安全な学校で学びたい!:エチオピアのwash Kolati村に新しい校舎ができるまで

 毎年発生する洪水で、学校が水に流される事態が毎年起きていたエチオピアのAwash Kolati村。

この村に新たな校舎ができるまでの足跡を辿りました。(清田)
https://www.we.org/stories/new-school-inauguration-ethiopia/

 

 

2013年、25歳のMustepha Birkaが、Awash Kolati小学校に校長として異動すると初めて聞かされた時、彼は、この新しいポストに就かずに、教師としての職を辞そうと考えていました。
 

「ここでの職を受ける以前に、みんながこの学校での問題について話しているのを耳にしたことがあったので、こっそりここに来て、実情を調べてみたのです。」
その学校は、中央エチオピアの高地に広がる農村部の農場地帯のど真ん中に位置し、周囲をそびえ立つ山々に囲まれた浅い谷間にありました。この地域は、冷涼な気候と降雨に恵まれ、ほとんどの住民が従事しているコーヒー栽培にとって理想的な地域となっています。

しかし、毎年、6月〜8月にかけての夏の間の降雨は、強風や洪水をもたらし、流れ下る通り道にあるあらゆるものを押し流してしまいます。
 

教室は、こういった大洪水の被害を最も大きく受けていました。

村びとの手によって、木と泥煉瓦で建てられた教場は、いつも修理を必要とする状態にありました。

村びとは、きりのない再建を持続するのに苦しんでいました。

新築の教室で、元気に手を挙げる子どもたち

 

ある日の午後、45歳の農家婦人、Jembere Bekeleが、下校する二人の子どもを迎えに車でやってきた時、鉄砲水が、うなりをあげて山から下ってきて、彼女のまさに目の前で、1教室が消え失せました。

幸いにも、その教室には誰もいませんでした。しかし、そのわずか30分ほど前には、子どもたちがいたのです。
 

子どもたちは、その鉄砲水に巻き込まれたかもしれません。彼女はそれを思い出して、間一髪だったと、いまだに身震いします。
この一部始終を知って、Birkaは、最初は校長の職を断りました。

しかし、彼の上司は、強く勧め、また、若手教師として、彼に選択の余地はありませんでした。

そこで、彼は、このポストを受けて、この学校の状態を改善することを希望しました。

もっとも、それは、授業に不快感を覚えるような教室のことだけではありませんでした。彼は、黒板、机、いすといったものを含め、恒常的な学用品の不足を記憶に留めています。生徒たちは、暗くて風通しの悪い教室内の汚れた床に座って授業を受けています。洪水がやってくるような雨期には、戸外の木の下に座ることもあります。
 

そんな環境は、彼にとって重荷でした。

Birkaは、彼の赴任から1年後に教員研修生として学校にやってきた、後に妻となる女性と出会うことになるのでしたが、それでも、当時は、別の学校への異動を希望し続けました。

は、周りの職員に自分のイライラをぶつけてしまったことを認めています。
 

旧教室と新教室の比較

 

Birkaは、[端の方がネズミにかじられた学校登録台帳の該当ページのしわを伸ばしながら、私は、よく教員たちに手紙を送りつけ、彼らが何かミスをしたら、いつでも彼らの給料をカットしていました]と、話します。
 

2年間、Birkaはその学校を運営し、村びとが教室を2度にわたって再建するのを目の当たりにしました。

それは、一見、無駄な繰り返しにみえました。

しかし、2015年、学校のPTAメンバーであったZeweditu Alemuが、近くのある村を訪れ、その村に新しく建設された学校に注目しました。そ

の学校は、教室、図書室、男女別トイレ、生徒たちと集落に飲み水を供給する給水所などを、すべて備えていました。
 

私は、ここに建設されたような学校を見るのが夢でしたと、Alemuは言います。

彼女は、それが、エチオピア国内でのWE(フリー・ザ・チルドレン)のパートナー、イマジンワンデイによって建てられたと言うことを知りました。

この団体は、地域の複数の集落と連携して、学校施設の改善のために活動し、生徒たちが学校に就学し、通い続けたいという気持ちになることを目指しています。

彼女たちPTAは、すぐにイマジンワンデイに連絡を取り、支援を求めました。
 

「私たちは、毎年の再建に煩わされていました。私たちは、1度建てたら永続する恒久的な教室を建てたいと思いました」と、Bekeleは、話します。
農家婦人のBekele自身、読み書きはできませんが、環境や男女にかかわらず、子どもたちのすべてが学校に行くように主張し続ける、数少ない親の一人です。彼女の教育へのこだわりは、よく知られているところです。

 

 

PTAや校長、村の女性団体、行政、村のモスクのイマームなど、多くの人が新校舎の建設に尽力した

 

彼女は、富裕なコーヒー農家に生まれましたが、両親は、娘の教育には何の価値もないと信じていました。

彼女は13歳で結婚しましたが、夫は、彼女が学校へ行きたいというと、いつも暴力をふるう男でした。

ある夜、近くの公立学校の授業に出るという夫に反対すると、夫は、彼女をひどく殴りつけ、そのため、彼女の右太ももに、一生消えない傷が残りました。結局、彼女は、夫の元を去りました。

しかし、読み書きを習うことはありませんでした。彼女は、8人の子どもたちが、自分と同じ運命に苦しめられないようにしようと心に決めているのです。
 

[私が、こんな惨めな状態でいる理由は、自分が教育を受けなかったからです。私は、子どもたちが、読み書きできないという私と同じ人生を歩んでほしくないと思っています。無教育は、みんなを暗闇に押し込めるようなものです]と、彼女は、言います。
 

Awash Kolati村の多くの親は、子どもたちを、危険な状況にある学校におくリスクより、家庭に留めておく方を選びました。

これが、生徒たちの間での不登校や中退率の高い原因となっていました。学校は、新入生や講師を引き留めておくのにも苦労していました。
 

新しい学校建設に着手するには、その前に、村自体を教育しなければなりませんでした。

農家婦人のBekeleは、教育の力について他の親や村のリーダーを納得させるため、特別委員会に加わるよう誘われました。その後、イマジンワンデイが、学校のスタッフにもめ事の解決、目標設定、指導方法の向上といった大事な生活スキルやリーダーシップスキルの研修を始めたのです。

 

新築の教室は学用品もたくさん!

