間を持ちました。

 

 

その後、プラン・インターナショナル・ジャパンのスタッフである城谷さんから、"国会議員のための「世界一大きな授業」"に関する説明が行われました。実施主体である教育協力NGOネットワークについてや授業の前提となる世界の教育状況について、さらには、働きかけに関係して2019年の社会動向などについても詳しく説明をしていただきました。

 

 

難しい内容も多かったのですが、中高生世代チームメンバーは、1時間以上集中して話を聞いていました。城谷さんからの説明を通じて、授業の内容や自分たちの役割について理解を深められた様子でした。

 

午後は、”「世界一大きな授業」の実践者のためのワークショップ”に参加し、実際に「世界一大きな授業」を体験しました。

 

 

世界一大きな授業の実施者の一人として、様々な年代の他の実施者の方々と交流する中で、当日の授業のイメージがより具体的になったようでした。

 

 

イベント後には、中高生世代チームメンバーは第一回打ち合わせを行いました。

 

 

まず、午前に考えたセーフスペースをもとに、中高生世代チームメンバー一人ひとりの安心について考える話し合いを行いました。オープンセンテンスという手法を用いて、お互いに、それぞれが考える「(初めて会う人と一緒に活動をする際の)安心できる状況や条件」について話し合い、そのうえで、チームとしての約束事を決めていきました。

「人の話は最後まで聞く」「リアクションをとる」など、ユニークな意見も多く、初日から主体的にディスカッションが行われました。

 

次回からは、具体的な授業内容について決定し、本番に向けて準備を進める予定です。

次回の報告もぜひお楽しみにお待ちください。

 

 

 


「故郷の文化の、『守り人』になりたい!」:エクアドルの先住民の若者の決意

文化や言葉は、人や地域を形作る大切なルーツです。

その文化を守るのは大変なことですが、今回ご紹介エクアドルの若者は、自分のルーツである故郷の文化を守ろうとしています。(清田)

https://www.we.org/stories/teen-is-connected-to-indigenous-history-through-language-in-ecuador/


ヤリーダ・アギンダは、二つの言葉の間で板挟みになりながら育ってきました。

そのひとつは、エクアドルの主要言語(役所や大きな街、就職のためにも必須で、ヤリーダの友達も話すときに使っている言葉)であるスペイン語、もうひとつは、 ヤリーダの家族が話す言葉で、ヤリーダの家族たちとは文化的にも歴史的にも、切っても切れない縁にある、アメリカ先住民諸語のひとつであるキチュワ語です。

 

子どもの頃の一時期、ヤリーダは祖母と一緒に暮らすことになったのですが、祖母が知っていたスペイン語は、「シンレンシオ」(沈黙)だけ。

ですから、祖母と一緒に暮らしていくために、キチュワ語を覚える必要があった訳です。

でも、ヤリーダは日常会話をすぐに覚えて、あっという間に流暢なキチュワ語を話すようになりました。

やがて、この新しく覚えた言葉を使って、昔のことについての話を聞くようになります。

かつてはいまのような発展した街ではなく、熱帯雨林の小さな村だった頃の地元の話や、ヤリーダが会うことのできなかった祖父についての話を聞きました。

 

いまは16歳になったヤリーダは、祖母とキチュワ語で夕食時にお喋りしていた日々のことをよく覚えています。

でも学校に行くと、スペイン語を話すクラスメートたちとの学校生活を送っていました。

ヤリーダの住むBellavista村は、ナポ川沿いと農家と、アマゾンの熱帯雨林側の住宅街に分かれています。

世代間の言語による分断もあります。

 

スペイン語は「未来の言語」であり、キチュワ語は「過去の言語」なのです。

 

「これは最も深刻な問題かもしれません」ヤリーダは通訳を介してスペイン語でそう語ります。

そして、この分断をもたらした諸悪の根源は、過去に行われた人種差別主義的な植民地支配だと指摘します。

「いまの若い人たちは、自分たちの本来の母語を喋れないという現実を直視しようとしません。その現実と向き合うことを恐れているのです。『キチュワ語なんて大昔の言葉でしょ?なんで自分たちが話せるようにならなきゃいけない訳?』という言い訳をして。」

 

ヤリーダは、他の一般的な村の若者よりは、キチュワ語をよく話せます。

もちろん、それは祖母のおかげです。同世代の人に伝えるべきである多くの過去の話を、ヤリーダは知っているのです。

「この村の過去をしっかり学んで、世界に伝えたいんです」とヤリーダは言います。

ヤリーダはWE(フリー・ザ・チルドレン)が主催するBellavista村の女性グループに参加することで、村の伝統を学び、これからヤリーダ切り開いてく未来に伝統を継承するスキルも身に着けています。

 

WEが2013年にBellavista村で事業を開始した際、ヤリーダの母親は、女性グループ「Sumak Warmi」(キチュワ語で美しき女性たちと言う意味です)の創立メンバーでした。

