「NPOがもっとイキイキと活動できる社会を!」:クレイグとマークが語るカナダのNPO制度の問題点

クレイグとマークのコラムの紹介です。

 

https://www.we.org/stories/what-stops-charities-from-doing-more-good/


カナダは思いやりにあふれた国です。2013年には、1300万人近くのカナダ人が、計20億時間をボランティアに費やしました。カナダ人の大半(82%)が、NPOに寄付したことがあります。人々が消費主義にとりつかれたかのように買い物しまくるクリスマス・シーズンですが、社会貢献的な活動の需要が物凄く高まるのもクリスマス・シーズンの特徴です。寄付やお金の使い方を見直す絶好の機会でもあります。

NPOがもっと強いインパクトを生み出すために、やれることもあります。一言で言うと、「NPOの好きにもっとやらせろ!」ということです。

 

最近、私たちはカナダのチャリティー団体の多くが加盟する連合団体「イマジン・カナダ」のチーフ・エコノミストであるブライアン・エミットと久々に会いました。

私たちは、NPOの革新的な活動やアドボカシー事業を妨げている多くの障害や、融通の利かない官僚制度の現状の問題などについて話し合いました。

その打開策として、エミットは、「〆眄的安定の保障。∪府にNPO業界の代弁者を送り込む。政治活動の規制撤廃」を提案します。

 

まず、NPOの声を確実に代弁してくれる人や組織が、政府に必要です。


驚かれる方もいるかもしれませんが、カナダ政府にはNPOの政策に関して全面的な責任を負っている人が誰もいません。NPOに関しては、縦割り行政となっているのが現状です。いろんな省庁の人が一生懸命やってくれてはいるのですが、全面的な権限を持っている人が誰もいないのです。

 

フードバンクや女性用シェルターのないカナダ社会なんて、もはや考えられないですよね?こういったNPOは「社会貢献している」と思われがちです。

もちろんそれは間違いではありません。ただ、そればかりを強調されるのは心外です。なぜならNPOは、間違いなく「経済貢献もしている」からです。

エミットは、NPOが200万人を雇用していて、カナダのGDPに於ける8.1%をNPO業界が占めているという点を指摘します。その規模は石油業界を上回っています。

 

「NPOのための省庁の設立を!」とまでは言いませんが、NPOに特化した組織、そして責任者が政府内に必要です。政務官、高級官僚レベルでも良いでしょう。

NPOは社会的・経済的にも物凄く貢献しているのですから、政府に確実にNPOの味方になってくれる人を送りこむのは当然の権利だと思います。

 

第二に、NPOの社会的理念を達成するために幅広い事業を展開できるようになるための規制緩和が必要です。

諸外国では、NPOがより幅広い解決策を打ち出せるようにするための事業の規制緩和が急速に進んでいます。オーストラリア、イギリス、アメリカの35州で、NPOがより革新的な事業を行えるようにするための法整備が行われています。カナダは遅れています。

 

オンタリオ州にある、オールド・イースト・ヴィレッジ・スーパーマーケットは、障害のある人たちへの支援を行っている団体「ATN Access」が、就労支援の場として運営しているスーパーです。

既存のNPOとして30年活動してきた後、2016年に完全な営利企業型のスーパーとして開店しました。

ペギーは、障害のある人たちへの支援を行う団体「ATN Access」が運営する、オールド・イースト・ヴィレッジ・スーパーマーケットでレジを担当しています。

 

「資金の心配ばかりしていて、効果的な支援事業ができませんでした。この団体のエクゼクティブ・ディレクター、アンドレア・トップハムは語ります

団体の資金を確保するための目的も兼ねて、スーパーを始めようとしたものの、規制が厳しいこともあり、NPOとしてのスーパーの運営はできなかったと言います。

 

「NPOは中小企業のようになってきていますが、未だに中小企業と同等の支援や規制緩和を政府から受けることができません。」エミットは指摘します。

 

最後になりますが、政治活動への規制の撤廃も必要です。カナダでは、法規制によって、NPOが受け取った寄付金の総額の1割しかアドボカシー事業に使うことができません。

例えば、女性用シシェルターであれば、DVの被害者女性の支援を行うことができますが、政府に対して、手若者支援政策の充実を訴えるといった、構造的な問題を解決するための事業がほぼできないのです。

政府はいまこの規制について見直しを進めていますが、より迅速な対応を求めます。

 

カナダ人がクリスマスショッピングに費やす時間とお金を、NPOの支援にも回すことができたら素敵だと思いませんか?

もしも寄付金をより多くのことに使うことができれば、寄付への財布の紐も緩むのではないでしょうか?