 

2016年6月、現地の教育局とイマジンワンデイは、村の受け入れ体勢ができたと判断し、Awash Kolati村の小学校が、修復の優先順位トップになりました。

しかし、悪いことに、もう一つの大きな障害が、文字通り、進路を妨害していました。

つまり、村までの有効な道がなく、新しい学校用の建設資材を配送する方法が無かったのです。
 

そこで、その後の6ヶ月にわたって、Bekele他、村のリーダーたちは、村に至る新しい道路建設に役立つ資金集めと作業員の確保に動きました。

また、彼らは、教育への献身のしるしとして、学校建設費用の20%を負担することにも同意しました。残りの資金は、寄付で賄うことにしました。
 

農家は、寄付金に当てるため、保管していた種を収穫前に売りました。

モスクの金曜礼拝中に、イマームたちは、信徒を勧誘し、可能な限りの貢献を求めました。

BekeleやAlemuのような傑出した女性たちは、個人的なつてを頼って、人々に寄付してくれるよう説得しました。余裕のない人たちに代わって寄付するために、自分たちの貯蓄に手をつけることさえしました。
 

村びとたちは、長年の夢であった学校を現実のものにするに足る資金を、いったいどうやって集めようかかと当惑したことが、一度ならずありました。

士気を維持するために、委員会を動員して、荒れた状態の教室を視察するツアーを催しました。
 

その際、Bekeleは、永続的な解決のためにまとまった資金を提供するのがいいか、毎年、元の学校を建て直し続けるだけで、私たちの子どもをそんな非効率な環境で学ばせ続けるのがいいのかと、参加者に問いました。

彼女の作戦は、大成功でした。

 

多くの人に祝福された新校舎の完成

 

 

2年後の2018年11月に、8つの教室、男女別に分かれた8室のたて穴式トイレ、図書室、運動場、給水所が、Awash Kolati小学校にできました。その晩、近隣の村々から数百人の人々が、不意に学校を訪れ、お祝いに熱狂しました。Bekeleは、一番下の息子を連れて、教室をゆっくりと歩いて見て回りました。彼女は、幸福感で輝いていました。
 

「私は、いつか、崩れ落ちた古い校舎で自分の子供たちが死んでしまうかもしれないと、いつも心配していました。今や、私の一番の心配は無くなりました。もし明日、私が死んでも、悔いはありません。この学校の完成を見ることができたのですからと、彼女は言います。
 

校長のBirkaにとって、Awash Kolati小学校の校長としての職を受ける決心をしたことは、よい結果を生み続けています。
 

私は、この学校の建設を自分の遺産にすると決めました。それが、私が、まだここに留まる理由です。私は、これからのこの学校の教師と生徒にとても大きな光、大いなる運命を見てとります」と、めったに見せないないほほえみで口元をほころばせながら、Birkaは、話してくれます。

 

(原文記事執筆 シネロ・オンワル 翻訳:翻訳チーム 山下正隆 文責:清田健介)

 


リンクから教室へと広がる変革の輪

 WE(フリー・ザチルドレン)がカナダで展開しているWE Schoolsでは、多くの学校で社会を変えるチェンジメーカーを育てる授業を行っています。

今回はある二人の先生のストーリーをご紹介します。(清田)

https://www.we.org/stories/british-colombia-teachers-united-by-hockey-we-schools/

 


 

すべては、は教職員間で毎週行われるホッケーの試合後の、談笑から始まりました。
 

その場面はお馴染みの光景で、ブリティッシュコロンビア州のカリブー学区中から来た先生と校長先生たちが、ロッカールームでスケート靴の紐を緩めながらおしゃべりしていました。

冗談を言い合っていましたが、そのうちマイク・ウィルソンが議論の音頭をとって仕事の話になりました。
 
ウィルソンはレイクシ中学校のコラムニッツァキャンパスの先生で、深い感銘を与えることでいつも評判になっていました。

その週は、彼の生徒たちが主導していた最新のWE Schoolsのキャンペーン、彼らの行動が地域に与えるであろうインパクトについての話でした。
 
新米教師のケビン・マクレナンにとって、ウィルソンの話は啓示のようなものでした。「耳をそばだてましたよ」と彼は思い返します。

マクレナンはちょうどマイル108小学校で自分のクラスを持ち始めたばかりだったので、WE Schools のプログラムがどうやって生徒達に変化を起こすよう奮い立たせたのか、ウィルソンが話しているのを人一倍熱心に聞いていました。

「私はウィルソン先生が話すのを聞いて、『やるべきなのはこれだ!』と思いました。」
 
まもなく、ウィルソンはWEついてマクレナンの相談相手となりました。

彼らは社会運動について何時間も語り、生徒たちを巻き込むためのアイディアを共有し、共同計画を考え出しました。マクレナンは「私は夢中になりました。その考え方がとても気に入りました。」と回想します。
 
WEのムーブメントが火を付けた情熱は、ウィルソンにとっては新しいものではありませんでした。

実は、ウィルソン自身も、 自身の勤務校で生徒と教員が前向きな気持ちになれるような取り組みを探していたときに、WEに巡り合ったのです。
 
ブリティッシュコロンビア州で最後に起こった教員ストライキの後、彼の学校には暗い雰囲気が漂っていました。

WEスクールをレイクシティ中学校へ導入することは学校を前向きな空気で満たし、みんなに使命感を与えました。

ウィルソンは「学校のモラルの意識が向上しました。」と断言します。
 

 