村に代々受け継がれている編組技法を通じてブレスレッドをつくり、安定的な収入源に育てることを目的として活動をしていたクラブです。

何年か経ち、ヤリーダが最年少メンバーとして加わり、村の伝統工芸を女性たちと共に学んでいきました。

 

子どもの頃、親子で市場に出かけたときに、ヤリーダは売り物の不織布製の毛布や工芸品に目を奪われていました。

いまでは、ヤリーダ自身が自分でそれを作っているのです。このグループに参加している女性たちは、村では稼ぎ手として重要な役割を担っています。

男性たちが農家としてユッカやプランテンの栽培に従事するなかで、女性たちは農業や家計を支える役割を担っているのです。

とはいっても、ヤリーダは他のメンバーに比べたらとても若いので、家計の心配をする必要はありません。

 

しかし、グループは収入源確保の場、あるいは学用品購入費を確保する場としての役割以上に、村の文化を復興させる場としての重要性を帯びてきています。

ヤリーダの場合は、グループを通じて「自分の言葉」を学び、年長者の女性から話を聞く機会を得る場となっているのです。

 

 

実は、キチュワ語はアマゾンからアンデスに至るまで、広範囲の地域の先住民の人たちによって話されている言語です。

その歴史は何千年も前のインカ帝国の時代までさかのぼり、スペインによるラテンアメリカ地域の植民地支配の時代も生き延びてきました。

今日では、ヤリーダの話す言葉を、100万人以上の人たちが話しています。

ヤリーダと同じように、キチュワ語をルーツとする人たちが大勢いて、歴史を紡いでいる人たちがいるのです。

 

「キチュワ語を話していると、自分の本当のルーツや文化に入っているような安心感があるのです。」

ヤリーダのその言葉からは、キチュワ語への愛おしさが滲み出ていました。

 

学校の校舎が見えるガゼボでの月一回のグループの集まりは、この村の人たちにとって、特にヤリーダのような若者にとって、文化的なつながりを持つことの大切さを認識する場となっています。

 

16世紀に入って始まったスペインによるエクアドルに対する植民地支配以降、キチュワの人たちは差別を受け続けてきました。

独立して以降も、政府による政策は、先住民よりスペイン語話者を優遇するものでした。そのような背景もあり、多くの村びとが仕事とより良い暮らしを求めて村を去り、村は人口流出にも苦しんできました。

ヤリーダは、この村のを存続させていく唯一の方法は、言葉と文化の復興であると力説します。

 

「言葉と文化を救うことが必要です」ヤリーダはそう語ります。


ヤリーダの多くのクラスメートがスペイン語を話すなか、ヤリーダは彼らにキチュワの伝統的な文化や暮らしを学ぶよう呼びかけています。

ヤリーダは年長者から聞いた話を同世代の人たちに伝え、スペインによる植民地支配が始まる前の時代のこと、村にまだ道路が整備されておらず、都市部で就職するために村の若者が奪われるような事態が起きていなかった時代の様子について話しています。

ヤリーダが何より伝えたいことは、「キチュワ語を話せるようになれば、自分たちのルーツを知ることができる」ということです。

 

 

 

ヤリーダは、キチュワの文化の守り人となり、分断が発生している世代間をつなぐ架け橋となっているのです。

 

ヤリーダが敷いている架け橋は、それだけに留まりません。

WEのスタディーツアーで、多くの若者がBellavista村で学校建設事業や水の支援事業の活動に従事した際、(ついでなので言っておくと、WEはこれまで、Bellavista村で二つの学校教室の建設の支援、トイレや水洗い場の建設の支援を行ってきました。現在は、学校の食堂の建設に着手しています。)

ヤリーダは若者たちにブレスレッド作りや簡単なキチュワ語を教えています。

ちなみに、その若者たちとのコミュニケーションを通じて、ヤリーダの英語とフランス語もメキメキと上達しています。

 

ヤリーダにとっては、キチュワ語は「失われた言語」ではありません。

スペイン語による言語的な支配の構造が、多くの村びとが都市部の仕事を求めて村を去る要因となっているのは事実ですが、ヤリーダ自身は、キチュワ語を習得したことや、女性グループでの活動が、ヤリーダがBellavista村の学校に通い続ける原動力となっています。

そんなヤリーダの夢は、アマゾンのガイドになることです。ガイドとして、キチュワの文化を世果中からの訪問者と共有することを夢みています。

 

ヤリーダが夢みる未来、それは彼女がスペイン語で行っているマシンガントークをキチュワ語でもできるようになること、そしてエクアドルのギラギラした太陽のしたで、村の伝統工芸品であるブレスレットをつけて友達と大はしゃぎする光景が、村の当たり前となることです。

「自分たちの築いてきたものを、しっかり継承していきたいです。文化を守っていかければなりません。」

 

そう言ってインタビューを終えたヤリーダは、まもなく始まるサッカーの試合に参加するため、グラウンドへと走り去っていきました。実はヤリーダ、チームで一番の「ディフェンダー」なのです!

 

(原文記事執筆: ジェシー・ミンツ )


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