 

ぜひ、今年のクリスマスは、NPOがもっと良いことができるようにするための支援をお願いします。


キラッと光る未来への希望

ハイチの村に新しく設置されたソーラーパネル。このソーラーパネルがもたらしている灯りを灯している暗やみだけではありません。

日々の生活への希望と、明るい未来をこのソーラーパネルは灯しています。(清田)

 

https://www.we.org/stories/solar-power-helps-haitian-students-shine/

 

 


火曜日の午後8時のことです。空はすでに完全に真っ暗です。顔に近づけた自分の手を見ることもできず、漆黒の闇のようです。

その後11時間もの間、農村地域に住むハイチ人たちは、電気の配管なしで生活しています。その数は人口の約40%になり、人々は自力で発電させない限り、完全に真っ暗な夜を過ごすことになります。

 

それは1500人の人々が暮らすマリアラ村の以前の状況でした。村は最寄りの町から徒歩で3時間の場所にあります。

最近までその町が共同灯の最寄りの電力源でした。

 

コオロギの鳴く音や、カエルが深く喉を鳴らす音が、街灯の周りを飛ぶ虫の羽音より夜の空気に響き渡ります。

電柱はありません。しかも、2017年の7月以前には、灯りを照らすことができる電力すら確保できず、冷蔵庫や洗濯機のような贅沢品はただの置き物状態でした。電力不足は、やらなければならない宿題に取りかかるのが難しいことも意味していました。

 

11年生のフランコは、学校から3時間歩いて、午後4時に帰宅していました。マリアラパには、高等学校がありません。

帰宅後、牧草地からまた別の場所に動物たちを移動させる前に、フランコは制服を脱ぎました。疲れてしまい、昼寝をして、それから起きて灯油ランプの明かりで勉強していました。しかし、最近では、太陽光発電の小さな照明を個人用として使用します。

 

2013年にWE(フリー・ザ・チルドレン)がハイチで行ったUnite to Lightという、ミニライトを支給するプログラムは、アメリカ人のギセラ・ボスが彼女の息子ルークを想うことで始まりました。

ミニライトはハイチの農村地域全域で頻繁に使用されるようになり、生徒たちが自宅で学習するのに役立ちます。

「ミニライトは僕たちにはとても助かります」と、フランコがクレオール語で通訳を通して話します。しかし、学生たちが学ぶためにはライトでは不十分で、最も必要なものがありました。

 

 

2014年に、WEはマリアラパ村に新しい小学校を建設しました。2017年の夏には、WEのハイチでの活動で初めて太陽光発電のキャンパスになりました。

太陽光発電は、全ての教室や学校の入り口の電球に電力を供給します。電気を充電する十分な電力も備わっています。

初めて、学校は視聴覚機材を使用する授業の導入について話し合っています。現在、生徒たちの学習法は完全に変わりました。

 

毎晩、小学校からの光が村を照らし、その明かりが熱心な学習者たちを受け入れます。

 

フランコは、親友と13人いる彼の兄妹のうちの4人と一緒に、学校の階段に座ります。夕方の宿題を終えたので、みんなはおしゃべりを楽しんでいます。

フランコの両親のジャン・クロードとスゼット・マルセロスは、子どもたちと下校するためにできるだけ早く学校へ向いました。

それが家族の新しい習慣です。以前は勉強が思うようにいきませんでした。

フランコはさらに、こう言います。「電気は村の全ての視野を広げてくれました。私たちに新しいイメージをもたらしました。

周囲の全ての地域は発展しています。『ああ、神様!マリアパラ村にあるすごい学校を見てください!』」

 


8年生のベヴェンスレーは、「例えば、誰かが通りから通りかかったら、その人たちは立ち止まるでしょう。そして『まあ、向こうに学校がある。この美しさを見て!』と言うでしょう。

たとえ夜に見かけたとしても、同じことを言うでしょう」と話してくれました。

 

 

「教室に電気があることで、勉強するためにみんなと来られるようになります。電気の下で私たちが一緒に努力することで、お互いをより理解できます」と、フランコは言います。

高校生は、夜になると宿題を一緒にするために小学校に集まります。公民館となった教室は、勉強する場所にもなります。

 

況の変化を理解するには、フランコの最近のテストの点数を見るだけで十分でしょう。明るい勉強場所ができる前は、彼の社会科学のテストは52%の点数でした。現在は平均80%を取っています。

 

その違いは何なのかという問いには、答える声が一斉に聞こえます。

 

フランコの父、ジャン・クロードは「息子は今、より多くの勉強するチャンスがあります」と言い、14歳の弟のベヴェンスレーは「当然ですよ。僕たちには電気があるのですから」と言います。
 