変化は徐々に起こり始めました。まず、新しく作られたWEクラブの10人の生徒たちから始まりました。

クラブが与えた最初のインパクトは、防災用品を先生にプレゼントするという親切な行為でした。

「私たちは『もしも良かったら、ビー玉をいくらかどうぞ』というメモと共に、カード、防災用品のほかに、チョコレートバーとたくさんのビー玉を配布しました」とウィルソンは嬉しそうに思い返します。
 
今日では50人以上の生徒たちがクラブに所属し、部員数と同様にその影響も、急激に大きくなりました。

こころの健康、飢餓や環境問題を含む課題に取り組んでいる生徒たちが主導して、毎月新たなキャンペーンが行われています。
 
WEスクールをレイクシティ中学校のコラムニッツァキャンパスに持ち込んだ人間として、ウィルソンはクラブの人気には驚きません。

彼の見方によると、その魅力は元から備わっていたものなのです。

「この活動は参加しやすいです。人間は他者を助けたいという想いを本能的に持っているのだと思います。だから子どもたちも飛びつくのでしょう。」
 
同じことは教育者についても言えます。つまり、ウィルソンが自分のホッケーチームの先生たちをもっと多くWE Schools programに入会させても不思議はないのです。

「ホッケーリンクはいつも、先生と校長先生たちがまとまって話すのに格好の場所です」と彼は言い、自信満々にこう付け加えます。「私たちのチェンジメーカーチームは毎シーズン成長しています。」
 


彼がマクレナンとの初期の関係を思い出すと、「試合の前後、また試合中でさえもベンチに座って話したことで、私たち二人は生徒たちへの考えと目標を共有してきたことに気づけました」と言います。

それ以来、彼らはこれらの社会問題に一緒に取り組んできました。
 
同僚たちと氷の上にいると、ウィルソンはチームワークがもたらした影響を思い出します。
小さなリーグのコーチとしての13年間、スポーツは彼にリーダーシップと共通の目標に向かって一緒に取り組む意義を教えてきました。

「それは先生としての自分を形作るのに役立ちました」と彼は氷の上での20年を振り返って言います。

「チームの一員であるとき、『ME to WE』という哲学はとても重要です。私たちは、個々人としてよりも集合体としての方が強いのです。私はこの哲学を自分のクラスや学校にも当てはめようとしています。」
 
ウィルソンとマクレナンは今学期も教室で(そしてリンクで)、社会をよりよくするための活動に取り組んでいます。

二人の先生たちの勤務校が共同で取り組むプロジェクトもあります。例えば、開発途上国教育のために資金を集めることはもちろん、先住民の人たちが抱える問題についての啓発活動、貧困やホームレス状態の人たちへの支援取り組むことなどです。
 
マクレナンはWEのルーキーで、ウィルソンは年季の入ったベテランです。カナダ中の先生たちと同様、二人は生徒たちがWEのムーブメントに加わるよう奮闘してきました。そしてそれはすべて、アイスリンクから始まったのです。

(原文記事執筆: ジェシー・ミンツ 翻訳:翻訳チーム 中根葵  文責:清田健介)
 

 


門出を迎えたケニアの若者が抱く夢

教育は、人の夢や可能性を大きく広げます。
今回ご紹介するのは、高校生活を通じて外科医になる夢を見つけたケニアの若者です。(清田)

 

https://www.we.org/stories/kisaruni-graduation-valedictorian-speech-kenya/

 

 

 


暖かい月曜日の午後、ケニアのナロク郡にあるキサルニ女子学校系列校の校庭で、ミルカ・チェプクルイは心の準備をしていました。

もうすぐ、一緒に卒業する卒業生、先生、親族、寄付者など、大勢の前で卒業式の答辞を述べることになっているのです。ゆったりとしたガウンに黒い帽子をかぶったミルカが開場を横切ると、ガウンが風にはためきます。

頭を高く、マイクを握りしめ、卒業生総代らしからぬミルカが答辞を述べるのです。

 

静まり返った群衆に向かいミルカはこのように始めました。

「キサルニでの日々は、私にとって人生を変える経験でした。ここに来た時、将来に向けて大きな夢は持ってはいるけれど、どうすればいいかわからずオロオロしていた人もいました。けれども、今、自信と達成感にあふれた女性として卒業しようとしています。」

 

その後、緊張のためフラフラしながら、18歳になるこの少女は現実感がないと言いました。

実際、このようなことが現実するとは考えられない状況に彼女はいたのです。

 

ミルカは、ケニアのボメット郡にある小さな町、ソティックで生まれ育ちました。

6人兄弟の5番目で、女の子は2人しかいません。母親のルース・ロノの影響で、本を読むのが好きになりました。

ロノはトウモロコシ農家ですが、小学校を卒業した数少ない女性の一人で、地元の小学校で教師のアルバイトもしていました。ロノはミルカや兄弟たちのためによく本を持ち帰っていました。

 

「『教育をちゃんと受けたから小学校の先生として働けるんだよ』って子どもたちに言ったものです」とロノは言います。

「もっと教育を受けたなら、できることがどれだけ増えるか考えてみて下さい。」ロノは子どもたちに自分よりさらに上を目指してほしかったのです。

 

 

 

これは、ケニアのマサイマラ地区に住む親なら誰もが感じていることです。

ひと世代前には、小学校教育を受けられる人もあまりおらず、そもそもほとんどの人がちゃんとした学校というものに行くことはありませんでした。

もちろん、親ならみな子どもたちに良い教育を受けさせたいと思っています。

問題は、極貧地域で学校を見つけることができないことです。

小学校には、教材や教室が十分にありません。高校も少なく、あったとしても授業料が払えない親が多く、どの子を学校にやるか選ばなければなりません。

家事を担うのが慣習となっている女子は、取り残される傾向にありました。

 

1999年にこの地域でWE Charity(フリー・ザ・チルドレン)が活動するようになってから、小学校と協力して教室を作り、教員を育成し、教材を提供することによって、質の高い初等教育を受ける機会が増えました。

2010年に、WEはナロクにキサルニ女子学校を開校し、女の子が小学校から高校へ行けるチャンスを作りました。

 

その時、ナロク郡の隣接地域にいたミルカは5年生でした。

つまり8年生になって小学校を卒業するために必要となる試験、ケニア初等教育課程修了試験を受けるまで3年を残す頃でした。時期的には早いですが、ミルカはすでに高校に行くことを夢見ていました。しかし、キサルニについてはまだ知りませんでした。

 

ミルカは言います。「学校が大好きでした。見るものすべてに興味がつきず、あらゆるものを学びたかったんです。」

 

 

 

学習意欲は旺盛でしたが、学校を欠席することもありました。

ミルカの両親は、1エーカーの土地から得られる農作物とパートタイム教師としての収入だけで、6人の子供の学費をまかなっていたのです。

 

ケニアの初等教育は無償ですが、それでもなお制服や学用品を買い、受検費の支払いもありました。

また、中等学校は無償ではありません。

ミルカが5年生の時には上の兄弟2人が高校に行っていたので、経済的な重荷はすでに相当なものでした。

世帯収入の多くを兄弟の中等教育費用に割り当てられていたので、ミルカはしばしば試験や学用品の支払いができず学校に通うことができなかったのです。

ロノと夫のジョンは、他の農場でも働いて副収入を得ていましたが、それでも足りませんでした。

欠席した分に追いつくため、ロノは仕事が終わってから子どもたちを教えていました。

 

2014年、ミルカが8年生になるまでに、家族みんなでお金を貯めてなんとかミルカは修了試験を受けることができました。

ミルカは学校でもトップクラスの成績を収めました。学校側はミルカを含めた成績優秀者のためにパーティーを開いてくれました。しかし、ミルカは喜んでばかりはいられませんでした。

 

高校に行く余裕がなかったからです。その頃、ミルカは毎晩のように泣いていたそうです。

 

「試験でも成果を出して、学校に行きたいと思っていたのにいけないなんて、理不尽だと思いました。」

 

友人や親せきに頼むなどして、両親はお金を集めようと何週間も駆けずり回りました。

隣人からキサルニのことを聞いたのはそんな時でした。

 

「希望を持つことさえ怖かった。」とミルカは言います。

「でも、お母さんと一緒に学校へ行き、入学できるかどうか尋ねることにしたのです。」

優秀な成績を収めていたこともあり、ミルカは授業料全額免除の奨学金を得ることができました。

2015年にその奨学金を得た女子はたった44人でした。

 

[キサルニでの日々は、私にとって人生を変える経験でした。]ミルカ・チェプクルイ 卒業生総代

 

 

キサルニの責任者であるジョアン・バサロは、経済が成長、発展していくために最も効果的な方法は女子教育であると信じています。

「教育を受けた女子が、多くの障害を取り払い、貧困と無教育の連鎖を断ち切る鍵となります。」

 

学校に通うことで、女の子たちの夢は更に膨らみます。

 

実際、ミルカは、外科医、それも神経外科医になりたいと思っています。

14歳の時に、ベン・カールソン医師についての記事を読み、医師になることを決めました。

学校の図書館にあった古いリーダーズダイジェスト誌に書かれていたカーソン医師(現在はアメリカの政治家)を目にしたのは、ミルカがキサルニに入学して間もない頃でした。シングルマザーの貧しい家庭に育ったカールソン医師の苦労について読んだことを覚えています。子どもの頃に起こった数々の苦難を乗り越えて、世界的に有名な神経外科医になり、遂にはアメリカの住宅都市開発長官にまで上り詰めた能力に敬服しています。

カールソン医師の話に触発され、ミルカはそれまで以上に努力するようになりました。

 

「まず、毎朝1時間早く起きて予習をし、週末にもっと勉強できる時間をさけるようにしました。」

 

この努力は報われました。ミルカは、高校全国統一試験でB+という成績をとったのです。

この成績なら、十分、政府が全額提供する奨学金で大学に行くことができます。

既に、ケニアにある複数の大学に願書を提出し、そのうちのどこかに今年入学したいと思っています。

高校を卒業するにあたり、ミルカの両親の夢と自己犠牲、彼女の懸命の努力等、すべての経験が目の前の問題に立ち向かう力をくれたと言っています。

 

ミルカは、この地域に女性の神経外科医がいる事など聞いたことがなく、女医第一号になって、女の子だって大きな夢をもてると思わせるような存在になりたいと強く思っています。

 

 

 

ミルカの卒業生総代スピーチ全文:

 

ご来賓のみなさま、先生型、保護者の皆さま、卒業生のみんな、そして在校生のみなさん、こんにちは。

卒業生代表として、わたくしミルカは、今日私たちの卒業を祝福しにここへ来てくださった全ての人に感謝いたします。

 

また、わたくしたちに知識を注ぎ込んでくれた先生方、またキサルニにいる間ずっとサポートしてくれた仲間たちにも感謝したいと思います。

私たちに教育を授けようと支援してくれた両親にも感謝いたします。そして、キサルニに入学して高等教育を受けることを可能にしてくれた出資者、スポンサーの、みなさまに厚く御礼申し上げます。

みなさがいなければ、高校に行けず、今日ここにいるようなエンパワーメントを備えた女性にはなれなかったかもしれません。

 