フランコは「私たちはみんな、たくさん勉強するチャンスがあります」と言います。

 

明るく、新しい校舎は、生徒たちの向上心を高めてくれました。フランコの目標は農学者になることです。

彼は更なる勉学のために家を出ることになると分かっています。しかし、知識を活かして村をよりよくするために戻ってくることを計画しています。

 

WEは、ハイチの農村地域の人々が仕事を求めて首都のポルトープランスへ移住することを余儀なくされず、地方で活躍できる場を作るために、現地の村びとたちと一緒に活動します。

学校の発展と太陽光発電は、その目標のための一歩となります。

 

夕方になると、学校の周りは賑やかな遊歩道になります。友人同士のグループが勉強のために集まり、両親から簡単なチェックを受けます。

雑談しにくる人たちもいます。最近では、夜に映画上映会がありました。太陽光発電は、スクリーンに映すための十分な電力を備えています。その地域では、映画の上映は初めての機会でした。保護者会では毎月上映ができるよう努めています。

 

「電気は私たちにとって、とても大切です」とフランコは言います。「自分たちの村に起こる変化に気づくことができます。そして、可能性を感じさせてくれるのです。」

 

(原文記事執筆:ワンダ・オブライエン  翻訳:翻訳チーム 山田あさ子 文責:清田健介)

 

 


【今日は何の日?】12月10日:世界人権デー/Human Rights Day

12月10日:🌎世界人権デー👩👨

 

1948年12月10日、第3回国際連合総会で世界人権宣言が採択されました。

これを記念して1950年 から、この日を人権を守るための活動をするための記念日として定められました。

 

今年は、世界人権宣言が採択されてから、70周年の節目の年。

基本的人権は、何のためにどういった内容で制定されたのでしょうか。

 

そして世界人権宣言が採択されて70年経ったいま、

どのような影響力を持っているのでしょうか。

 

国連デーをきっかけに、一緒に世界人権宣言について考えませんか?

 

 

 

 


■■高校生の子どもメンバーのイラスト協力のもと完成した、教材を販売中■■

 

知ろう!「子どもの権利条約」カード付ハンドブック 3,500円 (税込)

 

この教材では3つの国の子どものスピーチを通して、

その子どもの人生を想像しながら、辛かったこと、

嬉しかったこと、やりたかったことを書き出し、

それに基づいて子どもの権利がどう関連していくかを結び付けて考えます。

そうすることで、「権利」と聞いて、少しとっつきにくいと感じる参加者も、

「子どもの権利」について理解を深めることができます。


詳細:http://ftcj.ocnk.net/product/262

 

 

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フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、国連で定められている「国際デー」など

を参考に、1枚10分以内で考えられる無料の教材を作成しました。

 

↓こちらのリンクからご覧いただけます。↓

http://www.ftcj.com/get-educated/material_internationalday.html

 

ディスカッションのテーマとして、子どもが国際に興味を持つきかっけに、

授業の冒頭での活用など、沢山の場面でご活用ください!


神戸市立桜が丘中学校で出前授業を実施致しました。

皆さんこんにちは!フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの福井です。

 

今回は神戸にある、僕が卒業した神戸市立桜が丘中学校で講演会を行いました!

 

私が卒業した中学校で講演会できたことをとても嬉しく思います。

 

中学二年生115名の生徒さんと「自立を目指せ!貧困脱出ゲーム」のワークショップを行いました。

 

このワークショップでは5つのチームに分かれて自立を目指してゲームをクリアする体験型ワークショップになっています。

 

ワークショップでは振り返りも行っていて、5つのチームがどのような違いがあったのか、児童労働とこのゲームはどう繋がっているのか話し合ってもらい新たな気付きを得てもらうそんなワークショップになっています。

 

ゲームの途中ではクイズなどあり、皆さん楽しんでワークショップをすることが出来ました。

 

ワークショップが終わった後は12歳の少年が団体を設立した話しや僕の中学生時代の話しから、なぜ国際協力に興味を持ったのか、そして生徒さんたちはどうすれば具体的に行動できるのか、GIFT+ISSUE=CHANGEを通して皆さんに考えてもらいました。

 

素晴らしいCHANGEを生徒さんが考えてくれて、僕も感激しました。この考え方を通して一人でも多くの学生がアクションし世界を変える事を期待しています。

 

当時お世話になった音楽の先生とお会いできることが出来ました。

15年ぶりの再会でとても嬉しかったです。

 

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、

”国内外の社会問題を学ぶだけで終わらない”出前授業・講演会を行っています。

総合学習や国際理解教育、人権教育の一環、チームビルディングやリーダーシップトレーニング、NGO/NPOの理解など、様々なシーンでお役立てください!

 

詳細・ご依頼はこちらから

→ http://www.ftcj.com/get-educated/class_workshop.html

 

 

 


拓殖大学で出前授業を実施しました!

みなさんこんばんは!フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの福井です。

 

2018年12月03日、拓殖大学で出前授業を実施しました。

 

私は拓殖大学の卒業生で学生さんの前で出前授業する事がとても考え深く素晴らしい経験になりました。

 

 

 

今回の出前授業の内容は2限目がNGOの取り組みや、働き方、フリー・ザ・チルドレンの団体説明のお話し、3限目は私が大学生時代にインド学校建設プロジェクトを活動していた話しや、私の人生観について話しました。

 

始めて一人で沢山の学生さんの前で話すのでとても緊張しましたが、皆さんが真剣にお話しを聞いてくれてとても嬉しかったです。

 

授業の最後には沢山の方が質問してくれました。お金の話しや、なんで一般企業じゃなくてNPOで働いているのか等、鋭い質問を頂きました。

 

授業が終わった後にもっと話を聞きたいと熱い思いを持った学生さんとお話しすることが出来てとても素晴らしい経験になりました。

 

こんな素晴らしい機会を与えてくれた赤石先生本当にありがとうございました。

 

 

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、

”国内外の社会問題を学ぶだけで終わらない”出前授業・講演会を行っています。

総合学習や国際理解教育、人権教育の一環、チームビルディングやリーダーシップトレーニング、NGO/NPOの理解など、様々なシーンでお役立てください!

 

詳細・ご依頼はこちらから

→ http://www.ftcj.com/get-educated/class_workshop.html

 


バリアフリーな社会を創ろう!

WE(フリー・ザ・チルドレン)は、若きチェンジメーカーが障害のある人や共生社会への理解を含めることを目指したワークショップを、カナダのオンタリオ州政府と共催しています!(清田)

https://www.we.org/stories/creating-an-accessible-ontario/

 


WEグローバル・ラーニング・センターの一室にある席に座りながら、11歳のヴェロニカ・カンスンズは机に置かれた白紙の紙を眺めていました。

カラーマーカーで覆われた机から、ヴェロニカと同じMcMurrich Junior Public Schoolの生徒たちが、お気に入りの色のマーカーを選んでいきます。

 

5年生と6年生が混ざっているこのグループは、McMurrich’s WE Schools Clubの部員たちです。

彼らはいま、自分の心の器の大きさを絵で表現しようとしています。これは、WEとオンタリオ州の高齢者・バリアフリー省が共催しているワークショップのフィナーレを飾る最終課題です。

このアクティビティーの狙いは、ヴェロニカや他の部員の芸術性の高さをアピールすることではありません。ここでアピールするべきなのは、彼らの共感力の豊かさなのです。

 

15回に渡って構成されているこのワークショップは、小学校高学年・中高生を対象としています。

オンタリオ州でのバリアフリーについての理解を深め、共生社会を実現するための知識や技能を身につくことを目的としています。

 

ヴェロニカは近くにあったマーカーを掴み、作業に取りかかりました。

 

このワークショップはまず、「言葉」について考えることから始まりました。

ここで考える言葉の中には、普段は使うことを控えるような言葉をあえて含んでいます。

「目が不自由な人」「耳が聞こえにくい人」「のろま」などです。これらの言葉を、「人を傷つけてしまう」か「許容範囲」かどちらかどちらのカテゴリーに当たるかを考えながら分類していきます。

こうすることで、障害についての議論などを、当事者の人たちの尊厳や人権を守りながら進めていくことの大切さを学んでいくのです。

 

(訳注:本段落には、現代の日本社会では不適切とされている表現が含まれていますが、原文の内容や意図を考慮し、あえてそのような表現を使用しています。訳者・及び当団体が不適切表現を肯定しているという意図は一切ございませんので、ご理解頂けますと幸いです。)

 

その次に行ったのが、バリアフリーに関連する法律の年表作りです。

「障害があるオンタリオ州民のためのバリアフリー法」などを、年表の中で制定された年にマッチングしていくアクティビティーを行うことで、カナダや世界のバリアフリーの歴史を学びます。

ヴェロニカは、「障害がある人たちにも他の人たちと同じように権利がある」という当たり前のことを明確にした「障害者の権利に関する宣言」が、1975年の国連総会という、比較的最近の時期に採択された宣言だったということを知ってとても驚きました。


誰も取り残さないデザインを考える

 

 