キサルニでの日々は、人生を変える経験でした。ここに来た時、将来に向けて大きな夢は持ってはいるけれど、どうすればいいかわからずオロオロしていた人もいました。

けれども、今、自信と達成感に溢れた女性として卒業しようとしています。

 

私たちは家族のように共に素晴らしい時間を過ごしてきました。

将来この地域に於ける変革の担い手となれるように、時には互いを刺激し合い、時には知識を共有してきました。

そして今日、私たちは卒業し、この世界において、私たちが変革の担い手になることを約束します。

 

ここにいるみなさんに一番伝えたいことは、どんな困難なことがあろうとも決して夢をあきらめないでということです。

勇気と決意さえあれば夢は叶うからです。ここにいる全員が素晴らしい何かを備えています。

それを見つけさえすれば、内なる可能性を解き放つことができるのです。

 

いま一度、WEの皆さまが私たちの地域に与えて続けていただいているインパクトに感謝いたします。

 

ご清聴ありがとうございました。

 

ミルカ・チェプクルイ
 

2018年12月
 

2018年キサルニ卒業クラス、卒業生総代

 

(原文記事執筆:セディ・コスゲイ 翻訳:翻訳チーム 山田さつき 文責:清田健介)

 

 


十代の活動家が、おとなに伝えたいこと

子どもが、「世界は変えられる」と信じられる社会を創っていくためには、どのようなことが必要なのでしょうか?

十代の活動家のキアラ・ピカオは、おとなの後押しや応援が不可欠だと訴えます。

キアラの寄稿文を今回はご紹介します。(清田)

 

https://www.we.org/stories/five-ways-adults-can-empower-youth-to-change-the-world/


私は、「若者は未来のリーダーではなく、いまのリーダーだ」とおとなが励ましてくれる環境の下で育ちました。

それは、「私だったら世界を変えられる」という想いを育むことができる環境でした。

 

このような環境に育ったため、弱冠11歳にして、私は募金集めのキャンペーン「Climbing Mountains for Girls’ Education」を始めるにようになりました。

文字通り実際に山登りをしつつ、目指す目標は不公平と言う名の山―女の子の教育を受ける権利が保障されていないという山と闘うことでした。私はWE Charity(フリー・ザ・チルドレン)がケニアで支援する2校の女子校のために資金を集めました。

募金活動を通じて、支援に必要なお金が集まるだけでなく、「女の子や女性が教育を受ける権利は人権だ」という意識が広まることを願って活動をしました。

両親や先生、地元のおとなたちが、私がリーダー・活動家になるに必要なスキルを身につけるために力を貸してくれました。

 

若者に世界を変えて欲しいと期待を寄せる人たちに、私は次の5つの重要なステップをお伝えしたいと思います。

おとなのみなさんも行動を起こして下さい。


1.世界の情勢に注目するよう若者に促す

 

世界の情勢は社会的正義への情熱をかき立てることがあります。

私が何かをしたいと思うようになったのは、ニュースでパキスタンのマララ・ユスフザイさんが銃撃されたのを知ったときでした。

彼女が教育の権利を強く訴えたため過激派グループから標的にされていたという事実は私を奮い立たせ、誰もが教育を受ける権利があると訴える活動を始めるきっかけになったのです。

テレビでマララさんの話を見ながら私は衝撃を受け、悲しくなり、世界を変えたいという衝動に駆られたのです。私が社会運動の道を歩み始めた時に極めて重要だったことは、世界の情勢に関心を持っているということでした。それは私の住む世界についての理解や、視野を広げる際に大きく役に立ちました。

おとなは、世界の情勢について関心を持つよう若者を励ましながら、彼らに社会の不公正な問題について触れさせるきっかけを作ることができます。

それが、いまの世界、あるいは未来の世界に、変化を起こすことにつながるかもしれません。

 

2.タブーな話題を無くす

 

初めて人権について興味を持った時、世界の特定の問題について議論することがしばしば避けられていることに気づきました。これらの議論は何となくタブーであったり、物議をかもしそうで、良い悪いとかいう是非を問うことも多く、政治性も絡み、一般に的に議論するのが不適切だと思われがちだからです。

しかし、こういった話題を議論しないことで、おとなは若者がこれらの重要な問題について学び関わる機会を奪っています。

私は家族から、世界のことについての知識を身につけるために、世界のどんな問題でも議論し質問をぶっつけるようにと、常に励まされていました。教育を受ける権利の問題も、その一環でした。それについて両親は、研究して議論を深めなさいと私を励まし、その問題の活動家になる道を切り開いてくれました。

このような後押しが無ければ、女性が教育を受ける権利を訴える活動を私がすることは決してなかったでしょう。

以上のような経験から、若者が世界で起きている問題について触れることのできる機会を持ち、深く勉強することができるようになるために、おとなのみなさんにも努力を求めます。

 

3.勉強だけじゃなくて、生きていくうえで大事なスキルも教える

 

学校では、若者は徹底した労働倫理、組織、自主管理など、職場の中で彼らが使う多くの重要な知識を学びます。

家庭では、料理やモラル、倫理のような実用的なスキルを学びます。でも、リーダーシップ、批判的思考力、自分の意志に従って、ときにはリスクを冒すといったようなことついてはどうでしょう?

私の場合は、常にこのようなことを促してくれた家庭に育ったため、私は自分自身の考えや計画、意見を確立することができました。このおかげで、私はリーダーとして成長し、個人としても自立することができるようになったのです。

WE Charityとのキャンペーの企画は想像以上に簡単になりました。

私はすでにこのようなことをするに必要なスキルを身につけていましたから。

若者がこれらのスキルを伸ばせるようおとなが手助けすることで、若者はチェンジメーカーとして成長していくのです。

 

4.若者が情熱を探究できるようにする

 

教室や家庭での生活はとても忙しいことがありますが、そんななかでも学校や家庭で、柔軟性を持って、若者が抱くその情熱を駆り立て探求できるようにさせることが大切です。

先生が授業の中で、資金集めの一環として、クラスメートと女平等について議論する時間をつくってくださっていなかったら、学校の人たちからの寄付を受けることもなかっただろうし、この基金集めは到底成功とは言えなかったでしょう。

そのうえ、学校で私の情熱を探求する時間と空間を与えられたことによって、私はこの活動を続けるモチベーションと、先生やクラスメートたちからの応援を得ることができました。

若者に自分の情熱を探求し学習できる時間を与えることは、彼らが計画を立てる上で力になるでしょう。

 

5.若者の大志を尊重する
 

私の人生の中で出逢ったおとなは、私の社会変革への情熱や意見、活動家としての私の活動すべてを評価してくれました。両親や先生、家族の友人の支援が私の背中を押す力となり、私は直面する全ての困難を切り抜けることができました。

私があまりにも若く、リーダーとして見られてもいいのだろかと疑問に思い怖くなったり、無力感を味わうことが度々ありましたが、その度に、私はより力強く歩むことができるようになりました。

おとなが、世界をより良い場所にしようとする私の活動を評価してくれていることを、私は知っていましたから。

若者の努力に高い評価を示してくれるおとなたちは若者が自信を持つ上で大変重要であり、「世界を変えるためにまず自分が変わろう」(ガンジーの言葉)と努力し続けたいと思っている若者の励みになることでしょう。

だから私はおとなのみなさんに強く求めます。若者が私たちの住む世界に貢献する姿への評価と、そしてリーダーとしての働きに対する評価を、たとえ一言でも言葉で示してください。

一人のおとなからの小さな励ましが、大きな助けになるのです。

 

私のこれまでの人生の中で、おとなたちが実行してくれたこの5つのステップは、活動家としての歩みの中で私には欠かせないものになってきました。

あなたが親であり、先生、コーチや地域社会に影響力を持っている人であれば、あなたの生活の中でこれら5つのステップを若者のために使って、将来のリーダーを育てるよう力を尽くしてほしいと強く望みます。


キアラ・ピカオの活動を紹介した過去の記事

 

http://ftcj.jugem.jp/?eid=2095

 

(原文記事執筆: キアラ・ピカオ  翻訳:翻訳チーム 松田富久子 文責:清田健介)
 

 

 


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NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン 事務局


2019.4.22「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン」ローンチイベント報告

こんにちは!FTCJインターンの宇山です。

本日は「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン」ローンチイベントの実施報告とその模様がご覧いただけるYouTube動画のお知らせです!

※ローンチとは、「開始」や「立ち上げ」を意味する英語です。

 

皆さん、4/22(月)に子どもの権利条約に関するイベントがあったことはご存知ですか?

 

国連で条約がつくられて30年、日本政府が条約を批准して25年という節目の年である本年を記念して、

NGOが中心になって子どもの権利条約を広げるためのネットワークが結成され、

子どもの権利条約キャンペーンの第一回目となる院内集会がローンチイベントとして行われました!

 

イベントの詳細はこちら!: http://ftcj.jugem.jp/?eid=2119

[イベントにはたくさんの方が参加してくださいました]

 

登壇してくださった方々

・塩崎恭久 衆議院議員(超党派「児童虐待から子どもを守る会」会長)

・大谷美紀子 氏(弁護士、国連子ども権利委員会委員)

・法務省、外務省、文科省の方々

・その他様々な議員・団体の方々

 

[塩崎恭久 衆議院議員]

 

[大谷美紀子 氏]

 

さらにはFTCJメンバーである

坂口くり果さん(中学1年生)

中村有佑さん(中学2年生)

もイベントでスピーチをしました!

 

[坂口くり果さん]

 

[中村有佑さん]

 

なんと!このイベント全ての様子YouTubeで見ることができます!

おかげさまでイベントは約3時間と長丁場でしたが、大変盛り上がりました。

ですが、「3時間は見られない。。。」という方へ

以下にイベントのポイントや流れを書いておきますのでぜひ参考にしてください!

 

0:33:06 [イベント開始] 

0:35:45 [主催者挨拶]: 荒牧重人 氏(子どもの権利条約キャンペーン共同代表)

           - 日本での子どもの権利普及への取り組みの歴史

0:38:20 [開会ご挨拶]: 塩崎恭久 衆議院議員(超党派「児童虐待から子どもを守る会」会長)

     - 2016年の児童福祉法改正について

       - 法改正をして政治がどう行動していけるか

0:46:20 [基調講演]: 大谷美紀子 氏(弁護士、国連子ども権利委員会委員)

           - 子どもの頃の人権教育と子ども参加の大切さ

1:01:37  [FTCJに関わる子どもたちからの提言]

           - 子どもの権利が必要であることの意味(坂口くり果さん)

           - 子どもの権利を子ども達がわかるように伝えて欲しい(中村有佑さん)

           - 子どもの立場を考えた接し方を大人にして欲しい(中村有佑さん)

1:17:58 [参加議員からの一言]

           - 行政・裁判所が行政について理解を深めるべき(串田誠一 衆議院議員)

           - 条約実現には法律を変えることが大切(福島みずほ 参議院議員)

1:24:15 [パネルディスカッション開始]

1:26:48 [パネリストからの発言]

           - 子どもの権利条約に関する国連の総括所見の解説(平野裕二氏 子どもの権利委員会委員)

           - 体罰禁止法制化と今後の課題(川上園子氏 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン国内事業部長)

1:48:26 [政府による子どもの権利の実施への取り組み]: 法務省、外務省、文科省

1:58:25 [パネリストからのコメント]

           - 日本にある子どもを取り巻く問題を大人と子どもが協力していく(坂口さん)