ワークショップのトリを飾るのが、「インクルーシブ・デザイン・チャレンジ」です。共生社会の理念を体現した商品やサービスを考え、発表し合います。

つまり、身心の障害の有無や、性別、言語、年齢の違いに関わらず、多くの人が使えるモノを考え、発表し合うのです。身近な例でいえば、自動ドアや、公共交通機関の音声アナウンスもインクルーシブ・デザインに当たります。

 

このチャレンジでは、生徒たちにシナリオが与えられます。そのシナリオは、障害がある人たちが直面する困難を提示したモノです。

生徒たちは、それぞれのシナリオで提示された問題に対して「独創的な解決策」を考えます。

 

ヴェロニカたちのグループの課題となったシナリオは、「両手を負傷した若者の『日記を書きたい』という願いを叶えるために何ができるか?」というモノでした。

ヴェロニカたちはどのような解決策を思いついたのでしょうか?それは「録音機能のあるマイク付きのヘッドフォンでスピーチを録音して、その内容をデータ変換して、そのデータをロボットアームにインプットして、ロボットアームで日記を書く」というモノでした。

「発明家になった気分で、誰かの人生を変えるデザインを考えることはとても面白かったです!」ヴェロニカは語ります。

 

他のグループは「この男の子は学校のダンスパーティーに出たいのだけれど、自閉症を抱えていて大きい音に敏感なので、ダンスパーティーに参加するのが難しい。この男の子のために何ができるか?」というシナリオでした。

このグループが考えたのが、「音をスピーカーで流さないディスコ」でした。「ダンスをする人に、音量調節を自由にできるヘッドフォンを渡すやり方にする方が、スピーカーで音楽を流すよりも男の子にとっては楽なのでは?」という意見から生まれたアイディアでした。

他のグループは、算数を学ぶのに苦労している弱視の2年生に対しての解決策を考えました。

グループの提案は、それぞれの数や符号を表すブロックを創って、手で触って勉強できるようにするというモノでした。点字と似たようなモノですね。

 

生徒たちは、この社会で暮らすひとたちみんなが、能力の差異に関わらず平等に生きているということを感じられる社会にするために、人が生活する場をバリアフリーにしていくことの重要性を学びました。

ヴェロニカは、将来的にはトロントの公共交通機関全てが、車いすや他の移動支援機器で利用できる未来がくることを望んでいます。

 

WEでモチベ―ショナル・スピーカーとファシリテーターをしているトーマス・ホイヤー・ウッドは、今回のワークショップの担当者のひとりでした。

 

「他のグループの生徒たちが、自閉症を担当していたグループの生徒たちと一緒に協力しながらアイディアを出し合っていた場面を見られたのは嬉しかったです。アイディアや考え方を話していくなかで、問題意識や共感力が育まれていったのでしょうね。」

 

日々の暮らしのなかのバリアフリー

 

 

 

今回のワークショップは、教師にとってもためになる内容だったようです。

 

McMurrichのWE Schools Clubの顧問を務めているカムーラ・ラームバランは、今回のワークショップで学んだことを今後の自身の授業でどのように活かそうかと考えていました。

国語の授業で、「言葉」について考える機会を設けることや、理科の授業で、インクルーシブ・デザイン・チャレンジで考えたデザインを簡素化した用具を創ることなどを考えています。

 

「ワークショップは、日々の暮らしのなかのバリアフリーについて考える良い機会でした。」カムーラは語ります。

「ファシリテーターが小学校高学年生にも分かりやすいように説明をしていたのが好印象でした。アットホームな環境の中で、様々な実践活動を通じて、生徒たちはたくさんのことを学んだと思います。」

 

スケッチを終えた若きチェンジメーカーたちは、ワークショップを終えた後にできることについて話し合いました。

ある生徒は、障害がある人たちにも居心地が良い社会をつくるためにできることをしたいと話していました。

他の生徒は、「当事者の人を傷つけてしまうような言葉や、差別的な言葉を使っている人がいたら注意したい」と話していました。

ヴェロニカは、「バリアフリーな暮らしの場を創るために、今回のワークショップで学んだことを家族や友達に伝えて、みんなそれぞれにできることがあると知ってもらいたい」と話していました。

 

生徒たちが話し合いながら描いた絵や出したアイディアは、未来のバリアフリーな社会の青写真となるでしょう。

 

(原文記事執筆:ゾーイ・デマルコ)

 

 

 

 


1/5 (土) Weunion Day2019-同窓会イベント-を開催!

Weunion Day!

 

フリーザチルドレンのプログラム参加者のReunion(同窓会)イベント初開催!

 

1999年からフリー・ザ・チルドレン・ジャパンが活動を開始して以来、沢山のメンバーがスタディーツアーやキャンプに参加をしてきました。そこで2019年1月、プログラム参加者を対象としたWE(私たち)のためのReunion(同窓会)イベントWeunion Dayを開催します!

 

プログラムを超えた仲間と出会い、今一度、自分に“今できること”を見つけてみませんか?

プログラム参加後に挑戦したかったアクションに取り組めなかった人も大歓迎です。

久しぶりにお会いできるのをスタッフ一同楽しみにしています!

 

プログラムを超えた仲間と出会い、今一度、自分に“今できること”を見つけてみませんか?

 

●出欠登録・申し込み

https://ws.formzu.net/fgen/S50357105/

 

●日時

2019年1月5日(土) 13:00-18:00 (受付12:30)

 

●参加費

無料

 

●目的

・スタッフや仲間と再会しよう!

・思い出そう、私のアクション!

・見つけよう、“今”私にできること!

 

●プログラム

・オープニング

・アイスブレイキングアクティビティ

・参加者によるスピーチ(テーマ:My “Me to We” Story)

・社会問題ワークショップ

・アクションプランニングワークショップ

・お知らせ

 −2019年春フィリピンスタディーツアー

 −2019年テイク・アクション・キャンプ

・クロージング 

・交流会

 

●対象者

これまでにフリー・ザ・チルドレン・ジャパンが開催した、キャンプおよびスタディーツアーの参加者、ファシリテーター、インターン、ボランティア、活動していたメンバー

 

【日本開催】

・夏キャンプ

・テイク・アクション・アカデミー・ジャパン

・テイク・アクション・キャンプ・ジャパン

 

【カナダ開催】

・テイク・アクション・アカデミー・カナダ

・テイク・アクション・キャンプ・カナダ

 

【スタディーツアー】

・フィリピンスタディーツアー

・インドスタディーツアー

・モンゴルスタディーツアー

 

 

●場所

EF Tokyo  (渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー27階)

渋谷駅 2 階連絡通路または15 番出口よりヒカリエ2 階を経由し、国道246号にある歩道橋からお越しいただくと便利です。

●出欠登録・申し込み

https://ws.formzu.net/fgen/S50357105/

 


【活動報告】相模原市立相原中学校の物資支援活動

”フリー・ザ・チルドレン in 相原” の皆さんが、学校で集めた石鹸や歯ブラシ、アメニティグッズを事務局に持ってきてくれました。

 

 

相原中学校では、2016年に初めて出前授業をフリー・ザ・チルドレン・ジャパンが担当し、全校生徒の皆さんに、世界の子ども達の生活や今自分に出来るアクションについてお話しました。

その際に1年生だった生徒さんが、活動に共感し、先生に相談し全校集会などで校内に呼びかけ、活動を開始しました。

 

学校のウェブサイトでも、その様子が掲載されています。

2学期終業式に呼びかけ

回収活動

 

校内で配布した、支援を呼びかける手書きのチラシ

 

ご支援いただいた物資は、2017年春・2018春のスタディーツアーでフィリピンに持っていきました。今回集めていただいた物資も2019年春(2・3月)にフィリピンに持っていきます!

2017年スタディーツアー報告

2018年スタディーツアー報告

 

2016年に1年生だったメンバーも、もうすぐ卒業が近づく3年生となり、この活動を学校で続けてくれる新しいメンバーが欲しいと、10月に校内テレビ放送を使いメンバーの募集を行ったそうです。そして、活動に興味を持ってくれた1・2年生がグループに参加し、新制メンバーで事務局に来てくれました。

 

リーダーの生徒さんから、一言もらいました。

 

「最初は物資が集まるか不安でしたが、私たちの思いが学校のみなさんに届き、沢山協力してくれたことがとても嬉しかったです。️私たち、みなさんの思いが世界の貧困の子供たちに届いて欲しいです。」

 

相原中学校のみなさん、ありがとうございます!

 

 

これを読んでいる方には、学校で何かアクションを起こしたい!でも、どうやって仲間を集めたら良いんだろう?と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。全校集会や校内放送、チラシ作りなど、ぜひ参考にしてみてください。

 

また、学校では募金活動などお金が関わるものは実施が出来ない、という校則があるところもあると思います。

そんな場合は、これからの季節、ぜひ書き損じはがき集めを行ってみてはいかがでしょうか?

 

書き損じはがきとは、住所や名前を書き間違えたり、たくさん印刷しすぎて余った年賀状、古くて使えないなどの理由でポストに投函されていない未使用の官製はがきのことです。

 

これから年賀状作り。1年で一番家庭に書き損じはがきが出る季節です。

いまから学校に呼びかけて、年明け3学期の始まりにぜひ回収を実施しましょう!