           - 子どもの権利条約をさらに広めて、子どもの虐待などを無くしていく(中村さん)

           - 「建設的対話」政府、議員、市民社会の協力を強調(大谷氏)

2:04:20 [ディスカッション]:「子どもを取り巻く様々な形の暴力について」

2:17:47 [会場からの質問]

2:48:08 [総括コメント]

           - 多様性を理解して、それを受け入れる社会が必要(平野氏)

           - 国内人権機関の設立が必要(川上氏)

           - 何事も知ることから、知って初めて行動を起こせる(坂口さん)

           - 子どもの権利が知られていない現状を変えていくべき(中村さん)

           - 暴力への問題意識を持つ、暴力の被害を言える環境、ユースが大人と子どもを繋ぐ架け橋に(大谷氏)

2:57:07 [キャンペーン開始宣言]

           - 子どもも大人も権利を理解して子どもが権利を守る、行使できる環境を作る(荒牧氏)

           - 子どもの権利条約キャンペーンのロゴの意味(甲斐田万智子氏 子どもの権利条約キャンペーン共同代表)

           - 開始宣言文読み上げ(岩附由香氏 ACE代表)

3:10:57 [会場からの質問]

3:16:54 [閉会挨拶]: 喜多明人氏(子どもの権利条約キャンペーン共同代表)

 

 

当日、会場にお越しくださったみなさま、ありがとうございました。

そして、イベントを実施できるようご協力くださった塩崎議員をはじめ、ボランティアをして下さった方、実行委員団体やその他関係者のみなさまも大変お世話になりました、心より感謝申し上げます。

 

当日力強く声をあげ、スピーチをしたFTCJ子どもメンバーの坂口くり果さん、中村有佑さん、本当にありがとうございました。

 

まだまだ知られていない子どもの権利条約について、より多くの方に伝え、知ってもらえるよう、そして子どもが声をあげ、その声が聞かれる社会の実現のため、引き続き活動していきます。

どうぞみなさん、一緒に歩んでいきましょう、よろしくお願いします。

 

 

▼今後も子どもの権利に関する様々な活動を予定していますので、「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン」のFacebookをいいね!したりチェックしてみてください。

https://www.facebook.com/%E5%BA%83%E3%81%92%E3%82%88%E3%81%86%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E6%A8%A9%E5%88%A9%E6%9D%A1%E7%B4%84%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%B3-644729845972310/

 


5/15 生配信決定! 中高生による国会議員のための「世界一大きな授業」


来る5月15日、中高生による国会議員のための「世界一大きな授業」が開催されます。

当日、Youtubeでの生中継が決定しました。生中継は17時より下記リンクよりご覧いただけます。

​​https://youtu.be/PxDtk9MsLVI 

 

https://youtu.be/O7-pTbIbRaQ  ※URLが変更になりました。

 

 

中高生による国会議員のための「世界一大きな授業」とは・・・

世界の教育の現状や国際動向を学び、自分たちに何が出来るか、
世界各国で同時期に考え、声を上げようという地球規模の
キャンペーン「世界一大きな授業」の一環として
2010年から毎年実施しているイベントです。


中高生8名が「先生」になり、途上国の教育の現状や日本政府の

教育援助実績の情報を基に、参加型の授業を設計し、

「生徒」の国会議員に講義します。授業の最後には、政府がより

良い援助をするために何が必要か、政策提言を行います。

毎年、超党派から20名超の国会議員が参加し、リピーターとして

何度も参加される国会議員も少なくありません。

一緒に教育の大切さについて考えませんか?

 


中高生による国会議員のための「世界一大きな授業」
日時:2019年5月15日(水)17:00〜18:00 


生配信URL​​

 

​​https://youtu.be/PxDtk9MsLVI 

 

https://youtu.be/O7-pTbIbRaQ  ※URLが変更になりました。

 


5/23 講演会 子どもが「自分らしく」生きていくために〜子どもの権利から考える子どもへの接し方〜

 

来る5月23日、世田谷区立中学校PTA連合協議会 全体研修会の中で、

代表の中島が講演をさせていただくことになりました。

 

講演テーマは

子どもが「自分らしく」生きていくために〜子どもの権利から考える子どもへの接し方〜。

20年の活動を通じて考える、子どもと、子どもの権利条約についてお話します。

 

教育関係者の方、教育に関心がある方、お父さんお母さん、子どもの権利について関心がある方々、

一緒に子どもの権利について、子どもへの接し方について考えませんか?

 

入場無料です、ご友人やご家族でぜひご参加くださいませ。


 

世田谷区立中学校PTA連合協議会 全体研修会 

日時:令和元年5月23日(木)15:00〜16:30         
会場:世田谷区民会館ホール

参加費:無料

 

講師:認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン代表 中島早苗 

 

講師プロフィール

学生時代に環境保護団体に所属し活動を始めたことから社会問題に取組むようになる。アパレル会社勤務を経て1997年に渡米しNGOでインターン中にFree The Childrenを知り理念に共感し、日本の子どもに紹介しようと帰国後の1999年にフリー・ザ・チルドレン・ジャパンを設立。以後、活動に従事。訳書に「キッズパワーが世界を変える」、著書にフィリピンの少女ピア」、「チャレンジ!キッズスピーチ」(共に大月書店刊)。

2007年国際ソロプチミストより「青少年指導者育成賞」受賞。


 

 


ヘイトクライムという名のカナダの国家的危機

クレイグとマークのコラムの紹介です。

https://www.we.org/stories/hate-crimes-national-crisis-canada/


2015年、カナダには80~100にも及ぶ白人至上主義団体があり、国中に差別的なヘイトをまき散らしていました。

この数字をみるだけでも、合理的な思考のできる人であれば、この数値は高すぎるし、異様だと思うでしょう。

わずか4年後のいま、カナダには300以上のヘイトグループがあると専門家は推定しています。

 