 

集まったはがきは、事務局まで送っていただくと、こちらで換金を行い、

それぞれご希望の国やプロジェクトへの寄付として受け取らせていただきます。

 

 

書き損じはがき回収について詳細はこちら↓

http://www.ftcj.com/get-involved/goods/postcard.html

 

LET'S TAKE ACTION!

 

 

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みなさんからの活動報告もお待ちしています!


↓↓活動報告はこちらから↓↓

http://ws.formzu.net/fgen/S63863727/

 

 


【ボランティア募集】12/24@大阪ワン・ワールド・フェスティバル for Youth〜高校生のための国際交流・国際協力EXPO 2018〜

ワン・ワールド・フェスティバル for Youth〜高校生のための国際交流・国際協力EXPO 2018〜

12/24(月)@大阪に今年も出展します!ボランティア募集中!

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今日さまざまな視点から取り組まれている「国際協力・交流」という分野。

問題を知るだけでなく、解決に向けて何かアクションを起こしたいという若者が今増えています。

そんな方のための「最初の一歩」となる高校生を中心としたフェスティバルです。

 

 

 

●ボランティア募集●

当日、フリーザチルドレンのブースで団体紹介を一緒にしてくれるボランティアメンバーを募集します。

活動が初めてでも大丈夫。スタッフがサポートします!

 

(申込方法)

メールにてinfo@ftcj.comへ件名を「ワンフェスユースボランティア希望」として

名前と学校名、参加可能時間をお送りください。

 

 

●ワン・ワールド・フェスティバル for Youth 概要●

開催日:2018年12月24日 月曜日・祝日(10:00〜16:00)

開催場所:大阪YMCA (大阪市西区土佐堀1-5-6)

参加費:無料

http://owf-youth.com/index.html

 


【コラム】 希望無き人々に希望を

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンのパートナー団体であり、フィリピンで活動を行うプレダ基金の運営を行っている、シェイ・カレン神父が執筆したコラムをご紹介します。
https://www.preda.org/fr-shays-articles/bringing-hope-to-the-hopeless/

 

今アイルランドで新作の映画『Black ’47』が上映されています。

これは1847年、アイルランドがイギリスの占領下にあった時代の話です。

当時、主食であったジャガイモは菌に侵され、土の中で腐ってしまったのです。大規模な飢きんがアイルランドの貧しい人々を襲ったのです。およそ100万人のアイルランド人が餓死し、100万人がアメリカに移住し、そして建国を支えました。

 

映画は1人のアイルランド人男性の話です。彼はアフガニスタンでの戦闘の後、イギリス軍から脱走し、アイルランドへ戻りました。そこで家族のほとんどが死んだことを知ります。イギリス人の大家に追い出され、餓死し、あるいは凍てつく寒さで凍死しました。さらなる立ち退きから親族を守ろうとしますが、この男性は逮捕、投獄されてしまうのです。

 

彼は脱獄し、正義を求め復讐に走ります。

復讐のターゲットは迫害者であり、人々が餓死している最中に何トンもの食物や穀物をイギリスへ輸出していた者たちです。完全なる貧困に陥り、奪い取られた土地や家屋敷で奴隷として無給の労働を強制されたアイルランド人たちは、常に空腹の状態で暮らしていました。

 

この映画は過去の世界を映し出していますが、まるで、今の時代のイエメンの貧しい人々やミャンマーの民族浄化に苦しむヒンギャの人々、エリトリアやシリア出身の難民、ミンダナオ島のルマド人を見ているようです。

彼らのいる場所では、正義や平和、思いやり、自由そして尊厳は奪われ、否定されています。

正義や平和、思いやり、自由、尊厳というものは、我々が当たり前に思っている理想であり価値観であると同時に、なくては生きていけないものなのかもしれません。

 

迫害され、空腹で、餓死寸前の人々が日々苦しんでいる貧困に、「果たして自分たちなら耐えられるのだろうか?」

私たちは今このような文章を読みながらも、そんなことを真剣に考えることはまずないでしょう。

 

しかしながら何百万もの人々が、私たちには想像もつかない苦悩と迫害に苦しんでいるのです。アイルランドの「じゃがいも飢きん」の時代に起きた残酷な行為とアイルランド人の苦悩を描写しているこの映画によって、何百万もの人々が、今日、何に苦しんでいるのかを理解することができます。

飢えに苦しむ人々や見捨てられた人々、不当に投獄されている人々や障がい者、虐待を受けている人々に対する気遣いや思いいやりの中にある価値、そして彼らのために正義と自由を求める愛は、人間が存在する目的や意味を与えてくれる究極の目標です。実行しなければ、得ることはできません。

 

排除と搾取、そしてどのような方法であろうとあらゆる形の奴隷制度は、真の意味において我々が人間らしく存在するために必要なものを奪います。

つまりそれは、自ら考え行う自由な選択です。我々を他のあらゆる生物と区別するこの類稀な特性が奪われ、取り上げられたとき、我々人間の尊厳はないがしろにされ、権利は否定され、人間以下の存在として扱われるようになるのです。
 
だからこそ人身取引業者によって強いられる監禁や虐待は、人間性に計り知れない負の影響を与えます。

何千人もの子どもたちや若者は今も奴隷状態に置かれています。彼らの自尊心は奪われ、生きようとする意志は弱められます。

 

自殺に走る子どもも多いです。

貧困や空腹、強制労働に縛られ、選択の自由もなく、自由意志を行使し、自分自身のためにどこで、どのように生きて行くかを決める自由もなく、ぎりぎりの状態で生きています。

そのような状況下で、人々は大きな苦しみや苦痛を強いられることになるのです。

そうした何千人もの子どもや若者を救うために善意の人々が行動を起こせば、彼らが抱えるそのような苦しみを終わらせることができます。

 

12歳と14歳の姉妹JessaとJadeは両親に捨てられ、心ない遠い親戚に預けられました。

人身取引業者は2人を食べ物やお菓子、小遣いで誘い出しました。姉妹は外国人と部屋で「遊ぶ」ことを強制されました。

この男はアンヘレス市などに長期滞在していたセックスツーリストです。子どもたちに対する性的虐待の疑いがかかっていました。

 

子どもたちのことを心配した近所の住民が状況を知り、すぐにプレダのソーシャルワーカーに通報しました。

2人は救出され、性的虐待を受けた女の子たちを安全に保護しているプレダホームへやってきました。姉妹は回復し、今は安心して幸せに生活しています。

そして自分たちの身に起きたことを話すことができるようになりました。彼女たちは自らの意思で虐待者を告訴することを選び、男は裁判所での尋問に答えなければならない状況にあります。

すべての人々に子どもたちを救い、守ろうとするこのような思いがあれば、世界はもっと幸せで、良いものだったはずです。

 

何十万もの若い女性たちが、その多くがフィリピン人ですが、奴隷状態に置かれ、商業的な性的搾取を受けています。

借金の罠にはめられ、そして暴力を振るわれ、性的に虐待されることに対する恐怖と脅しによって生きる力を失っていくのです。多くの場合性産業で、若い女の子たちは無給で、自由のない状態で働かされているというのが今日の奴隷制度です。

フィリピン当局はこれを容認しているのです。

 

ヨーロッパや北米では、様々な職種の中にこうした女性たちを見ます。美容院やネイルサロン、マッサージ店、売春宿などです。

もし言うことを聞かなかったり仕事をしなかったりしたら、人身取引業者たちは自分たちの家族に危害を加えるかもしれません。彼女たちはそうした恐怖と脅迫の中で生きているのです。

 

人間を奴隷にするための人身取引は、多くの国々で見て見ぬ振りをされるか、軽く扱われることが多いです。

アイルランドとイギリスの新たな法律は、人身取引の被害にあった人々を支えの必要な被害者として対応し、法的支援を提供することを関係機関に求めています。

何千ものさらなる被害者を救出するためにも、やるべきことはまだまだあります。

 

2,000万人もの人々が来る日も来る日も、無給の強制労働を目的に取引され、長期間苦しめられているのです。

逃げ出す者もいれば亡くなる者もいます。救出され自由の身となる者もいます。同じ人間を奴隷にし、自由な選択も自由もない状態で彼らを搾取することで生み出される富への欲望は、人生を破滅させます。

 

こうした状況には気が滅入りますが、子どもや若者を人身取引業者の手から救出し、そのような業者たちを裁判にかけるための動をしている善意の人々やボランティア、関係組織、NGO、真面目な捜査官が世界中に何千人もいることは知るに値することです。


プレダ基金は2018年だけでも、児童虐待者と人身取引業者に対して13件の有罪判決を勝ち取りました。多くの子どもたちが救出され、教育と治療を受けることのできる健康的で、有意義な生活を取り戻しています。

そして、人身取引業者や虐待者に対する訴訟を起こせるまでになっています。

 

ですが、私たちに救い出してもらうことを待っている子どもたちがさらに大勢存在します。

だからこそ関心を持って、この記事を紹介したり、ボランティア活動に参加したり、プレダ基金に寄付をするなどして、自分たちにできることをしてほしいと思います。

 

(訳者: Mikikoさん)

 

カレン神父とプレダ基金の子どもたち

 

 


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