こんな数字を出されても何も恐怖を覚えないという人もいるかもしれません。それはそれで結構ですが、正直な話、ヘイトの広がりへの危機感を私たちと共有できるような人たちが、このコラムの読者層であってほしいなあとは思います。

 

約1カ月前、ニュージーランドのクライストチャーチのモスクを起こった襲撃事件で、何の罪もない50人の命が奪われました。

この襲撃は、2017年に起きたカナダのケベックシティーでのモスク襲撃事件に触発されたモノだと報じられています。

カナダでのヘイトクライムは、この2年間で50パーセント近く増加しています。犠牲者となるのは大半がイスラム教徒かユダヤ人です。先住民の人たちが巻き込まれる犯罪が以前から社会問題になっているという事実も確かにありますが、人種差別主義的な意図を明確に持った破壊行為や暴行、殺人が増えているという点を見れば「ヘイトクライム」が新たな社会問題になっていると言って差し支えないかと思います。

 

「カナダ社会はヘイトクライムと向き合うことに消極的になっていますが、これは国家的危機と言っても過言ではありません。」オンタリオテック大学で偏見や過激主義を研究するバーバラ・ペリーはこう言います。

 

カナダのメディアはニュージーランドの襲撃事件を報じてはいますが、カナダ国内の問題を報じ、地元で台頭する白人至上主義やヘイトクライムについてどのような対策がなされているのかを報じている報道機関はごくわずかです。

 

では、どのような対策をやっているのでしょう?私たちがみる限りでは、「たいしたことはやっていない」ようです。ケベックシティーでの襲撃事件のあと、カナダ議会の諮問会議が人種差別とヘイトクライムの対策に関する提言を作成しました。昨年に作成された提言では、メディアのコメンテーターや政治家に対して、自身の特定の宗教や人種に関するコメントが、ヘイトに関する情勢に影響を与える可能性があることを認識できるような研修の実施を提案しています

また、人種差別を誘発するような「フェイクニュース」の拡散の法的対応の強化、ヘイトクライムの操作を担当する警察への支援の拡充を提案しています。

 

この提言はいまのところ国の対策に反映されていません。

 

「政府の動きをみると、ヘイトクライムへの対策は縮小され、むしろ後退しています。」ペリーはそう言います。

 

この問題の根源を作り出しているのは、法律というよりは現場です。カナダの警察は右翼の過激主義者を脅威とは認知せず、まるで軽犯罪のように扱っています。また、既存の法律もうまく活用されていません。カナダの法律は民間人の軍事的武装を禁止していますが、白人至上主義団体は武装訓練をしている様子を堂々とSNSに投稿しています。しかし、逮捕されてしかるべき刑罰を受けている人は誰もいません。

 

法の執行の問題だけでなく、法律による厄介な規制が問題になっている側面もあります。

ヘイトクライムを検察が立件するには、法務省からの許可が必要です。(そのような規制を受けている犯罪は多くありません)また、2013年にヘイトスピーチ法が撤廃されてしまったため、暴力行為を誘発するような危険で卑劣な言動を社会から排除することが難しくなってしまいました。

 

「このような状況が、結果としてヘイトの広がりを助長しているということを、人々は認識するべきです。」ペリーはそう警鐘を鳴らします。

 

具体的な行動を取らなければ、今後もより多くの命が奪われることは確実です。

その具体的な行動とは何かといえば、白人至上主義者が社会の脅威となっていることを警察に認知させる研修を行うことです。

ヘイトクライムの捜索への支援を政府がきちんと行うということです。

また、関連する法律をしっかりと執行し、危険な行為を行った者の行為をしっかりと立件し処罰することができるように、法的規制を撤廃しなければなりません。

 

ニュージーランドでの悲劇をきっかけに、世界は行動を起こさなければなりません。もちろんカナダも例外ではありません。

ヘイトはカナダにもいまだに存在し、放っておいたら治る病気ではありません。

ヘイトは国家的危機であり、行動を起こして対処するべき社会的病理なのです。

 

 

 

 


ゴールデンウイーク休業のお知らせ(4/27~5/6)

 

いつもフリー・ザ・チルドレン・ジャパンの活動をご支援いただき、ありがとうございます。

フリー・ザ・チルドレン・ジャパン事務局は、

2019年4月27日(土)より2019年5月6日(月)までゴールデンウイークにつき休業となります。

※なお、5/3-5/5開催テイク・アクション・キャンプ・ジャパン参加者様のお問合せは info@ftcj.com(担当:福井・伊藤)までご連絡くださいませ。追って返信させていただきます。

休業中、ご寄付やお問合せ等の受付やオンラインショップの御注文は通常通りご利用いただけますが、ご連絡や商品の発送が遅くなりますこと、予めご了承ください。

 

2019年5月7日(火)より通常業務を開始いたします。

 

オンラインショップへのご注文は、4月26日以降のご注文および入金分は、5月7日以降入金を確認の上順次発送させていただきます。そのほか、お問い合わせ等も5月7日以降順次対応させていただきます。

 

 

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*****夏のスタディツアー・キャンプ募集開始!*****

      お休みの間にぜひご検討ください♪

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●世界で英語を学び異文化体験!

グローバルチャレンジプログラム

http://www.ftcj.com/get-involved/study-tour/globalchallenge.html

 

●社会問題を学び、アクションを起こす方法を身に付ける!

テイク・アクション・キャンプ・ジャパン夏(8/21-8/25@静岡県 御殿場市)

http://www.ftcj.com/get-involved/workshop/tacj_2019summer

 

●支援のカタチ&ケニアの暮らし・文化を体験!

ケニアスタディツアー(8/7-8/16)

http://www.ftcj.com/get-involved/study-tour/kenya


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